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映画「アキハバラ@DEEP」が呼びかけるもの

2006年放映されたアキハバラ@DEEPをドリパスさんで観てきました。場所は大阪のBig Step
商業施設の中にシネマやライブハウスも入っている複合施設です。
初めてのショッピングモールの前に立つとなぜか既視感があります。

よく考えたら三浦大知くんのライブに初めて行った彼が18の頃、このビックステップのライブハウスBIG CAT だったと思い出しました。
大知くん再デビューして間もなくの頃です。

その時に初めて聞いた声に驚きました。
ライブハウスで聴く生声は、スタンディングのライブホールに響き渡って人間の声がダイレクトにカラダに打ちつけるように降り注いできました。

あれから10数年経って2006年放映のアキハバラ@DEEPを、BIG CATのお隣のシネマホールに観に来るとは思わなかったです。

春馬くんは高校一年?
まだ声変わりもしていない頃でした。

あの時、聴きに行ったのは確かに大知くんだったけれど、実際のアキハバラ@DEEPが放映されたのも同じ頃で時間と場所とひとがビックステップでクロスオーバーしたような懐かしい不思議な感覚でした。

そしてアキハバラ@DEEP


石田衣良さん原作本を読んでいたので
ほぼほぼ原作通りの展開でした。                          ストーリーは、知っていましたが
先に読んでイメージした本の登場人物が 
映画の中でどんどんリアル化していくのが楽しかったです。

映画のタイトルからもわかるように東京の秋葉原で日々を過ごすオタクたちの物語。

成宮寛貴さん演じるページ
彼は頭がよくてみんなのリーダー。吃音があり、言葉で伝えるのが苦手。そのせいで幼い時からよくいじめられていて、彼の明晰な頭で考えられたことは「窓を開いて」と言う彼の言葉でパソコンのチャットで伝えられる。
それにしても吃音役の成宮くんはすごかったです。
ボックス
忍成修吾さん演じる彼は学生時代のトラウマから極端な潔癖症となり、リアルな女性も苦手。
グループで意見を問われると彼だけみんなとちょっと違う視点。実は寂しがり屋。
タイコ
荒川良々さん演じる彼は
点滅する光を見ていると体がフリーズしてしまいそのまま硬直してしまうという体質。
タイコがフリーズするとメンバーは、重い彼を担いで移動します。
絶対音感があってサウンドを作り出す天才。
アキラ
アキラは山田優さん演じる紅一点のメンバー。
メイド喫茶でアルバイトをしながらキックボクサーをしている美少女。親からのDV経験があるため格闘技をはじめた。とっても強い。
山田優さんは10代の春馬くんとの共演が多いんですね。貧乏男子ボンビーメン。ごくせん3
そしてアキハバラ@DEEP。
スタイル抜群でカラダのキレが半端なく綺麗。
こんなに動けるひとだったんですね。

そして春馬くんがやったイズム
日の光を浴びることが出来ない体質で日光を遮断する特別服をいつも家の外では着ていて、
ヘルメットも装着。コスプレコスチュームのようでまだ少年の華奢なカラダのラインがしっかり出て、ヘルメットのガードを上げると春馬くんの可愛いお顔が現れました。
イズムは世界的なハッカーでクルークと呼ばれる検索エンジンの自動応答システムを作成。アメリカで飛び級して大学を休学中の天才少年。
なにをやってもその役を生きる春馬くんは
いつも、いつでも役そのもの。
今回もイズムそのものでした。

この個性的なオタク5人はアタマも良く
行動力もどんどん出てくるのですが、
みんな、なにかしら障がいやトラウマを抱えて
自分に弱い部分を持っている人たち。
みんなで会社を立ち上げてその会社の名前をアキハバラ@DEEPと名付けます。そこではYahooやGoogleのような日本の検索エンジンを作ることを思い立ちます。

そしてやっとその検索エンジンに光があたりかけてきた時、検索エンジンクルークは
高い利益が見込まれることに目をつけられ強欲な手段を選ばない企業に盗まれてしまいます。
そしてメンバーも命の危険があるほどの嫌がらせをされてしまうのです。

けれど弱い彼らが悪い企業から命をかけて取り返していくのです。

資本家と市井の人の対立

パソコンのネットの中のお話しなのに
ハッキングが出来ないので
リアルに行動しないと取り戻せないということがなんだか可笑しいですよね。

アキハバラでオタク生活を送るメンバーは
自分達で作ったものが何十億のお金になると言われても、大事なものはお金じゃない。
自由でいたい。年収200万円でも
自分達の好きなことをしながら生きていきたいと言います。

そして自分達の大事なものを守る。
自由はお金に換わるものじゃないと言う想いは、お金に囚われているCEOやその取り巻きには届きません。

このお話の中には強欲企業のお金に対する強い執着や人間を人と思っていないこと、
そのためには手段を選ばないと言う強い資本家の考えと自分達のすることが自分たちだけのためではない、世の中のさまざまな人たちの役に立ちたいと願うメンバーとの生きる価値観の対立があります。

企業側の考え方は間違っていると働きながらも命の危険も顧みずに立ち上がった社員たちによるデモシーンも映ります。

クルークを取り返す。
それを守るためには危険を冒してでも闘うとデモ隊と協力しながら警察や企業に立ち向かう@DEEPのメンバー達。

映画の中では戦って
大事なクルークを取り返したところで終わりますがCEOがどうしてお金になることがだめなんだ?という問いに、ページは
インターネットはみんなのもので、その中で自分達のためだけに利用しょうなんてそもそもが無理なんだよと答えます。

原作を読んでいた時には気がつかなかった
これって今起きている世界のことだ
と映画を見ながら思いました。

わたしの思うこと

自分達の利益だけを追求して世の中を蹂躙している一部資本家。利益をあげたいとう考え方は間違っていないけど、自分たちだけが儲けていきたい、そのためには犠牲もある。そんな考え方は世の中に淘汰されて欲しい。

わたしの好きな言葉に三方よしいう言葉があります。

経営の考え方で「三方よし」は商売において売るひとと買うひとが満足するのは当然のことで、そのうえで社会に貢献できてこそよい商売という考え方です。
見せかけの社会貢献で誰かの犠牲のうえにあることなんて目くらましです。

物事は、一方だけが得するだけでは決して続かない。世の中の役に立つものを届けたい。
メンバーの想いは、ここなのだということ。


オタクたちメンバーが繰り広げる
自分たちが楽しむだけではない。
自分たちが傷付けられたからやり返す。
それだけじゃない
社会のみんなにも役に立ちたい。
そんな想いが伝わって来ました。

イズムに会いたかったオタク映画と思っていましたが、深いメッセージが届いてきました。   春馬くんはやっぱりこんな映画に縁がある人なのですね。    


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