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「ファミコンロッキー」が面白過ぎた、というお話

また、部屋の奥から懐かしい漫画が出て来まして、読み返して大笑いしてしまったので紹介します。

伝説のゲーム漫画、ファミコンロッキーです

勢いだけなら最強クラスの、ファミコン漫画

80年代にコロコロコミックで連載されていた、ファミコン漫画としてはかなり有名なあさいもとゆき先生の「ファミコンロッキー」です。いつ頃だったか記憶が定かではありませんが、復刻版を持っていました。

軽く漫画の概要を説明しますと、主人公、轟勇気が「必殺五十連打」という技を使い、ファミコンを使ったゲーム勝負をしていくといういわば「バトル漫画」です。登場するゲームは実在のものですが、架空の裏技やありえない現象が描かれておりそのハチャメチャさが今でも語り草になっている作品です、というか当時本気にして試していた少年達も多かったとか。
そもそもゲームは、様々なジャンルがあって必ずしもアクション性が要求されるものではありません、にも関わらずこの漫画は全て連打で解決させているものですから、ゲームを知っていればツッコまずにいられない、という感じですね(笑)。

両手でボタン連打とか、想像するとサルみたいなアクションですよね


マリオは連打が速いからといって高速で得点できるゲームではありません

これは、リアリティよりも「漫画としての面白さ」を重視したから、と作者のあさい氏がそのゲームを最後までプレイする時間は取れず、想像で描いた部分も多かったとご本人から語られています。最近はこんな漫画だとツッコミとクレームの嵐になってしまいそうですが、それゆえに30年経っても「シルビアがおそってきたーっ!」などがレトロゲームファンの間ではミーム化している訳でして、古き良き時代の記録であるといえます。

さらにこの漫画は漫画としての緊迫感を出すために主人公・勇気がゲーム中に負傷してボロボロになりながら戦う展開が目立っていきます。現実にはゲームをしていて怪我をした、なんていうのはアップライト筐体のスト1くらいしか聞いた事がありません(笑)。…余談ですが骨折した方がいたそうです。

「ゲームはおれの命」「たとえ死んでもあきらめるか」
現在のプロゲーマーでもここまでの覚悟があるでしょうか


最終回、目も耳もダメになりそれでも連打でゲームを続ける勇気。
もはやテレビゲームじゃありません
これ、大人が止めろよと言いたくなります。
「どちらが勝つかーっ」じゃねぇだろと


感動的な決着後…のはずですが
こんな閲覧注意なゲーム大会の光景、イヤです(笑)

そして、少年の劣情も刺激する

上の表紙を見ていただければわかるように、かなり露骨なお色気描写もあります。パンチラどころか、パンモロです。背景としては当時、あさい氏がそっち系の同人誌も描いていた影響だそうですが個人的にまだランドセルを背負っていた頃、随分刺激を受けた記憶があります(笑)。

コロコロコミックでこれは、かなり攻めているといって良いでしょう

とにかく、今読んでも見所が多くかなり楽しめました。
同じコロコロのゲーム漫画だと「突撃!ゲームボーイ」もよく読んでましたが、こちらはまた別の機会に紹介します。

作者のあさい氏は現在も漫画家活動を続けられているそうで、それを知って嬉しくなったことも追記しておきます。

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