無くなれない日々 (6)2019.11.16〜

11月16日(土)。ところで、大江慎也の「何処へ行こうか」という曲が好きだ。ルースターズでは「Case Of Insanity」が好きだ。泣けてくる。泣けてくる曲がなぜ好きなのかは知らない。

11月17日(日)。沢尻エリカ氏の薬物問題が、「桜を見る会」騒動への批判の目を逸らすための政権の陰謀だという人がいる。そうであろうとなかろうと構わないのだがーーーそれが可能かどうかは知らないが、政権が批判の目を逸らすために、より関心の高そうな騒動を利用するのは、別に、珍しいことでもなかろうーーー、「政権の陰謀だ」という意見への世間の冷ややかな目を見ていると、インテリ・リベラルたちが安倍政権を倒せないのも、なるほどな、と思う。そもそも、沢尻氏の薬物問題と「桜を見る会」騒動で、多くの人々の興味が前者にあるから、マスコミもそちらを報道しがちになるし、多くの人々もそちらに目が向くのだ。それを馬鹿にしているーーー「アベの陰謀に騙される無知な人々」だと思っているーーーのが見え透いているから、嫌われるのだ。自分たちが「アベ」より嫌われている、市民から嫌われている、という非情な現実を直視しないといけないんですよ。

11月18日(月)。民主主義は本当に他よりもマシな政治体制なのだろうか。ギリシアの賢人たちの言う哲人政治が不可能で、中国の賢人たちの言う堯・舜の治世が物語だとして、では、民主主義でどのような理想を描けば良いのだろうか。いや、理想がないからこそ、他よりもマシなのだろうか。

11月19日(火)。最近、休肝日をとった記憶がない。肝臓にブラック労働を強いている。臓器の組合があったら、ストを起こされて心停止で他界していただろう。

11月20日(水)。今夜はコレッリを聴いて寝る。小さい頃から目覚ましの代わりに「あさのバロック」というラジオ番組が流れてくる環境にいたからか、バロック音楽は耳に入りやすい。もちろん、今は同じ時間帯で「古楽の楽しみ」なる番組を聴いている。毎朝、生演奏でバロック音楽が流れるような生活をしてみたかった。

おやすみなさい。