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【スト6】最近のプロシーンの動きについての所感…「ゲームが仕事」の時代をひしと感じて

新年度が始まって三週間弱、2024年度の体制…といいますか普段視聴者として楽しんでいる格ゲーのプロシーンでも色々な変革が起こっていますね。
特にここ数日、大きな発表が二つあったので所感を綴りたいと思います。

拡大を感じる、会社組織の変化

一番大きかったニュースはやはりこれ、VARRELとTOPANGAが経営統合しCELLORB(セルオーブ)という新会社を立ち上げたというものです。これにともないチーム「魚群」が解散となり、所属の選手は今後VARRELの名前で活動していくことになる、という事だそうです。まちゃぼー選手は新天地に向かうとの事でVARRELに名前はありませんでしたが、思えばSFLでも魚群と言えば「マゴ・まちゃぼー・もけ・水派」の4人で固まっていましたから、これは目に見えて大きな変化になりますね。

そして、ときどこと谷口一氏が取締役に就任ということが一番の驚きで、別のチームであるREJECT所属の選手が言わば対戦相手である会社の役員…というややこしい状況、一体どうなるのかと話題になっています。
一応、上の動画を見るに選手としてはREJECTで出る事は確定で、CELLORBの役員はあくまで事業面での顔である、というスタンスは説明されていました。しかしネット上では両陣営に籍を置く格好では競技に支障が出るのでは?…言ってしまえば忖度、八百長が起こるのでは?という懸念が出ているようですね。
まぁ、必然というか、当然だろうなという感じですが…。

私自身の考えを言わせて貰えば、仮にそれで純粋な競技としては疑問が残る内容や結果になったとしても、それはそれで面白いのでは、という気がしています。「当然、悩ましいよね」という部分も含めて競技ではないか?という感じです。
他のスポーツでもホームタウンディシジョンがあるように、公平性が保証されているとは限らないのがプロスポーツの世界です。あってはならない事ですが、現実でしょう。eスポーツという文化が生まれる前から格闘ゲームをプレイし、また観て楽しんできた者としては格ゲーでこんな話が出る程にはその存在が大きくなったのだな、と感慨を覚えるところでもあります。もちろん視聴者サイドとしては真剣勝負を楽しみたい、そこに利益の絡んだ雑念は入って欲しくない、気持ちもありますが「たかがゲーム」の時代を知る人間としてはそういう思惑の混ざった興行があるのもまた一興、とまで考えます。
何はともあれ、ときど選手には求道者としてのイメージは崩していただきたくないものですが。

転機となる、この季節

そして、一方でこの業界から離れることが話題になった人もいます。

チームixa所属、SFLではリーダーも務めていたストーム久保選手が、4月末を持って退職、一旦無職になりますという発表がありました。理由は自分のやりたい事に向かって進むということで、前向きなプロシーンからの離脱といった感じのようですね。彼は4年前のSFLで、ときどチームの4人目としていながらほぼ出場せず試合前に一言喋るだけで盛り上げていたので「なんて美味しいポジションなんだ」と、毎回楽しみにしていたものです(笑)。何度か配信を観たこともありますが、本当に楽しそうにゲームをやる方で「自分のミスを笑うこと」の大切さを感じられる、そんなプロ選手でした。今回の動画の中にあったように、自身の活動に疑問を感じていたこともあったがこの度の発表で多くの人が配信や動画を楽しんでくれていたことを知り「無駄じゃなかったことを知れて嬉しかった」と述べていたこと、彼の人間性が垣間見えて今後も応援したくなりましたね。


同じプロゲーマーの中にも惜しむ声はあり、

いや、申し訳ないのですがりゅうせい選手と久保選手が同世代ってのが驚きでした(笑)。りゅうせい君見た目若いですから…。
「プロゲーマーをいつまで続けられるのか」、自分の人生を考えた時に、その人それぞれの決断がある…こんな話も出てくるほどに、eスポーツの世界も大きく、育っているんですね。


いちプレイヤー、いち視聴者の私ですがこういう出来事、ドラマを見ながら今後も楽しんでいきたいと思っています。
そして今後も関わる方、別の道を歩む方も格闘ゲームが好き、という共通項では繋がり続けていると思いますのでそれぞれの人生に幸あれ、という気持ちです。

今年のSFLも、また面白くなりそうですよね!

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