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腹八分目 165

 日本では、子ども達がお腹一杯に食べれば、体が大きく強く成長出来るので、お腹一杯に食べることが、良いことのようにされて来ましたが、果たして本当にそれて良かったのでしょうか。
 本当は、お腹一杯にすることは、健康には決して良いことではありません。
 そして、腹八分目を実践するのは、なかなか難しいことなのですが、子ども達には、あえて我慢することを覚えさせてあげてください。
 1980年代から、世界各国で食事の量を一定に制限した場合と、好きなだけ食べさせた場合とでは、平均寿命にどのくらいの差が表れるのかを、ラットなどの小動物を対象に研究がされてきました。
 日本でも同様の研究が行われ、食事の量を一定量に制限されたマウスのほうが、1.6倍強も長生きしたという結果が報告されているのです。
 この研究では、「カロリー制限をすることで、免疫力が高まる」ことも立証されています。
その後の研究でも、一定のカロリー制限をすることによって、細胞の老化を遅らせることができる、という事実が明らかにされました。
 動脈硬化が招く脳卒中、心筋梗塞、高血圧、また細胞の機能不全によって引き起こされるがん、さらには糖尿病など生活習慣病の予防に、この腹八分目の効用が指摘されるようになったのです。
 アメリカでは、サルを対象に、腹七分目(カロリー30%カット)で実験が行われ、血圧、血糖値、体脂肪、中性脂肪などの改善が見られたという結果も報告されています。
 人間を対象とした実験でも、被験者全員の体重が減少、また生活習慣病に関する数値(血圧、血糖値、コレステロール値など)も、ほぼ減少し、健康寿命を延ばす可能性のあることがわかったのです。
 また、遺伝子の研究からも、「カロリー制限」することによって、機能する期間を長くでき、異常細胞の増殖が原因で発症するがんや、アルツハイマー病のリスクなど、加齢に伴う病気の発症を遅らせることができることがわかったのです。
 子ども達に我慢をさせる事で、忍耐力が付くだけで無く、健康や寿命にまでプラスに働くのですから、決して与え過ぎてはいけないのです。
 与え過ぎてしまうと、子どもの頃は我儘になり、好き嫌いも激しくなってしまうので、少しも良いことは無いのです。
また、精米後の白米や製粉した小麦は糖質やグルテンが高いので、過剰に摂っては健康に悪いのです。
さあ、今日から食事は質素にして、少ない量でも質の高い醗酵製品等のスーパーフーズを中心にした食生活に切り替えて行きましょう。
 その方が、本当に健康的な子ども達に育つ筈だからなのです。
 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。  

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