続・牛車腎気丸

こんにちは。
今回は前回の続きの牛車腎気丸について書いていきます。

一つ一つ丁寧に書いていくつもりではいるのですが、
本を見てただ文字を打ち込むだけでは、
なかなか覚えにくい分野だと思うので、
書籍を読む中で感じた
イメージなどを添えて説明していきたいと思っています。

あくまで自分の頭に定着させるための方法です。
その上で、自分のようになかなか文字だけでは記憶に定着させることが
苦手な方に対して、少しでも楽しんで勉強を進めてもらえたら嬉しく思います。

それでは参りましょう。

牛車腎気丸のチーム編成は
地黄・山茱萸・山薬・沢瀉・茯苓・牡丹皮・桂枝・附子・牛膝・車前子
計10名。

それぞれの役割を見ていきます。
今回は地黄について。

地黄(じおう)
一言で言うと、植物の根っこです。
名前はゴマノハグサ科の
「カイケイジオウ」「アカヤジオウ」
これらの肥大した根っこを使用します。

この太った根っこは
甘く苦く熱を冷ます作用(寒)があり、
心・肝・腎の経絡(書籍によって記載が異なります)
を通ってそれぞれの臓腑に作用します。

つまり、
心・肝・腎の経絡を通して3臓の熱を冷ますことができるのです。

地黄の効能は体の熱を取る働きが主となるのですが、
これは生の地黄の場合。(生地黄【しょうじおう】といいます)

この「冷ます」性格は、お酒と一緒に蒸すことで、
「温める」性格へと変化するのです。(熟地黄【じゅくじおう】といいます)

こうして、
生薬の性格が変化することを
中薬学では
「薬性の改変」といいます。


そこで、
肥大根、生地黄、熟地黄、冷ます、温める、お酒、性格、変化、などの
それぞれの単語を元にちょっとした物語を考えていきます。

生薬擬人化物語。とでも題しておきます。

続く

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