無くなれない日々 (20)2020年2月中旬

ANAのホテルで優雅にランチを。そんな夢を見てしまった。領収証がどのようなものだったのかは覚えていない。

幸い、クルーズ船に乗り込んで・・・という夢は、まだ見ていない。

いや、今起きていることが、何かの夢なのかもしれない。

バブル期以来の、束の間の夢なのかもしれない。

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おかしいと責められたら、適切に処理していると言えばいい。御用マスコミ・評論家や、ネットサポーターズの諸君が縦横無尽の活躍をして、責める声をかき消してくれるから、それでいい。

疑惑があると追及されたら、無いと言えばいい。証拠もないと言えばいい。東京地検特捜部が動かないから、それでいい。

首相が責められれば、しどろもどろの答弁をすればいい。野党とマスコミがよってたかって首相を虐めている、と多くの国民の目に映って、野党の評判が落ちるだけだから、それでいい。

「安倍政権のおかげで景気が回復した」「安倍政権のおかげで日本の誇りは取り戻された」・・・そう宣伝しておけばいい。それを批判する人は、反日左翼だ、売国奴だ、ということになるから、それでいい。

データなど捏造すればいい。だいたいの人は根拠など確かめず、信じたいことを信じるのだから、それでいい。

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実体の伴わない好景気がかつてあった。「バブル経済」と言った。弾けた後、深い傷が残った。未だに日本は苦しんでいる。

さしたる実績もないのに最長記録を紡ぐ政権。実体の伴わない好調さが続く今の政権も、いつかバブルのように弾けてしまうのかもしれない。「バブル政治」だ。その後には何が残るのか。

思えば、小泉純一郎の政権もそのようなところがあったかもしれない。さしたる実績もないのに異常な支持率を誇っていた。あの「バブル政治」が弾けた後は、安倍晋三・福田康夫・麻生太郎では尻拭いをしきれず、自民党大敗の憂き目にあった。

思えば、民主党政権もそのようなところがあったかもしれない。さしたる根拠もないのに異常な期待を背負って政権交代した。その「バブル政治」が弾けた後、民主党は空中分解した。

今度は何が起こるのだろうか。夢から醒めた時、目の前の現実はもっと恐るべきものなのではないか。

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ふと、また、『堕落論』を読みたくなった。

おやすみなさい。