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SFCストⅡターボ30周年・ゲームのアップデートについて思うこと

昨日7月10日は、スーパーファミコンのストリートファイターⅡターボの発売日でした。1993年なので、なんと今年で30周年になります。

濃い目のパッケージイラストでした

これはスーファミのストⅡ、二本目のソフトでアーケード版ストⅡ三作目、ダッシュターボの移植作です。二作目のダッシュを飛ばして三作目が出た訳ですが、実は「NORMAL」というモードでダッシュに相当するバージョンも遊べたりします。この「古いバージョンも収録」が今のゲームと大きく違うところだと思っています。

アップデートの良いところ、悪いところ

近年のゲームは、ゲーム機がインターネットに繋がっているのが当たり前で、アップデートという形でゲームが刷新されていきます。アップデートをしないという選択も取れますが、それだとオンラインプレイが不可になります。私が知らないだけかもしれませんが、大方のゲームはそうなっている気がしますね。
ネットの無かった時代は、新バージョンになるとそのまま「新作」としてリリースされていたので、まだ旧作を遊べる余地がありました。新しいバージョンがしっくりこなければ、古い方を遊び続けることが出来たんですね。しかし今はそれが出来ない、というか不便になりました。結局は、不満があったとしても新しいバージョンに順応していかざるを得ないのが今のゲームです。

新要素を追加購入する必要はありますが基本的に無料で新バージョンに、勝手に切り替わってくれるのはありがたい反面、そのゲームを続けるならば強制的に「新しい部屋への引っ越し」をさせられる…アップデートも一長一短なところがありますね。

スト5のシーズン1、これが良かったという人は少数派だと思いますが(笑)

実は嫌いだった、ストⅡダッシュターボ

なにげに私も、この三作目、ダッシュターボがあまり好きではありませんでした。ゲームスピードの高速化、新技の追加によるバランス調整、キャラカラーの変更による見た目の変化などがあったのですが…

・円熟期に入ったがゆえの対戦風景の画一化
・ブーム絶頂の時期なので、他社からも魅力的なゲームが多く出ていた
・バランス調整によって、前作までのやり込みを否定された気持ちになった

理由はこんな感じです。なんだかんだでプレイはしていましたが、前作ダッシュほど熱くなれなかったのも確かでした。

この頃ゲーセンは、リュウケンだらけでしたね

でも先述したように旧バージョンも選ぶ事が出来たので、それによって次第に新しい方に馴染んでいけたように思います。これが無いのが最近のゲームの問題点ではないかと感じるんですね。

いびつな所も、愛されるゲームこそが名作

基本的にアップデートというのはゲームの問題点を改善し完成度を上げていくためのものですが、今、ストⅡシリーズを振り返ると最初の作品にあったバグ技などが今も語り草になっていたり、問題点も全く価値がないとは言えない部分があったりします。無論対戦ゲームとしては問題のある所は修正されて然るべきですが、いびつな部分が全くないゲームが素晴らしいのか、と思えば簡単に答えは出せません。だからこそ、「旧仕様」が消えてしまうのはそれはそれで惜しいなぁ、と感じるのが私の感性ですね。

今、大ブームのスト6も今、プレイしているバージョンが「初期」と言われ消えゆく運命にあるのなら、今のうちに記憶に焼き付けておく必要があるのかもしれません。

こういう言葉もなんですが、「たかがゲーム」ですから、問題点も含めて楽しむ姿勢を持っておきたいと思います。
アップデートの時代に、バージョンアップの時代を思い起こした、そんなお話でした。

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