見出し画像

10月4日はエヴァ記念日・1995年から現在を考えてみて

本日10月4日は、新世紀エヴァンゲリオン放送開始記念日、29周年だそうですね、おめでとうございます。番組改編期なので当然といえばそうですが、この時期は「~~が放送開始」な記念日が多いですね。
90年代はアニメが基本2クールだったので、こういうのは春か秋、だったんですよね。

来年はメモリアルイヤーなので、何かあるようですね。
元・エヴァマニア関東代表(自称)として、ひとまず注目はしておきましょう。エヴァ自体、思い出となって久しいですが。

情報の少なかった時代を思う

Youtubeに流れてきた雑学動画(ショートのはたまに見ます)に、現代の人が一日に得る情報量は、「江戸時代の一年分、平安時代の一生分」というのがありました。これが本当かどうかはわかりません、江戸時代の人達の情報量など、データの取りようがないですよね。
ですが、インターネットの無い時代を知っている中年の私はある程度頷けるな、とも感じたんですね。…現代、特にスマホ時代になってからは私たちは常に情報の洪水の中にいます。

エヴァの放送が始まった1995年も、まだインターネットの無い頃で(情報通信は存在していましたが一般的ではなかった)今より「知らない」時代だったと言えます。この頃、まだ私も十代でしたが娯楽の中心はテレビで、副次的に情報を得るのは雑誌、ラジオでした。

私のnote記事第一号はこれでした。この中でも綴っていますが初めてエヴァンゲリオンに触れたのは漫画版で、続いてラジオで主題歌を聴いた、のが始まりになります。

こちらは公式のMVですが、確か初出は2003年のリニューアルDVD-BOXだった気がします。今、こうして音楽は映像とセットで楽しむものという風潮がありますね。
しかし95年夏、この秋放送開始と謳ってラジオから流れてきたこの曲を初めて聴いた時「おぉ、格好いい!」と感銘を受けどんな映像が付くのだろうと想像を巡らせたことも、今思うと多分に刺激的な体験だったと思います。

今は「動画の時代」で、とにもかくにも視覚に訴えてくる娯楽が多いわけですが、現在のようにどこにいても動画を再生出来る機器を誰もが持ち歩いているので、そうなってきたんですね。私ももちろんその恩恵を受けている一人です。
それでも、「動画が無かった頃」を知る人間としては、
「あの頃はあの頃で、不便とも思わず楽しんでたよな」
という思いを抱いたりしました。それを思い起こさせてくれるのが、人生の大半を一緒に過ごした、エヴァンゲリオンというコンテンツなんですね。

人間という、「器」の容量を考えて

ネットの無い時代も良かったな、と思う事もありますが…例えば、いかに悲惨な事故が起ころうとも自動車を撤廃して馬車と徒歩の時代に戻ろう、とはならないように、インターネットのない時代に戻る事はありえません。
だからこそ、なのですが…

最近私は、ネットで得る情報は99%不要だと考えるようになりSNSを見る時間を意識的に減らしています。noteで自分の好きな事を延々と発信している方が性に合っているんですね。こうして、ネットとの付き合い方を自分なりに構築しないと、余計な情報に感情を揺さぶられたり、情緒が乱れて良いことがないと思ったのがその要因です。先日、友人との付き合い方でその辺を一考する機会があり、普段使いの連絡手段以外は意図的に閉じるように切り替えた、というのがあります。

私の想像の域を出ませんが、ゲンドウを見ていると
「身の丈」という人間の領分を弁えよ、という教訓がエヴァにはある気がします

思えばエヴァも、一人の人間に過ぎない碇ゲンドウが神の所業を試みて、結局滅ぶという結末でした。ヒト一人の器には限りがある、しかしその中でも出来る事は沢山あるし、幸せを選ぶ道は何通りも存在します。一つの道に固執し、狂気とも取れる生き方を選んでしまった父を見て「みんなで生きていきたい」という道を選んだ息子の物語、それがエヴァンゲリオンだったと解釈しています。

つまりは、人間の容量を越えたことは止めようって話ですね。近年のネット関係のトラブル、基本的には必要ないこと、またその利便性に依存しすぎたがゆえの問題が多くを占めると思っています。情報の洪水との向き合い方を誤り、自分を大きく考えすぎると、碇ゲンドウになってしまいますよとエヴァは警告してくれている気がするんですね。これはあくまでも、私の個人的な解釈ではありますが。

このnoteでも何度となく披露しました、かつてのエヴァ棚です
これらはほぼ全て、秋葉原か中野に旅立ちました

今年中に、残っているエヴァ関連のものも送り出そうと思っていたりしますが…それでもエヴァから得たものは確実に自分の中に残っています。
この季節、心底惚れ込んだ作品に思いを馳せながら、「エヴァのない世界」を生きていこうと思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?