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今年こそ本気で獲りたい人に贈る、受賞経験者による「宣伝会議賞2024」完全攻略

割引あり

はじめに

こんにちは。
普段は「1年育休コピーライター」として育児エッセイを中心にnoteを書いているのですが、今日は初めてコピーライターらしい記事を書いてみようと思います。

いよいよこの季節が始まりますね。
コピーライターになりたい人も、コピーライターとして実績を積みたい人も応募する登竜門、宣伝会議賞。
2024年の応募期間は8/30〜11/5であると発表されています。

自分自身、営業職だったのですが、
ある年の宣伝会議賞でファイナリストになり、さらに賞をいただいたことをきっかけに、コピーライターとしてのキャリアをスタートしました。

なので、宣伝会議賞をきっかけに異業種からのコピーライター転職、可能です。(実体験)
また、コピーライターを目指していない方も、コピーライティングは様々なシーンで活用できるスキルです。

というわけで、大袈裟ながら、
「宣伝会議賞2024完全攻略」と題し、
読んでくださったみなさんが昨年よりも少しでも先のステージへ、
そしてファイナリストになれるような情報をお伝えできればと思います。

コピーライティングの本は毎月のように新しく出版されており、
過去の名著を参考に基本的な考え方をインストールするのは必須だと思います。
ただ、世の中には「宣伝会議賞を受賞する」ことに特化した書籍や記事は多くないのではないでしょうか。

受賞経験者によるノウハウ記事で、あなたの「これまでで一番いい結果を残したい!」「コピーライターとして成功したい!」という思いをぜひ一緒にカタチにしていきましょう。


記事を購入いただいた方からの嬉しいお声

ありがたいことに、公開からすぐに多くの方々にご購入いただきました。
その中で、ご好評をいただいた方からのお声をご紹介させてください。

ノウハウのロジカルさをご評価いただきました。

また、わざわざX(旧Twitter)でもリプライをいただきました。
本当にありがとうございます!

コピーライターに挑戦し始めてばかりの方にも、参考になったとご評価いただきました!ありがとうございます。

もし今後記事を読まれた方でご感想やご質問があれば、ぜひお気軽にコメントいただけますと幸いです。


前置きが長くなってしまいましたが、本題に入っていきます。
この記事は、大きく分けて以下の4部構成にしています。

  1. 仕込む:
    応募期間が始まる前、もしくは書き始める準備段階としてやっておきたいこと。

  2. 見つける:
    宣伝会議賞の特性に合わせ、what to sayをさらに2つに分解。表現の核を見つけるためにすべきこと。

  3. 書く:
    実際にコピーを書く際に意識したいこと。また、煮詰まった時に参考になること。

  4. 応募する:
    実際応募する際に役立つことや注意点。たとえば、提出する際の企画意図の書き方など。

それでは早速、スタートです!


1. 仕込む

宣伝会議賞に応募する際の心構え

まず最初に、とても大切な前提を記しておきます。
それは、
広告コピーと宣伝会議賞コピーは全然違う!
ということ。

そんなの当たり前だ!と思う方もおられるかもしれませんが、
意外と忘れがちな重要ポイントです。

かくいう自分自身も、応募し始めて数年間はこの事実を本当の意味で理解できておらず、撃沈しては「なぜこれはダメなんだ!絶対効くはずのコピーなのに!」と地団駄を踏んでいました。

これを忘れてしまうと、
インスピレーションとしてTCC名鑑や名作コピー集、コピーライターによるコピー論などを読み漁り、そのテンションで書いたら1次すら通過しない・・・ということが起こり得ます。(実体験)

では、何が違うのか。それはズバリ、
「宣伝会議賞は言葉"だけ"で伝える」
ということです。

僕は大手広告代理店でのコピーライターも経験しているのですが、
そこで必ず言われるのが、
メッセージは「言葉×ビジュアルの掛け算」で表現しろ
ということ。

言い換えると、
ビジュアルで表現できていることは余程の意図がない限り改めて言葉にする必要がなく、
言葉とビジュアルが補完関係にある(=ムダがない)ことが理想だとされます。

なので、世の中で評価されている広告コピー(言葉単体のものはほぼない)をベンチマークにしてしまうと、宣伝会議賞のコピーとしては言葉足らずになりがち、ということです。

思考法の勉強としては先にあげたような書籍も有用ですが、インスピレーションは必ずSKAT(これまでの受賞作品集)から得るようにしましょう。

宣伝会議用コピーの勉強にオススメの書籍3選

「広告コピーと宣伝会議賞コピーは全然違う!」
この前提のもと、準備期間や煮詰まった時にオススメの書籍を3冊ご紹介します。
とはいえ、インプットしすぎは厳禁。少しでも"自分で"コピーを書く時間を増やしましょう。

  • コピーの考え方を学ぶ『広告コピーってこう書くんだ!読本』
    自身も数えきれないほどコピーライティングの本を読んできましたが、結論、書き方や考え方の本はこれ1冊でいいと思います。(読んだことある方も非常に多いとは思いますが・・・)
    ただこちらもあくまで広告コピーについての本なので、前述の宣伝会議賞コピーとの違いには留意する必要があります。

  • コピーの書き方の型を学ぶ『超分類!キャッチコピーの表現辞典』
    個人的にはこの本が一番オススメ。これがなければ受賞できなかったのでは?とまで思います。
    ポジティブ変換型、反対からの視点型、ある→ない型など、キャッチコピーを50の型に分類し、それぞれの実例となるコピーが列挙されており、煮詰まった時にパラパラとめくると目の前が開ける感じがあります。裏技としては各課題についてそれぞれの型で1本ずつ書くだけで、コピーが簡単に50本書けます。
    各型について、それぞれ最初のコピー以外はビジュアルがなく文字だけなので、宣伝会議賞と相性が良い情景が浮かぶコピーが多く掲載されており参考になります。

  • 宣伝会議賞の空気感を肌になじませる『SKAT』
    これはもはや説明不要だと思いますが、毎年の宣伝会議賞で1次審査通過以上をすべて収録した作品集です。繰り返しお伝えしているように、宣伝会議賞はかなり特殊な賞なので、上に進めるコピーの空気感を身体で覚えるために必須の書籍です。とはいえ、玉石混交なコピーなのは間違いないです。おすすめは1次通過のコピーに「こういうのが書きたい」「こういうのは書きたくない」と⚪︎×印をつけていく勉強法で、これをすることで自分の目指していく方向性が明確になっていきます。



2. 見つける

いよいよ、実際に書くフェーズに入ります。

コピーライティングの書籍を読むと必ずといっていいほど書かれている、「what to say」と「how to say」。
この考え方は当然、宣伝会議賞コピーにも有効です。
ただ、なんとなく「what to say = 何を言うか」「how to say = どう言うか」と考えている方も多いようです。
このフレームを、宣伝会議を受賞することに特化して解説してみます。

what to sayの構成要素

what to say = 何を言うか。
もちろんこの考え方は間違えていないのですが、宣伝会議賞においては特に、このwhat to sayがさらに2つに分けられると思っています。それは、

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