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全5話のシン・仮面ライダーという「完成形」を見た

昨日、私に「仮面ライダー」を仕込んだ友人と一緒に、シン仮面ライダーの

「映像特典鑑賞会」

を、実施いたしました。TVフォーマット版、OMITシーンを全て観ていこうというものです。これでも3時間半あるので見応えは充分、という感じなんですね。

つい3日前の記事ですが、さすがにトレンドな話題なので伸びが良いです。これに続く形で、今日はTVフォーマット版の感想を記しておこうと思います。

先に、結論から言ってしまう

この作品のファンとしては、夢のようなカットが多く存在していました

一言で言いますと、

「再び、感動をありがとう」

と、言うしかない代物でした。先に観たのは映画ですが、こちらの方がやはり「仮面ライダー」として本来の形。物語は同じですが映像作品としての完成度が2割、いえ3割増しになっている…と感じました。
というか、このTVフォーマット版を2時間にまとめたものが映画のほう、とも言えるのでこちらは総集編的な趣きがあったりしますね。

先日の上映イベントで庵野監督自ら「こちらをやりたかった」と仰ったように、実は作品的に本来の形なのはTVフォーマット版なのでは…という再構築バージョンでした。オープニング、アイキャッチ、エンディング、次回予告。これらに加え細かな編集もあり、私の様に映画館で24回鑑賞し隅々まで記憶している人間であればこそ新鮮味を感じられるものになっていました。ちなみに私より濃いライダーヲタクである友人は、各話ごとのオープニング、エンディングの再現度、拘りに吠えておりました(笑)。

そして私も…第5話まで観て目頭を熱くしました。

最終回のラスト、映画とは違う音楽、シーンに涙腺が緩みました
無精者なのでパソコンの画面直撮り写真で恐縮ですが

SNSサーチをしても、このTVフォーマット版には賞賛の声が相次いでいます。エピソード毎に区切られて観やすくなっていますし、場面転換の唐突さが無くなったことで没入感が増しているのが大きいんですね。すっかり映画の監督、なイメージが付いた庵野さんですが、テレビ向けの編集手腕もしっかりお持ちのようです。

何はともあれ、このシン仮面ライダーがより良い作品へと「化けた」映像特典なのは確実です。円盤購入者だけの特権であるのも悪くないのですが、より大勢の人にまた、違った印象を持っていただきたい気持ちもあるので…どこかで、より周知が広がる機会があれば良いなぁと感じる、全5話のシン・仮面ライダーでございました。

余談ですが、友人がCSM変身ベルトを見せてくれました
DX版は持っていますが、この変身解除ギミックはただ羨ましく見えましたね(笑)
……私も買っちゃおうかしら


テレビ番組の主題歌の重要性

まさか映画のプロモーション用として公開されたこのオープニング映像が、ちゃんと作品の中に組み込まれる日が来るとは、「TVフォーマット版」の文字を見るまで思いませんでしたよね。
そして想像通り、オープニングとしてこれを観ると
「仮面ライダーが始まった!」という少年の気分になれるものです。
曲は当時のままでかつ、池松さん歌唱の新しさも兼ね備えそれこそ、大元は昭和46年放送のテレビ番組であることを考えると53年の時を経て正しく、蘇った仮面ライダーです。
時代が望む時、仮面ライダーは必ず蘇る。

こんなオープニングがあってこそ、テレビの前の視聴者を「鑑賞モード」に切り替えることが出来るわけです、どれほど重要な要素かはあえて語るまでもありません。「どうしてもエンディングも作りたかった」、庵野監督の言葉にも納得なんですね。ここまでのオープニングを作っておいてエンディングが無しでは、不完全な感じが拭えなくなりますし。

いやしかし、昭和の仮面ライダーオープニングは基本的にずっとバイクで走っているだけなのに、無性にカッコ良いのがいいですよね。ライダーの強さに加え、バイクも設定上は超ハイスペック。そんな特別感が走っているだけで感じられるのが素晴らしいです。

こんな「シン仮面ライダー完成形」であるTVフォーマット版ですが、一つだけ不満を挙げるとすれば、ナレーションが欲しかった。
オープニングと次回予告に、中江真司さんをトレースした覇気のある喋りがあればもっと良かったなぁ~と思いましたね。タイトルコールもそうですね。
なので、鑑賞中は自分で喋っちゃってました(笑)。中江さんのような美声が欲しいですね。

これまた画面直撮りでお見苦しいですが、各話タイトルです
これを自分でナレーションするのも楽しかったですし、
怪人サソリオーグ!の出オチっぷりは笑わざるを得ませんでした


追記になりますが、上のイベントで語られていた昔の撮影現場の「無茶エピソード」は、もっともっと聞きたいですね。最近は撮れる場所が少なくて…と庵野さんが仰ってましたが、映像作りに携わる人には忌々しい問題です。世の中がどんどん閉塞的になっていくのが、クリエイターの表現を狭めてしまうのは全くメリットの無いことだと思いますから…。

そんな中で半世紀前の作品を、愛で現代に再臨させたこのシン仮面ライダー。私個人としては「最も熱い庵野秀明作品」として、これからも推していこうと思っています!

パッパパー、パパパパッ♪

OMITシーン感想記事に続きます。
こちらは創作者として感じるものが多々あったので、別項にて綴ります。

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