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久岡幸太郎、3年目の覚悟〜東京Zで描く未来予想図(後編)

プロ3年目、それはキャリアの大きな分岐点と言える。若手ではない、けれど絶対的な存在かと問えば、そうとも言い切れない。その中で、すでにチームの絶対的な存在と言える男がいる。アースフレンズ東京Zの久岡幸太郎。同年代の誰よりも様々なことに向き合ってきたと自負する久岡幸太郎、覚悟の今シーズンに迫るインタビュー後編。

前編はこちらから↓↓

「もっと自分らしくやりな」と言ってくれた人もいました(笑)

宮本 昨シーズンはどこか久岡幸太郎らしくない印象を感じてたんですけど、振り返ってみてどうですか?
久岡 実は本当に色んな人にそうやって言われたんです(笑)。本当にらしくなかったですね(笑)。それこそ対戦相手の1回も喋ったことないような先輩が「もっと自分らしくやりな」と言ってくれたこともありました(笑)。今考えると自分を見失っていたというか、まず自分があってのチームなのにそれを見失っていました。
宮本 でも、難しいですよね?
久岡 そうですね、本当に難しい部分です。正直、今年も同じだと思っています。
宮本 うんうん。そうだね(笑)。
久岡 はい(笑)。今年も若いチームで、英語を母国語とする選手が多くいる中で1つのチームとして、どこまで自分のプレーをセルフィッシュにやっていくか、それと同時にいかにチームを円滑に回していくポジションにも立つかというのは本当に難しいと思っているので、正直まだ悩んでるところではあります。
宮本 そういうことに対して個人的に学んでいることはあったりしますか?
久岡 色んな人と話したり、それこそ咋シーズンは東頭(俊典) 前HCに色んな人と話す機会をもらいました。あとはメンタル系の本を読んだりしましたね(笑)。
久岡・宮本 ハハハハハ。
宮本 何かヒントはないかって?(笑)
久岡 そうですね(笑)。

観てくれる人がワクワクするようなプレーをしたいです

宮本 今シーズンは早い段階で契約継続のリリースが出ました。今シーズンも継続するというのは自分の中ではほぼ決めていました?
久岡 このままでは終われないというのがすごく大きかったですね。プロ選手として正解はわからないですけど、自分の信念としてはこのままこのチームを去れない。このチーム、ファンの皆さんから頂いたものが大きすぎて、このまま何も残せずに去れないと思いました。
宮本 今年もおそらくチーム内でリーダーシップを求められると思います(インタビュー後、今シーズンもキャプテンへの就任が発表)。今シーズン、久岡幸太郎のどんな部分、どんなプレーを観てもらいたい、また観せたいですか?
久岡 そうですね。個人、チームで細かい部分はたくさんありますけど、それ以上に観てくれる人に自分のエネルギーや情熱が伝わるようなプレーがしたいと思っています。もう昨シーズンみたいに「久岡幸太郎らしくないね」とは絶対に思わせたくないので、自分らしくエネルギー全開で観てくれる人がワクワクするようなプレーをしたいです。コーチが求めるバスケットボールを理解しつつ、チームプレーと自分らしさのバランスをうまく見つけていけたらなと思っています。
宮本 新しいヘッドコーチにスペイン人のウーゴ(・ロペス)HCがきました。チームの雰囲気はどうですか?
久岡 雰囲気はすごい良くて、若いチームというのもあるし、外国籍のコーチが初めてという選手が多いのもあって、コーチ自身も僕達がやりやすいような環境を作ってくれています。僕達もコーチにしっかりついていこうというすごくポジティブな雰囲気があって、いいケミストリーが生まれていると思います。
宮本 久岡選手もヘッドコーチから学んでることや新鮮さはありますか?
久岡 たくさんありますね!コーチが誰よりもエネルギーがあり情熱を持った人なので、すごく尊敬しています。バスケットボールに対しての緻密さ、ボールのもらい方とかボールをもらう位置とかタイミングとかもすごく細かい考えを持っていて、求められてることを遂行するのは難しいですけど、今まで教わったことのないようなことを教わっているので、それを突き詰められることがすごく楽しいです。
宮本 僕も練習を観させてもらって、コーチが「このドリブルはいらない」と何度も話していて、観ててすごく勉強になりました(笑)。
久岡 それは本当にありますね。「確かに無駄だ」みたいな(笑)。
宮本・久岡 ハハハハハ。
久岡 ドリブルに関しては僕も無意識の癖があったり、どちらが良い悪いではなく、昨シーズンの考え方と違う部分があるんですよね。昨シーズンは「ドリブルはやめない」と教わっていて、それもそれで正しいじゃないですか? その考え方や癖が混ざってしまって、最初はちょっと難しかったですけど、今は整理できてきました。ウーゴHCは必要で意図のあるドリブルであれば、それは良いドリブルだよとわかるので、今はスッキリしていますね。
宮本 そうですよね。東頭前HCはペイントの中ではドリブルを止めないとか、簡単にステップを踏まずにリムを回るとか、それはそれで正論なんですよね。ウーゴHCは1個目のドリブルをついた時に気になったら、すぐ止めて「それいる?」と問いかけていました。
久岡 はいはい!本当にそうですね。
宮本 速くボールを展開して、「ここにギャップを作れているから思い切り縦にアタックしていいよ!」みたいな。
久岡 はいはいはい!本当にその通りなんですよ。思い切りが今までと違って、空いたらそれが1番良いショットだし、カットしてゴール下までアタックしたら、フローターでもなんでもそれは決めて当たり前というレベルの高い要求で、それがまた新鮮で楽しいですね。それが今はすごく良い効果を生んでいて、みんな迷わずに空いたら打つというメンタリティになっている
ので、良い方向に向かっていると思います。

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絶対に僕が世代No.1になるという信念があります

宮本 では、最後に今シーズンのアースフレンズ東京Zのどんなところに注目してもらいたいかを教えてもらえますか?
久岡 はい。アスフレは地域密着で、地域の皆さんと作り上げてきたチームだと思っています。その中で、今まで皆さんと積み上げてきたものを今年1つ上のレベルに持って行きたいと思っています。これまで悔しい想いをして結果を残せなかったですけど、その中でも得たものがあるので、それを今シーズンのコートで表現していく姿を観てもらえたらと思います。
宮本 昨シーズンが終わった時だったかな? 久岡選手から「世代No.1になれるようにがんばります」とメッセージをもらいました。今シーズン、期待していいですか?
久岡 はい! 絶対に僕が世代No.1になるという信念があるので、期待していてください!
宮本 楽しみにしています! 世代No.1はカテゴリー関係なく、スタッツを残して、チームを勝利に導けば証明できることだと思うので、今シーズン楽しみにしています。
久岡 ありがとうございます! がんばります!

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↓↓アースフレンズ東京Zの21-22シーズン ホーム開幕戦の情報はこちらから↓↓

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