見出し画像

『ゼロから始める大人の餅つきキャンプ!』〜やればできるをやってみた〜




肉を網にのせる。


ダンボールで作った簡易燻製器から、仄かな桜チップの香りが広がる。



『ゼロから始める大人の餅つきキャンプ』


季節の変わり目の寒空に阻まれた毎日に、ついに我慢の限界が来た。

やりたかったことをすべて車に詰め込み、食料を買い、調理器具を載せ、スネークフックとライト、テントを載せて、

ここ、沖縄北部東海岸まで来た。

今回はやりたいこと全部やる。負けない。



2人で思案した結果、一日目に思いついたのは

久々の『燻製パーティー』!!!

グーグル航空写真で探した海岸をキャンプ地とし、テントを建て、薪を集めて、野生の燻製大会を開催します!



簡単!誰でもできる燻製パーティー!


燻製器なんてオシャレな道具は持ってないので自作します。

ダンボールに網を挟み、いつもより厚めのお肉と、紅色のサーモン、解凍した餃子をのせる。

隙間をガムテープで塞ぎ、スモークの桜チップに火を付ける。箱の底も砂に埋め込んだら簡易燻製器の完成。


これで一時間ほど燻す。


ちなみに沖縄の海岸はビーチでなければたいていテントを張れる。天然のキャンプ地だ。今回は砂浜なので魚はいないけれど、岩場なら潜って魚をとったりもできる。
ぜひお試しあれ
(タコや貝、エビは漁業権に反するから気をつけてね)



文明

スモークの間は暇なので火を焚いて2人で囲みながら、暖かいねえ〜文明だねえ〜とぬくぬく暖を取る。最近読んだダーウィンさんの進化論の話をよくわかんないねえとぼやきながら待つ。中間種って曖昧だよー


割と近くに波の音が聞こえる。

砂浜の線を見た感じ流されることはないけれど、流されるならそれはそれでどうなるんだろう?とふふっといつもニコニコしてしまう。ふふ



さて、一時間経った。

うっすら箱から燻った煙が見える。
上部のガムテープを丁寧に剥がしていく。

さてさて、どうなってる…?

OPEN!



うわあああ
(ブロガーにあるまじき写真撮り忘れ

パッと見はわからないけれど、確かな香ばしい香りが溢れる。スモークやあ

次にこれを網ごと焚き火で焼いていく。

もう絶対うまい。



炭の熱気で香りを立ち昇らせて焼けていく肉。。

サーモンも網の端で遠目に焼いていく。

餃子は炭で焼くとどうなるんだろう…?味は変わるのかな


いい焼き色。。

お肉が赤身から白く柔らかい色に変わっていく。火の明かりで溢れた肉汁が光っている。


よーし!ここに酒だ!!

スーパーで買ってきたフランシス梨アルコール3%なんちゃって白ワイン

金なくても楽しめるけど金かけるともっと楽しめるよね!

それでは、カンパーイ!

いただきます!



、、、、、バチクソうまい。



顔を見合わせる。

やば…

ただでさえ炭火の肉は塩みが増して味があるのに、そこに燻製の香りと一緒に載せた大葉の酸味が爽やかで、重厚なのにさっぱりした後味。。なにこれうますぎ。。

この世で一番うまい。(毎回言ってる



続いてサーモンと餃子。

はぐっ


、、美味しすぎる…

サーモンと餃子は水気のせいか若干香りは薄かったけれど、とりあえず炭で焼けばうまい。間違いない。

サーモンは外が熱気で塩みがある干し魚のようなのに、中はトロトロの半なまで噛むたびに旨味が溢れてくる。

餃子はカリッカリに焼けて、それでも中身は肉汁が詰まっていてコントラストが最高。お酒との相性抜群。永遠に食べれる。。


月明かりと焚き火の前で、2人でひたすら無言で食べてはニコニコしながら肉と魚と餃子と酒のエンドレス食い倒れタイム。。

きっとこの日のために生きてきたのだと思う。



ふあーーー食ったあ

量的にはそこまで多くないのに、ゴロンと横になりたい程の満腹感と充実感。

そして、そこには何にも縛られないたっぷりの時間。スマホも鳴らなければ暗いニュースの音も忙しい日程も某世界規模パンデミックも近寄れない絶対空間。僕らと自然だけがあった。


次は味付け卵もいいなあ。
チーズやウインナーも美味しかった。
タコなんかも良きだなあ。


火に暖められた身体に
粉のような砂の感触が心地よかった。



ゼロから始める餅つき生活


昼過ぎ。

テントの淡いオレンジ色の光の中で目が覚める。そういえばキャンプに来たんだったと思いだしてゴロゴロする。

二度寝。



起きた頃には2時過ぎだった。寝すぎ。

ですが!今日は今日とて重要なイベントがあります!むしろ今日がメインイベント!起きろ自分!謎にやりきった感を出すな!

