見出し画像

【セリン】について

こんばんは!だいすけです。


今日は【セリン】についてです。

こんな方にオススメ

○美肌を目指したい方
○記憶力が気になる方
○不眠でお悩みの方

セリンの特徴

○セリンとは、シルクのプロテインから発見された非必須アミノ酸の一種です。セリンは、脳を構成する神経細胞の材料となるため、脳にとって重要な成分です。また、美肌を保つ効果や睡眠を改善する効果もあります。

○セリンの働き
セリンは肌の角質層に最も多く存在し、肌の潤いを保つ効果があります。
また、脳の細胞を構成する神経細胞の材料となり、健康な脳を維持する働きを持ちます。セリンは、糖原性というグルコースを生成する性質を持つアミノ酸としても働きます。グルコースとは、人間が生きる上で必要なエネルギー源となる糖質です。
セリンはリン脂質を生み出すために必要です。リン脂質は、細胞膜をつくる主成分で、体内で脂肪が運搬・蓄積される際に、たんぱく質と結びついて血液中を移動します。
さらに、セリンをはじめとするアミノ酸は、D-セリンやL-セリンのように構造の違いからD型とL型に分けられており、近年の研究から、D-セリンの不足が統合失調症の症状と関わっていることが発表されています。
また、セリンは脳の働きを支えるアミノ酸でもあります。
セリンは、脳を構成する神経細胞の材料で、認識や知覚といった重要な脳の働きを支えます。また、外部からの刺激を脳のシナプスに伝える神経伝達物質であるアセチルコリンを生成します。アセチルコリンは副交感神経の末端から分泌され、自律神経において重要な役割をします。

セリンの効果

○アルツハイマー病を予防する効果
○睡眠を促す効果
○美肌・美白効果

セリンを含む食べ物

○牛乳
○大豆
○高野豆腐
○イクラ
○かつお節

ワンポイント

○自然界にアミノ酸は500種類以上存在しますが、人間のたんぱく質を構成するものはわずか20種類です。セリンは人間のたんぱく質を構成している重要なアミノ酸です。

○セリンを含む食品
セリンは牛乳や大豆、高野豆腐、イクラ、かつお節、海苔に多く含まれます。
中でも、セリンは牛乳中のたんぱく質の内80%を占めるカゼインに多く含まれています。
眠れない時に、ホットミルクを飲むと良いといわれるのは、牛乳に質の良い睡眠をもたらすセリンが含まれているからです。

○セリンの過剰症・欠乏症
セリンは過剰に摂取しても、代謝されるため蓄積されることはないといわれています。また、セリンが不足すると、肌荒れやしわの原因となります。
セリンは、脳のエネルギー源となるブドウ糖を供給するホスファチジルセリンの原料にもなります。ブドウ糖は思考したり、集中力を持続するために必要な成分です。そのためセリンの不足は、ホスファチジルセリンの不足にもつながり、認知症やアルツハイマー病が進行する恐れがあります。


まとめ

○美肌・美白効果
セリンは肌の角質に存在し、肌の水分を保つ天然保湿成分(NMF)に最も多く含まれる成分として、化粧品にも配合されています。
肌は表面から厚さ約0.01mmの角質層、約0.1mmの表皮層、2~3mmの真皮層に分かれます。肌が乾燥している状態とは、角質層が水分を保っていない状態のことを指します。わずか0.01mmの薄い角質層がウイルスや細菌などの異物から体を守り、肌へのダメージを抑えます。その上、肌の水分が逃げないように水分を保持してくれます。

○アルツハイマー病を予防する効果
セリンは、脳のエネルギー源となるブドウ糖を供給するホスファチジルセリンを生成し、認知症やアルツハイマー病の進行を抑制し、健康な脳を維持する効果があります。ホスファチジルセリンは記憶力の向上や、加齢による認識脳の低下や記憶障害、アルツハイマー病に効果があるといわれています。

○睡眠を促す効果
セリンには神経系において重要な働きをすることから、良質な睡眠をもたらす効果があります。
睡眠に満足していない人に対して、就寝前にセリンを毎日摂取させたところ、寝つき、夜中や早朝に目が覚める、目覚めた時の頭のすっきり感、睡眠に対する満足感などが改善されたことがわかりました。さらに摂取している間でも後半になるにつれ、睡眠の質が改善することが明らかになっています。
この研究から、セリンには寝つきの改善や睡眠途中での覚醒改善など、良質な睡眠をもたらす効果があると判明しました。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?