放送開始記念日、セーラームーン第1話を見返してみたという話
少し日がズレてしまいましたが、3月7日は1992年にセーラームーンのアニメが放送開始された、記念日だったんですね。
有難い事に、原点である第一話は公式配信されていて誰でもいつでも観る事が出来ます。
これが30年後もファンの心を離さない、モンスターコンテンツの出発点だったんですね、久しぶりに観返してみました。この頃は月刊なかよしでの原作漫画版連載と同時スタートという時期で、その関係で序盤からアニメオリジナルの展開が多かった訳ですが、この一話だけはほぼ原作のままになっています。
木星、金星の存在自体が未定だった
オープニングを観ると、ムーン、マーキュリー、マーズの三人しか出てきません。この時点では5人のセーラー戦士という構想まであったかどうか分からないのですが、ジュピター初登場が25話、ヴィーナスは33話とかなり後になってからなので、人気が出たから2人増やす事にした、もしくはそこまで続いた、という感じなんですね。原作者の武内直子先生が特撮ヒーローものを意識していた、という発言もしていることから、戦隊のようなイメージは最初からあったと思われますが。
そもそも2人目のマーキュリーからして8話で初変身と、相当にスローペースです。現在のプリキュアでそのペースだと、製作者側に何か問題があるのではないかと勘繰られてしまいそうですよね。
新時代の象徴
セーラームーンは、エヴァンゲリオンやその他と並んで「90年代」のアニメ、どころかサブカルチャーの代名詞的な扱いをされることがあります。それほどの人気があり、92~97年と5年間の長期番組だったことから時代のシンボル、と見られているんですね。
某有名バンドのバンドスコアに載っていた言葉ですが、「時代の移り変わりには、必ずその時代を牽引するバンドが登場する」というものがありました。バンドではないですが、セーラームーンは90年代を牽引したコンテンツだった、と言っても過言じゃないのではないでしょうか。
改めて観ても、「一筋縄ではいかなさそうな可愛いヒーローの誕生劇」としてよく出来ている第一話だなぁ、と思います。お約束の展開にお約束からちょっと外れたものが入り、新しい作品が始まったな~と思わせるエネルギーを感じさせる、出発点でした。
何より、三石琴乃さんの声がとても可愛い。
一話から月野うさぎというキャラの魅力が画面からはち切れるほどに出ています。Wikipediaソースですが、亜美ちゃん役の久川綾さんも最初はうさぎ役でオーディションを受けており、間近で三石さんの演技を見て「これは勝てない」と思ったのだとか。もっと遡ると、北斗の拳で神谷明さんと古川登志夫さんに同じような話を聞いた事もあります。
伝説となる作品の主人公には、運命的な巡り合わせがあるのかもしれません。
Crystalからの新シリーズも面白く観ていましたが、やはり世代的に旧アニメ推しなところがある私です。
以前別記事に綴ったようにリアルタイム視聴は2年目のRまで、だったにも関わらず3年目以降も何故か歌は耳に残っていた…という記憶があるように、思春期の思い出に色濃く残っているのがセーラームーンなんですね。
昨年新アニメも完結し一段落はしましたが、また何か新しい話題があることを期待して、今後も推していきたい作品です。
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