むにゃむにゃと寝言を言いながら歯を磨いて、顔を洗って、テントの中をゴソゴソする。


今回のメインイベント、、、

それは、、、

こちら!!


ミニミニ臼とミニミニ杵!!


そう!今回のメインイベントとは

『餅つき』です!!



正月から餅つきたい〜あ~餅つきてえ〜とぼやいていたら、ホームセンターで木材と釘を調達し、その場で加工したのち、焼いて消毒と滑らかに仕上げ、昨晩水に漬け割れにくくした「餅つきセット」なのです!!

なんと自前なのです!!

そう思って見たら可愛くないー!?かわいいよねー!!

ぷちDIYやれば愛情も湧くしギャルになりがち。インスタにも上げる。


臼と杵は準備万端。

でも、もちろんもちをつくためにはもち米を買って、蒸し器で蒸して、もちの原型を作る必要があります。。



そこは彼女がやってくれました。

本当有能。優秀。というか万能。僕ができないことだいたいやってくれる。なぜそんなことができる。ジェバンニが一晩でやってくれました。ありがとう。

役者は揃った!!



いざお餅つき


雨が降ってきたのでテントを片付け、もちの原型と臼たちと共に近場の公園へ。

川もあるし自然も残ってるしまたまた素敵すぎるスポット。さすが東村。

東屋に道具を持ち込んで餅つき再開。


蒸したもち米を臼に入れる。

ぱっと見は米だけど匂いはもち

もちの柔らかい香り。
もち米の段階でもこんな香りなんだな。

もちは熱いうちに打つのが定石らしい。
いくぞ


おらあ!

ペッタン!

ミニミニ杵に僕の力が乗って、

もちたちがペッタンペッタン音をたてる。手でひっくり返してまた打つ。ペッタンペッタン


一打ち一打ちごとに正月からの思い出がフラッシュバックする。

意外と木材って高いんだな。端材なら安く買えるんだな。ホームセンターで加工できるの神じゃん。ノミ使うの楽しいー!木くずが残ったなあ…。焼けばなんとかなるんじゃね?意外とうまくいった!完成〜!!うわあかわいいーー

ペッタンペッタンペッタンペッタン


無心でもちをつく。腕が力の入れ方を覚えて脱力する。脱力は大事って刃牙も言ってた。


ペッタンペッタンペッタンペッタン


そして、

気がついたらもち米がもちもちのもちになっていた。


え!…もちじゃん!!

少しダマが残っているけれど、粘り気がある一つの物体になったもち米がそこにあった。ツヤツヤと純白に輝いている。

これは、、、もちだ。

えも言われぬ不思議な感情が去来するも、我に返ってもちの存在意義を思い出すと途端お腹が鳴る。

そうだった。こいつは食えるのだ。


完成だああ!


うわあうまそうーーーー!!

こんなときはIQを下げるのがいちばん!
わああおいしそうーー!

2人できゃっきゃしながらパシャパシャもちを撮る。持ってきた調味料をわんさか出してきて、もちを切り分ける。

おろしポン酢ときな粉とあんこと海苔!考えうる限りの最強ラインナップ。
僕はもちにポン酢を垂らして海苔で巻いて、少し焼いてみる。

海苔の焼ける匂いともちの柔らかな形が食欲をそそる。待ち切れない。。

それでは、いただきます!!

はぐはぐ…あつつ!



…やば

顔を見合わせた。

海苔とポン酢の酸味と、もちのほのかな甘味が口の中で溶けて落ちてゆく。サラサラなのに旨味が詰まっていて、噛むというより飲める。

これは…ビビるほどうめぇ…


一気に一つ平らげてしまった。
うわああうまいしめちゃめちゃたのしい…!

隣ではきな粉とあんこを載せて食べてびっくりした顔をしてる。わかる。うまいよね。意味わからんくらいうまいよね。

お互い作ったものを交換して食べてみる。



うますぎだろ。

きな粉とあんこは存在感がすごい。甘味甘味の甘味ラッシュ。それでもきな粉とおもちで味に色があって飲み込むまで楽しめる。うわあこっちもいいなあ


自然発生した分業制で無心でおもちを焼いていく。食べたい。次のおもちを食べたい。その一心で動かされる人間たち。

焼いては食べ、つけてはたべ、垂らしてはたべ、のせては食べ、小さくちぎってみたり、大口で食べてみたり…

ハッと気づくと、取り憑かれたように臼の隅をつついておもちを集めている自分がいた。
そしてめっちゃ笑われていた。



ふう。

ご馳走さまでした!!


