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『ダブドリ Vol.9』インタビュー02 河村勇輝(元三遠ネオフェニックス)

2020年5月9日刊行(現在も発売中)の『ダブドリ Vol.9』(ダブドリ:旧旺史社)より、河村勇輝選手のインタビューの冒頭部分を無料公開いたします。インタビュアーは、バスケ好きアニメ監督新海岳人氏。なお、所属等は刊行当時のものです。

絶対に毎年特別指定選手としてB.LEAGUEに戻ってきたいと思います。

新海 僕、新海岳人と言いまして、普段はアニメ監督をしてるんですけど、バスケがすごい好きで、今回インタビューさせていただきます。
河村 よろしくお願いします。
新海 特に学生バスケのファンで、河村選手のことも、高1のウインターカップから追いかけてるんです。
河村 それはにわかじゃないですね(笑)。
新海 今回、僕、非常に楽しみにしております!
河村 ありがとうございます。
新海 特別指定選手として三遠ネオフェニックスに入りまして、まさに「河村フィーバー」ともいえる激動の3ヶ月間だったと思いますけども、まずその感想から伺っていいですか。
河村 こういうふうに注目されることはすごくありがたいことで、自分が注目されることで、バスケットがもっともっと日本でメジャーになっていけばいいなと思っています。そういう意味でも、自分がコート内外でしっかりとした姿を見せることで、バスケットの価値も上げていければいいなと思ってます。
新海 ありがとうございます。あの~、「しっかりした受け答えのできる高校生だ」みたいな事をあちこちで言われてると思うんですけど。
河村 ウフフフフ。
新海 長いインタビューの中、どんどん砕けていっていただけると嬉しいなとは……。
一同 ハハハハハハハ。
河村 分かりました(笑)。
新海 しっかりした部分から、高校3年生の素の部分まで見れたらいいなと思ってます。
河村 はい。
新海 3ヶ月の特別指定の間で、一番印象に残っているシーンはなんですか。
河村 やっぱりデビュー戦ですね。初めてコートに立って、相手も千葉ジェッツさんで、すごく印象に残った試合でした。
新海 この3ヶ月で一番、こいつやべえなって思った選手って誰ですか。
河村 うーん。たくさんのポイントガードの皆さんと戦ってきましたけど、本当に一人一人に特徴があって、やっぱりB1でやってるスタートのポイントガードの皆さんは、伊達じゃないなっていうふうには思いました。
新海 齋藤拓実選手に30点獲られた試合もありました。
河村 そうですね。齋藤拓実さんも、鵤誠司さんも、富樫勇樹さん、五十嵐圭さん、笹山貴哉さんも、全てのポイントガードの皆さんが本当に上手いなっていうイメージです。
新海 その中でも通用するなという手応えはありましたか。
河村 そうですね。はい。
新海 なるほど。現時点でのお気持ちでいいんですけども、毎年特別指定選手として、B.LEAGUEに挑戦したいなっていう気持ちはありますか?
河村 絶対に戻ってきたいと思います。
新海 おお。それは三遠に戻ってくるという意味でしょうか?
河村 それは明言できません。もし明言して戻ってこれなかったら、ファンの方々を失望させてしまうことになるので。時間が経つごとにつれて、自分が入りたいクラブも変わるかも知れません。そう考えると、戻ってくると明言はできないです。

自分が1番ポジションを取って、大倉颯太君が2番ポジションでやれればいいなと。

新海 今週で特別指定としての期間が終了しますが、東海大の練習には4月から参加ですか?
河村 そうですね。
新海 進学のとき、筑波大と迷ったという話も聞いたんですが、その中で東海大を選んだ決め手っていうのはどこだったんでしょうか。
河村 自分の父が筑波大学出身で、小さな頃から筑波大学に行きたいっていう気持ちがあったんですけど、トレーニングの環境とかも含めて決めました。あと東海大は福岡第一の先輩が結構行ってて、話を聞いてたりもしてたので。
新海 松崎裕樹さんとか?
河村 そうです。松崎さんとか、2個上で言うと松本礼太さんとか。あとはやっぱり大倉颯太君であったり、八村阿蓮さんっていう、その世代のスーパースターの先輩がたがいるところで、練習中からいい刺激を受けれるかなっていうふうに思いました。あとは陸川(章)先生の指導がすごくいいと聞いたので、決めました。
新海 なるほど。高校では進学コースだったじゃないですか。東海大では体育学部ですかね。
河村 はい、そうです。体育学部競技スポーツ学科。
新海 色んなインタビューを見て、勉強好きなんかなと想像してたんですけど、さすがにここまで来たらスポーツ一本で行くぞっていう感じですか?
河村 そうですね。高校2年生ぐらいの頃からバスケットの道でやっていきたいと思い始めて、若干勉強はやらなくなりました。
新海 あ、そうなんですか(笑)。成績もちょっと落ちた?
河村 まあ、平均値っていう感じで(笑)。変に落とし過ぎるのもよくないなと思って。
新海 2月に行われたU22のスプリングキャンプに参加されました。残念ながらCamp2以降は中止になってしまいましたが、Camp1はいかがでしたか。
河村 高校の頃にもU16、U18で活動させてもらってたんですけど、それは同世代の代表だったので、こういうふうに大学4年生までの先輩がたとやれるっていうのはすごく新鮮でした。
新海 東海大の先輩たちもたくさんいましたもんね(西田優大、大倉颯太、八村阿蓮、佐土原遼の4人が選出)。ちなみに僕、前号で大倉颯太選手のインタビューさせてもらったんですけども。
河村 あ、そうなんですか。
新海 まさに同じガードポジションに、東海大の現エースとして大倉颯太選手がいますが、どう共存していこうと思っていますか。
河村 まあ、自分が1番ポジションを取って、大倉颯太君が2番ポジションでやれればいいなと。ただそれをやるためにはまず自分がポジションを獲得しないといけませんし、一緒にプレーしたときに颯太君がストレスなくやってもらえるようにしたいです。陸川先生に、この組み合わせがいいと思わせるようなプレーであったり、コミュニケーションを取っていきたいなと思っています。
新海 得点力のある大倉選手なので、共存できたら一番強くなりそうですね。
河村 まあ、口で言うよりかは、行動や結果で示せればいいなと思ってます。
新海 東海大のバスケって、トランジション重視というほど走るスタイルではないと思うんですが、そこはどうですか。合わせていく感じ? 自分がチームを変えていく感じ?
河村 変えれる部分は変えていきたいと思ってます。でもやっぱり陸川先生の考えもあるので、そこはしっかりと尊重しながら。ハーフコートバスケにもアジャストできるようにやっていきたいです。

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