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バッタもん来訪一周年なので、仮面ライダーの強さの理由を考えてみます

ふと思い出したのですが、4月8日で昨年、居酒屋「バッタもん」を訪れてから一周年でした。

この頃はシン・仮面ライダーが絶賛上映中でいわば「熱の高まり」があっての来訪でしたが、自分的にも仮面ライダー俳優の方に直接お会い(舞台挨拶などイベントで見かける事はありましたが)して、お話までさせていただいたのはこれが初めてでした。去年の思い出でも、一番といえるくらいの出来事でしたね。

仮面ライダー2号は、「2番手」にあらず

こちらの記事に書いたように、私はCSMタイフーンも2号仕様にしています。特別、2号派という訳でもないのですがシャッター開閉が好きですので(笑)。1号も後の映画(ライダー大戦)では、シャッター開閉してますけどね。
とにかく2号は、2号と付いてはいますがそれは便宜上そう呼ばれているだけで、本編ではれっきとした主人公、「仮面ライダー」なんですよね。そこが、平成以降の仮面ライダーにおける2号と呼ばれる、セカンドライダーとはハッキリ違う点であります。藤岡弘、さんが怪我から復帰されて新1号編が始まるのが53話、それまでほぼ1年(2号編は14話から)主役を務めているので紛れもなく主人公の一人なんですね。有名な
「技の1号、力の2号」
というフレーズが示している様に、純粋なスペックでは1号を上回っている上位互換の存在でもあります。そこはシン・仮面ライダーでも踏襲されていましたね。

2号おなじみのこのポーズも、イメージ的に「力」ですよね

変身ポーズを取り入れたことにより大ブームとなった仮面ライダー、当時の子供たちは皆、この2号に憧れていたんですね。

何故か最強の、バッタ男

さて、この初代仮面ライダー、毎回ショッカーが繰り出してくる怪人をライダーが倒して終わり、という様式美を確立した作品でもありますが、実は私が抱いていた疑問があります。
本来、仮面ライダーもショッカーによって造られた改造人間「バッタ男」だったはず。つまり他の回人と同等の存在だったはずだが戦えばどんな怪人にも勝っている。狼男、イカデビル、ガラガランダと幹部が変身する強者にすら他の怪人と同じように勝利している。
「何故、バッタ男がこんなに強いのか?」
というクエスチョンを心の片隅に持った、可愛げのない子供だったのが私です。この謎に対し、いくつかの回答が提示されていたのがあるネット掲示板でした。

主に3つの可能性があり…。

①単純にバッタ男の完成度が高い
シン仮面ライダーでは、これが答えでしたね。バッタと人間の相性が良い、という若干腑に落ちない説明も交えつつ、バッタオーグが最高傑作だと明言されていました。
しかしそんなバッタ男に限って洗脳前に逃げられ、最強の敵を自ら生み出しているショッカーはその脇の甘さを反省するべきですね。

②本郷猛、一文字隼人が素材として最高級だった
①に近いですが、要はこの二人が知力、体力の面でずば抜けていた、という解釈ですね。これも普通にありそうです。実際本郷はIQ600という天才であることは有名ですし、一文字も自らを「ショッカーの敵、そして人類の味方」と豪語する男です、ヒーローのメンタルをしっかり持っています、改造されて、迷わずその組織と戦う決断が出来るのは、やはり超人的です。

新1号と新2号の見分け方は、白いラインの数とグローブ、ブーツの色です
基礎知識ですが、知らない人にとってはトリビアになります

そして最後の一つが、
③敵の方が強いが、本郷と一文字の「正義の心」が実力以上の力を生んでいる
というものです。
私はこの三番目を一番推したいと思います。それが一番カッコいいや、と。

この辺は、キチンと理由付けがされているとも、されていないとも考えられますので、「自分の思ったことが正解」で良いのではないでしょうか。細かいところはアバウトで、整合性など考えられていないのが昭和特撮です。しかしそれこそが、魅力なんですよね。想像の余地がありますから。
勿論、自分の意見に意地を張って他人と衝突するのは望ましくありませんが、強さの理由に「自分ならではの考え」が入り込めるのは、全てを説明している作品より面白いものですよね。

思えばシンシリーズもプランクブレーンやプラーナなど、変身の仕組みを監督なりに創造していたのがポイントです。
「なんでかわからないけど、ヒーローだから強いんだよ」
それで良しとするのも、そのための理由を考えるのもまた楽し、です。

全て手探りで作っていた時代の作品を自由に楽しんでいきたいですね。

2号という呼称は、最終回で自らが名乗ったりします

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