いやあ美味すぎました。。
たった2合なのにこんなに満たされるとは思わなかった。隅つついてたけどお腹はいっぱいですわ。

喉の奥にあんこときな粉の甘い後味が残ってる。幸福感でいっぱいの余韻。

周りでは雨上がりの蛙の声が聞こえてくる。遠くでコウモリたちもギョェーーギョェーー!と鳴いている。どんな感情なんだ。


谷に霧がかかっている。
しとしとと水分を含んだ森の空気の中、おもちの満足感でぼーと心地よさにもたれて座る。

幸せだなあ。。


そして、僕達のキャンプは終わった。

やりたかったことをやりたいだけやりきったキャンプだった。



おわりに

日頃、僕達はお金を介して
「人が作った娯楽」の上で遊んでいます。

それは手頃だし楽しいし、そこに行けばいつでも誰でも遊べるものなのでとても便利な遊びです。

でも、だからこそ工夫の余地があまりなく、それが遊びの全てだと錯覚してしまう。

ついつい「カラオケとボーリングと飲み会パチンコエンドレス大学生」のような休日が出来上がっていく。


僕にはそれが性に合わなかった。

こんなに自分で決めて自分で選べて、自分で考えられて、自分でどこにでも行けるのに、一番自由なはずの大人が枠に囚われることがとても窮屈に感じた。

そこから僕の「遊ぶ試行錯誤」が始まりました。

ときには生き物を追いかけ、ときには食料調達し、ときには地下洞をめぐり、ときにはゲームを作り、ときには本を書き、、、

自分で作る遊びはゴールがない代わりに工夫次第でどこまでも広がって、僕自身を存分に使える感覚にゾグゾクしました。遊ぶたびに充実感に満たされました。
「僕が僕であるための行為」が遊びになりました。


そして、それは生き方にも通じた。

一見決められたルートや常識や枠があるようだけど、実は決定権は自分にあった。
決定権を取り戻せば、いくらでも「僕を活かしてくれる生き方」はあるのだと知りました。

そこから、

人生を遊ぶように決めて生きる
『あそび屋だい』が生まれました。


*****

餅なんてただスーパーで買ってきたらいいのに、謎に臼から作って蒸して打ったり、焼いたり、
燻製器から自作したり変なもの入れてみたり、
航空写真から見つけた海岸でキャンプしたり、

そんなことって気づかないけど確かにできるんです。選べるんです。

僕は人生なんて意味はないと思っているし、
だからこそ「勝手に自分でコンセプト決めて楽しめばいい」と考えています。

意味がないからこそ、自分で決めて手間やよくわからないイベントを挟んで、なんて日だ!みたいな日があってもいいと思うんです。自己満足に楽しんでいいと思うんです。

そのために「自分で決める」練習を日頃からやっています。より僕が僕のために勝手になんかやってウケて笑って生きていけるように。


もし、あなたが今の生活や人生に飽き飽きしていたり、窮屈に感じているのだとしたら、それは「誰かが作った箱」に押し込められているためかもしれません。


でも、そんな箱はなくてもあなたは遊べる。もちろん箱の中の暮らしも否定する必要もないし、設備も揃っているけれど、
「どちらを選ぶか」は自分で決めていいと思うんです。

「自分で決めて、自分が作った生き方の中で遊んで暮らしたい」そう感じる人は、ぜひ箱の外に出てみてほしい。
そのための方法も情報もたくさん揃っているから。

あとはあなたの選択次第。
ちゃんとしなきゃ…なんて考えなくていい。あなたのための遊びなんだから。自分で決めちゃっていい。

そしてもし「そんな生き方に憧れるけど自信がない」というときは僕も後押しします。

「あなただけの生き方」が見つかりますように僕も発信を続けます。
困ったときは連絡してみてくださいね。


どうせ打つなら臼から作ってもち焼こ。

たまにはそんな日もあっていいよね。

遊びに行きましょ!



あそび屋だい



ー追伸ー

『ここまで読んでくれたあなたに。』

「週5で遊ぶ」
現代日本では非常識とも思われるそんな生き方をあそび屋だいは大真面目に日々発信しています。

それは、十分可能だと思うから。
何年もかけて情報を集めてみると、
その難しさも「自分で決める」ことが出来るなら乗り越えられるものだと気づきました

むしろ敵対していた「現代社会」すら「恩恵」として利用するなら、これ以上ない時代が来ているとさえ言えます。

だからこそ僕は「自分のまま生きること」をいとわず、遊んで暮らす毎日を発信しています。

生き方は自分で好きに作れる。
「自分のものじゃない人生」から一歩飛び出して遊んでみませんか。

そのための情報をまとめてみました🏕️



☀🌊『あそび屋だい公式LINE』🏕✨

あそび屋だいのセッションや企画、
サービスの紹介は『公式LINE』でのみ行っています。

『1on1の相談企画』
『オンラインツアー』なども案内しているので、少しお話してみたい!という方はポチッと覗いてみてくださいね😊✨


それでは!あそび屋だいでした!

またね!

おみくじ