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第36回シナリオS1グランプリ最終審査候補作「メディアミックス・ラプソディ」

応募3回目にして最も健闘した作品です。

これも実はセンター入所前に書いていた短編を課題・出会い用に加筆し、それをさらに長編にしたものです。
売れない女性漫画家が、売れっ子同人作家と組んで起死回生を図るも、仕事に対する意識の違いで仲違いになり…というお話ですね。

気が付くと妹が…

この作品の着想は「漫画実写化を巡るコメディ」だったのですが、そこから創作の永遠のテーマと言ってもよい「職人か商人か」という話に変わってきました。主人公・大原あすかの妹、舞が激務により視力を失っていたという設定や作品内で姉へSOSを放っていた、などは執筆中に流れで思いついたもので、最初はあすかの目標というだけで妹ですらなかったんですね。
ですが着地点として「描きたいものを優先する」で矢島と手を取り合い、仕事上だけではないパートナーになる、というのは決めていたのでSAVE THE CATの法則でいう「全てを失って」のパートに姉妹の確執を入れてあすかの背景にしていきました。

隠れたアレコレ

どうでもいいんですが、あすかの実家は日本唯一の八極拳の道場で、あすかは凄腕の拳法家です。その片鱗が見えるシーンがありますが、岩永に食ってかかる場面などは相当加減しています(笑)

自分が「好き」になれるか否か

コンクールで良い所まで進んだ作品は、やはり自分でも好きになれたものが多く(もちろん自作への思い入れはどれもありますが)、このメディア~も出来れば続きが書きたいと思っているほどお気に入りです。
それくらい、頭の中で「広がって」いかなければそれは世界観やキャラクターが薄く、生きていないという事ではないでしょうか。

S1には合計10回応募していますが、自分的お気に入り作品を増やすのが大切だな、と感じます。

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