見出し画像

新居そして保育園

5人家族の住まいにはやや狭い2LDKの新居。キッチンもしっかり付いているが、その分リビングとスペースの取り合いになっている。今までの成り行きがなければ絶対この家は選ばないだろう。
家を建てるという行為は長期計画だ。少なくとも20年くらいの家族生活を見越して設計するものだと僕は思う。子供が大きくなればそのうち部屋も必要。とくにうちは女の子もいる。少なくとも4LDKくらいの家じゃないと、わざわざローンを組んでまで建てる価値はない。よっぽど快適で長く住めるか、良い資産になるもの以外は買ってはいけない。家は買わずに賃貸で…という世帯が最近増えているが当然だな、とよく思うのだ。なので今回の家を自分の名義にする気持ちはそもそも無かった。申し訳ないが自分はそんなに心は広くないのだ。この地域の同じくらいの賃貸物件の相場は5〜6万円。それでお話はおわり。
今読み返して、なんて非道い婿だと呆れる。ただ当時の心境はこんな感じだった。


しかしながら、この部屋は最高に快適だった。既に仕事部屋を作る気はないから、子供と一緒に寝られるし何より水回りはバッチリ。暖房に困ることもない。
母屋とは玄関も分かれていて、ちょっとした二世帯住宅のような感じ。義父母と必要以上に顔を合わなくて良くなったので、僅かながらプライバシーも確保されている。ここから3~4年暮らすにはむしろ丁度良い家かもしれない。東京から戻ると母屋にまず顔を出し挨拶。義父母の仕事の時間もあって、そこからまた東京へ発つ日まで顔を見ないこともしばしばあった。このぐらいの距離感が丁度良いのだ。

入居して間もない頃、子供達は保育園から幼稚園へ移ることになった。進学ではなく、自治体ベースで人数調整のようなものがあったのだ。町の中心部では、移住者も含めて子育て世代が増えているようで、少ないながらも枠の取り合いのようなことが出てきたらしい。保育園と幼稚園では少々費用も違う(前者が安い)、入園枠の選考もクジのようなもので、下手をすると子供達が保育園と幼稚園で別々に割り振られる可能性もある、と。それはたまったもんではないので、早い段階で枠に余裕がある幼稚園へ転園しようという話になった。幼稚園の選択肢は2つ。カトリック系の教会が運営する幼稚園と、浄土真宗のお寺が運営する幼稚園。なんだかここでも軽くない選択を迫られているような気がするが、奥さんの母校(園)でもある仏教系の幼稚園を選択した。

ここから先は

0字

父親目線での三つ子育児日記 退院後の子育て開始から北海道移住まで

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?