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おれたちの選手権、おれたちの3年間

「厚競にいく」(準決勝・決勝の舞台)

これが高校3年間の夢

その為に
走りだって、
遠征だって、
必死に愚直に取り組んできた

まさに正念場

開会式、
優勝旗を見て
必ず獲ると決意する
厚別に行くと決意する

監督の十八番
エアロスミス
「I Don't Want To Miss A Thing」
をBGMにモチベーション動画で
気持ちを作る

始まるんだな

3年間を懸けた闘いが始まる


VS山の手

初戦は、インハイ札幌支部予選でも対戦したチーム

これまで勝ってはいるものの
不気味なチーム
すさまじい勢いのあるチームです

試合開始

選手権が始まった

「おかしい」
率直に思った

あれ?みんな全然動かない

山の手は対照的に簡単に相手ピッチでサッカーをしようとする

まさにその勢いにのまれた形に

パスも繋がらない、走れない、球際で勝てない

選手権の独特な雰囲気があった

これがサッカー人生最後の試合かもしれない

その緊張感を
初めて経験した

自分たちで変えられなかった

そんな時に、
相手にゴール近くでFKを与えてしまう

そのFKのこぼれ球を詰められて失点

初戦いきなりビハインドで前半を終える

そして、後半

後半開始直後、
頼れるエースがその雰囲気を打開する

スーパーミドルシュート炸裂

1-1の同点

ここから完全に自分たちペース

エースのゴールで息を吹き返した僕たちは、
勢いに苦戦しつつも逆転ゴールも決めることができ、勝利

勝った、、

緊張感で全く体が動かなかったなと、

相手の選手が泣き崩れる姿を見て
これが選手権なんだと、

まさに選手権の異様さを
身をもって体感した試合だった

最後の試合

次の試合は、
大谷室蘭  

この試合に勝てば
憧れの厚別

並々ならぬ想いで試合に臨む

試合開始。

「あれ?いける?
なんか知らないけど
めちゃくちゃ攻めてない?」

相手の作戦は
1.2人残してリトリート

相手のプレスはピッチの4分の1くらいから始まる

でも相手のリトリートをずっと崩しきれない

そんな中、
前半15分に一瞬の隙を突かれて失点

相手のワンチャンスで失点

0-1

そのまま崩し切ることができずに前半終了

0-1ではあるが、
時間の問題、必ずチャンスがくる
そう思い、後半に臨む

後半開始

僕の高校サッカー最後の40分となる

後半開始直後だった

後半2分
自陣コーナー辺りで、FKを与えてしまう

クロスを跳ね返す準備をする

だが、相手のFKがそのままゴールに吸い込まれて失点

0-2

完全に出鼻を挫かれる

そこからはずっとボール支配する

肝心のゴールが遠い

30分、
20分、
15分、
ラスト10分
どうしても点が取れない
時間だけが流れていく

自分ともう1人を残して攻撃

自分に出来ることは守ることだけ

託すしかなかった

だが、完全に攻撃は対策され、
頼みのエースも不発

時間だけが過ぎて、

アディショナルタイム4分

攻め続けた

これでもかというくらい攻めた

でもこじ開けられなかった


無情にもタイムアップの笛

高校サッカー人生の終わりを告げる笛でもあった

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試合中は必死にボールを追った

だから分かってなかった

0-2という結果が

厚別に行けない、ということを意味することに

鳴った瞬間、涙が止まらなかった

苦しんでもがいて
それでもここまでやってこれて
ここで終わりかよって

厚競に行きたいって

全国で入場行進したいって

そこでこんな行進してみたいって

なんて話してたことが
まさに叶わぬ夢となった瞬間だった

3年間追い続けた夢が
叶わぬ夢となることがこんなに辛いことなのかと

考えた、

もう高校サッカー終わり?終わった?

当たり前に一緒にサッカーしてきたのに、
もうサッカーができない?

ここまで支えてくれた親に何て言えばいい?

涙が止まらん

でも、
「がんばってね」
この一言を
最後の握手で相手選手に言えたことは今でも自分の誇りだ

苦しんでもがいてきたからこそ出た言葉だったと思う

試合後

完全に無気力

動きたくない

まだ未練があったからか

絶対に動きたくなかった

ここで動いたら、本当に終わってしまいそうで

ずっと下向いて座ってた

でもみんなが声掛けてくれた
ありがとう、とか
居てくれて良かった、
とか

そんなこと言われたら泣く

そして思う、
本当に良い奴らが周りに居たなって

楽しかったなって

思えた
自分の3年間は間違えてなかったなって

前を向かせてくれた
みんなには本当に感謝です

そして帰りのバス
BGMを掛けて、3年間をみんなで振り返った

キツかった思い出、
楽しかった思い出、
あんなこともあったよな、
とか話した

終わってすぐにみんなでそんなことできるチーム
なかなか無い

BGMでMr.Childrenの「祈り〜涙の軌道」が
流れた瞬間、
雰囲気が変わった

人生で1番泣いた

さようなら さようなら さようなら
夢に泥を塗りつける自分の醜さに
無防備な夢想家だって 誰かが揶揄しても
揺るがぬ想いを 願いを 持ち続けたい

この歌詞に泣かずにいられなかった

終わったのか

じゃあ、これが最後のバス移動か
って気付いた

みんなと居れるのも最後かって気付いた

確かに、終わり方は悔しすぎた

でも、楽しすぎた3年間だった

一生、この3年間で語れる仲間ができた

それだけでも全てを懸けた意味があった

それにしても、楽しかった!!

ありがとう、みんな!
ありがとう、高校サッカー!!

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終わりに


ダチの高校サッカーは終わった

今は大学サッカー

大学ではサッカーをやるつもりはなかった

大学では他に本気になれるものを探した

でも見つからなかった

サッカーが一番だった

また、壁ばっかり

つまらないなとか、
楽しめないなとか思うことの方が多い

でもダチはそれを乗り越えてきた

乗り越えて、

みんなの刺激になれるように
日々、がんばります!


今までnoteを見てくださり
ありがとうございます!

今日で毎日投稿は終わりますが、
週一回ほどのペースで更新していきます!

さらなる学びや気づきに繋げていけるように
これからも発信していきます!

なのでよろしくお願いします!

長い文章でしたが
ご覧いただきありがとうございました!


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