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【板橋区】板橋区の児童相談所の設置に向けたシンポジウムに行ってきました。

11月30日の土曜日に板橋区で開催された『児童相談所設置に向けたシンポジウム』に行ってきました。

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平成28年6月の児童福祉法改正により、東京都から希望した23区に児童相談所が移管される予定になっております。練馬区以外の区は全て希望したので、22区に移管されることになります。

なぜ移管されるかというと主な理由としましては2つ・・

◎児童虐待の認知件数増加により、不足している職員を増やすこと。

◎子ども家庭支援センターとの二重行政の解消。

になります。

私としては、それがどのように進んでいるか興味がありましたので、このシンポジウムに参加いたしました。

まず、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク(オレンジリボン)理事の高祖常子さんの基調講演の後に、この高祖さんと、小児科医の奥山眞紀子さん、児童養護施設「西台子ども館」館長の齋藤学さん、そしてコーディネーターとして株式会社保育システム代表の吉田正幸さんによるパネルディスカッションになります。

全体としては社会的養護の必要性を訴える内容でありました。

私としては行政の代表から、どのように移管していき最終的にどうような形に持っていくのか?という話を聞きたかったのですが、その部分は軽い説明だけだったのでちょっと期待はずれではありました。

話は少しだけで、この部分に関する質疑応答の時間はなかったので配られた資料による軽い概要になりますが・・

まず『板橋区子ども家庭総合支援センター』という名の建物を建設するそうです。

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そして、その開設が令和4年の4月から7月の予定だそうです。

こちらの令和元年度の施策評価表を見ると・・

http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/099/attached/attach_99814_5.pdf

なんと、この児童相談所の建設のためには準備だけで・・

平成30年度で1億424万9千円

平成31年度で2億2816万9千円

使っています。(あくまでも準備です)

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上記に書きましたように、児童相談所を移管する目的の第一は不足している職員を増やすことにあります。

が、しかしです‼️

こちらは少し前に放送されたクローズアップ現代の内容になります・・https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4350/(こちらの三人目をご覧ください)

こちらをご覧いただくと分かりますが、非正規で働く児童相談所の職員は手取り16万で働いています。

このような状況で豪華絢爛な建物を建てても職員が集まらなかったら意味がないのではないですかね?

ということは、まずは人件費と人材の育成費にこそお金を注ぎ込み、職員の質と数を安定させることが重要なのではないでしょうか?

行政というのは、予算が出るとまず始めに建物を建てたがるんですよね。

役所が建てた意味もなく豪華な建物を見たこと皆さんもあるでしょう?

当然そういうものの建設費は莫大になり、基本的に借金して建設します。そして、それは下の世代が返済することになります。

そして、そういう建物は一回建ててしまうと、毎年維持費や管理費にかなりの予算がかかります。それを人件費に回せば十分人員確保が出来るのではないでしょうか?

本当に子どもを取り巻く環境を良くしたいなら、限られた予算をどのように使っていくかをもっと真剣に考えた方がいいのではないでしょうか?

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