【基本設計】メモ帳のデータ整理
前回の要件定義で決まった内容をもとに知人に依頼された日常生活におけるメモのデータの整理の基本設計を行ったので、その時の内容についてまとめて行こうと思う。
【要件定義】メモ帳のデータ整理で分類したメモで、仕組みの再構築が必要だと判断したものは以下の4つのメモである。今回はこれらをどうすれば扱いやすくなるのかを設計する。*ただしこの時点では可・不可は考えず、理想の状態を描く!
仕組みの再構築が必要そうなメモ
・勉強メモ
・アイデアメモ
・記事メモ
・テンポラリーメモ(一過性か永続的か判断しにくいメモ)
⑴勉強メモ・アイデアメモの基本設計
結論から言うと勉強メモとアイデアメモの基本設計は同じモデルになった。両者の違いは次の特徴である。勉強メモは漠然とした事柄に対する気づきや発見・本や記事を読んで覚えておきたい内容などである。
一方で、アイデアメモはある課題など、特定の対象が決まっており、それに向けて情報収集したり、課題解決に使えそうな閃きなどである。
つまり、両者共に覚えておきたい内容であると言う点では共通だが、内容がある対象に向けられたものであるかどうか?ターゲットが決まっているかどうかと言うのが性質の違いである。
勉強メモ
・漠然と本や記事などから勉強した内容や気づきや発見など
・使えそうなので覚えておきたい内容ではあるが、何に使えるかは定かではないメモ
アイデアメモ
・課題が決まっていてそれを解決するために得た情報や気づきなど
・使えそうだから覚えておきたいが用途の方向性が既に決まっているメモ
アイデアメモと勉強メモはどちらも次の3つが特徴的な性質であった。
・使われるかわからないが、いざと言う時に再利用できるようにしておきたいと言う性質があった。
・日常生活で記載される頻度が高めであるので、手軽に記載したいと言う性質もある。
・いつ記載したのかは辿れた方が良いが、記載した状況を思い出す必要があると不便。
上記の性質から、エディタなどの性能が高いよりも入力はシンプルでかつ、検索した時に探しやすいという特徴の仕組みにする必要があると言う結論に至った。
また、Googleなどの検索エンジンのように過去のメモが探せれば、データの利活用がされやすいため、検索エンジンモデルとした。図としては下記のイメージである。
⑵記事メモの基本設計
記事メモは記事になる前の推敲となるものと推敲に使う前段階のタネと言うものがあると言う話になった。記事メモは⑴と比較すると書き込み重視で内容のボリュームがあり、いつの記事なのかと言う時期を意識するという2つの性質が挙げられた。
そのため、メモという手軽なイメージよりはノートというまとまった文章というイメージに近い。
記事メモの性質
・ある程度まとまった文章で内容にはボリュームがある。
・書き込みやすさや編集のしやすさが重要になる。
・記事を出す時期などがいつ頃だったかを辿れる必要がある。
記事メモは新規に仕組みを作らず、既存のサービスを利用して対応できそうであった。重要なのは管理のルールを決めることであった。時期や内容などを辿れるようにするためにディレクトリを年月で分けてその中にタイトルをつけるというフォルダ構成で管理することにした。
この時点で有力候補のサービスとしてEverNoteがあがったので、後日使えるか調査することにする。モデルとしては年月フォルダ管理モデルと命名。記事メモの構成は下記のイメージとなった。
⑶テンポラリーメモの基本設計
テンポラリーメモは日記・ライフログ・その日あったこと・気づいたこと、必要かどうかはわからないが一応取っておいた情報(URLや画像)などにあたる。
性質としては勉強メモやアイデアメモに近いが、大きく違うのは取っておきたい情報かどうかの判断がすぐつかないということである。
そのため、一時的に保存しておき、あとで冷静に見直して取捨選択ができるという機能が必要となる。また、記事メモのような日付単位で追う必要もある。
テンポラリーメモ
・特徴としてはアイデアメモなどと近く、検索をしやすい方が良い。
・テンポラリーメモはあとで不要と判断される情報が混ざっていること。
・記事メモのように日毎で追えること。
テンポラリーメモに関しては管理の仕様が設計しきれていないので確定ではない。暫定では一度、テンポラリースペース(一時保存)に放り込み、日付が変わるタイミングなどでいるかどうかの判定をするリマインダーモデルが今のところ濃厚である。*(後日変更の可能性あり)
まとめ
今回は要件定義で出てきた内容をもとにどのようなシステムを導入し、管理していくかの大枠を設計した。結論としては、検索エンジンモデル・年月フォルダ管理モデル・リマインダーモデルの3つのモデルの導入を想定している。
次回以降で、システム構成を実現するためにどのようなサービスや技術を導入していくのか詳細なところを設計していこうと思う。
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