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2022年の振り返り

今年もこの日がやって参りました。年末最終日の大晦日です。
僕はかれこれ13年前から毎年年末の大晦日に、1年を振り返るブログを更新するようにして来ました。

※ちなみに、記念すべき第1回目の(2009年)年末振り返りblogはこちら

2022年は僕の人生にとって物凄く大きな転換期になったんだと考えています。
この1年間。自分でもあまり触れないようにしてきたことを、この年末のタイミングでしっかりと向き合い、人生観をしっかりと整えた上で年を越したいと思い、デスクに向かいました。

最愛なる母との死別

あまり、こういう場で書く内容ではないかもしれませんが、こうでもしないと振り返れる自信がなかったので、お許しください。

今年の5月、僕の母親が亡くなりました。

母は在日コリアン二世でこの世に生まれ、厳格な祖父のもとで強く育ちました。
学生の頃から男まさりな性分を持ち合わせており、言うならばスケバン(大分死語)のような学生時代だったと聞いています。

僕が成人する頃には優しさの方が目立つようになっていましたが、子供の頃は物凄く怖い印象がありました。笑

僕はそんな母のもと、3人兄弟の末っ子として生まれました。生まれた頃から父は既に会社を興しており、幼少期の長い時間を母親と共に過ごしたことを今でも鮮明に覚えています。

とにかく、陽気で、ポジティブで、芯が強く、自然や生命、あやゆる万象に対してマザーテレサのような優しさで許し、包み込んでくれるようなそんな人でした。

僕は幼い頃から、とにかく何事にも感謝をするよう母から教えてもらいました。
生きていられること、ご飯が食べられること、服を着れること、空気を吸えること、全てに感謝をするように教えられました。

晩年は家族以外にもその不思議なパワーは伝播し、DJをやっていた姉と障害者の方々に向けたディスコイベントに忙しく通い、そこでも輪の中心になり、皆を自然と笑顔にしていたと聞いています。

そんなとにかく明るく優しい母ですが、父の会社が傾き、遂には自宅が競売にかかり実家を強制的に退去しなければいけなくなったとき、自らが長年貯めて来た到底へそくりとは呼べない額を差し出し、「これで再起しよう!」と力強く父の背中を押してくれた姿を目の当たりにしました。

その頃、末っ子である僕は既に社会人になっていたし、親としての責務は既に果たしいてるのだから、もう一度自分の人生を新たに歩んでも良いんじゃないかと思っていたのにも関わらず、そのような行動ができる母に本当に驚きましたし、心から尊敬しました。

他にも、アフリカの子供に向けた里親をやったり、捨てられた猫を拾ってきて育てたり、僕が難病で入院した時には毎日お見舞いに来てくれ、即座に家をバリアフリーにしようと提案してくれたり、実家が経済的に苦しい中にも関わらず、常に息子の体を気にしてくれ、無理をしてでも何かをプレゼントしようとしてくれたり、ここでは書き記せないほど多くの愛情、優しさを目の当たりにしてきました。

だからこそ、この家族を、母を、絶対に幸せにしたい一心で仕事に励み、起業もし、ここまで成長することが出来ました。

本当に偉大な母なのです。

今年の梅雨前の5月、入院生活を繰り返していた母のもとにお見舞いに行きました。まともに話が出来たのは、その日が最後でした。
母は、懸命に生きようと努力をしながらも、僕に凄く大事なメッセージを残してくれました。何を一生懸命に話そうとしているのかと顔を近づけ耳をすますと、父がどれだけ偉大で自分は父と出会えたことが本当にラッキーで幸せなことだったと何度もしきりに話していました。

酷い痛みに耐えながら、死の恐怖と向き合いながらも、父のことを想い、更には感謝をしている母に、僕は涙を流さずにはいれませんでした。

その後、1週間としないうちに、母は帰らぬ人となりました。

絶対に死なせてはいけない人を、早くに死なせてしまったと自暴自棄にもなりました。もっと出来たことがあったはず、自分ばかりが良い生活をして幸せを享受していたのではないかと、自分に嫌気が差しもしました。もっと親孝行できたのにと後悔もしました。

未だにこの世に母がいないという事実は正直実感が湧きません。

ただ、もう向き合わないといけないと思っています。

母が教えてくれたことを僕自身が体現し、人々をもっと幸せにしたいと思っています。
大きな器で何事も許せる人になりたいと思っています。
何事にも感謝をし、それを伝えられる人になりたいと思っています。
"大いなる人に成れ"という意味を込めてつけてもらったこの名前を、必ず人生通して体現したいと思っています。

必ず胸を張って誇れる息子になるので、天国で優しく見守ってくれたら嬉しいです。ありがとう、オンマ。

仕事について

振り返りの大半が母に対する振り返りになってしまいましたが、仕事も大きな成長を実現出来たと思います。

・社員数は年始の2倍
・売上/粗利は4年連続2倍成長
・160坪の新オフィスへの移転
・幹部陣の組成(内3名は2022年入社)
・様々な社内制度/福利厚生がスタート
・社内委員会の設置
・新規事業2つスタート
・新たな子会社設立(5法人目)
・恒常的な総会/キックオフの実施
・2事業の吸収合併
・4度目のクラウドファンディング実施
・働きがのある会社ランキング認定
・地方支社の設立(大阪、福岡、札幌)
・上場準備
etc

また、来年に向けて既に新たな仕掛けを行っております。

着実にビズリンクグループを通じて、徐々に未来の"はたらく"あたりまえを創っていけていると感じています。
まだまだ構想は山登りで言うと1合目ぐらい。やっとスタートラインに立ったような感覚です。
これから、徐々に各事業を業界トップ水準にまで成長させ、それぞれのシナジーが最大化される時、世の中の、社会の構造を変革できる価値を生み出せると信じています。

何のために事業をやるのか?

個人の名声や富は儚く軟いもの。

事業を通じて、社会の不平等や不条理を正していく。
事業を通じて、人々が新たな選択肢を持ち、可能性を最大化できる社会をつくる。
事業を通じて、感謝しあえる循環を生む。

それが自己超越欲求なのか、はたまた承認/名誉欲求なのか僕には正直分かりません。

自分自身が突き動かされるコトに真剣に向き合い、進めるだけ進みたいと思っています。

そのためにも経営者である僕自身がもっと人として成長したいと思います。

お客様が我々と出会えて良かったと思える。
株主様が我々に投資して良かったと思える。
社員の皆が、うちの会社に入社して良かったと思える。
社員のご両親やご家族が、うちの会社に入ってくれて良かったと思える。

そんな会社に育てていきたいと思います。

それが、僕個人としても最大の親孝行になるのではないかなと今は思っています。

2022年も大変なご迷惑をお掛けしました。
そして、多くの機会と愛情を下さり、ありがとうございました。
2023年もまだまだ未熟な僕ではありますが、どうぞ皆さん、よろしくお願いします。

それでは、良いお年を!!


2022年12月31日
姜 大成

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