見出し画像

【ダブドリ×JUBF 連動企画 インカレ2023インタビューvol.4】 インカレ、もうひとつのストーリー 〜大学バスケとクリエイティブが繋がったとき〜 MQ x JUBF橋本愛玲菜 前編

12月2日、今年も大学日本一を懸けた戦いが始まる。

インカレの愛称で親しまれてきた本大会も75回目を迎え、本連盟((一財)全日本大学バスケットボール連盟)は、大会ロゴのリニューアルを始めとする様々な取り組みを推進。その一環としてバスケ雑誌『ダブドリ』とコラボさせていただき、これまで知られてこなかった新たな側面から、大学バスケの魅力を発信していく。

選手も、チームスタッフも、運営スタッフも。みんな、大学生。それぞれの想いで駆け抜けた4年間の全てを懸けて、大学生が創り出す、忘れられない戦いを、皆さんにお届けします。((一財)全日本大学バスケットボール連盟一同)

 学生達の熱い思いに触れ、ダブドリはインカレ2023の新しいチャレンジをご協力させていただくことになりました。今回は1人の大学生の強い想いが現実となり、キービジュアルが新しくなるまでのストーリーに迫ります。このインカレにかけているのは、選手だけではありません。ぜひ最後までお読みいただき、大学バスケの魅力が少しでも多くの方に届けば嬉しいです。(ダブドリ編集長 宮本將廣)

「お願いしたら絶対にすごいことになるよ!」学生の一途な想い

宮本 インカレ2023から大会公式ロゴとキービジュアルが新しくなりました。今回はその仕掛け人である(一財)全日本大学バスケットボール連盟(以下学連)の橋本さんとキービジュアルなどをデザインされ、大会のオフィシャルアートディレクターに就任されたMQさんにお話を伺っていきます。まずはどのようにして今回のお話が始まったのでしょうか?
橋本 そもそものきっかけは、夏に第1回新人インカレが行われたときに、初めての大会だったので、ロゴを考えようという話が学連の中で出たんです。それ以前から、「インカレのロゴを変える必要があるんじゃないか」という話もずっと出ていたので、それも含めて一新するのはどうかという話になりました。結果的に、新人インカレの時は間に合わず、「インカレの時はプロの方にお願いして、自分たちじゃできない新しいものを作りたいね」って4年生で話になったので、私が「お願いしたい人がいる!」って言ったんです。
宮本 それがMQさん。
橋本 そうです! でも、実現するなんて思ってなかったし、夢のまた夢って感じでした。みんなも最初は、「何言ってんの?」って感じでしたね(笑)
一同 ハハハハハ。
橋本 MQさんのインスタとか、公開されているグラフィックをみんなに見せて、「お願いしたら絶対にすごいことになるよ!」って言って、夏が過ぎていき……。
一同 ハハハハハ。
橋本 それでも私は、MQさんにお願いしたいと思って色々練り直していたら、WUBS(ワールドユニバーシティバスケットボールシリーズ)でMQさんにお会いできたんです!
MQ    そうなんですよ。会場で声をかけてもらって。
橋本 みんなに提案はしていたけど、どうやってオファーをするのかっていう計画も全くしてなかったんです(笑)。ただやりたいって言い続けていたら、偶然お会いできて、最初はただのファンとしてサインをもらいにいきました(笑)。
一同 ハハハハハ。
MQ   私もWUBSのチケットをいただいて、たまたま予定が空いてたんです。大学バスケは全然知らなかったけど、見てみたいなと思って代々木第二体育館に1人で行ったら、目の前に座っていたはずのスタッフTシャツを着た子に、後ろから声をかけられて(笑)。
橋本 私、後ろからいきましたっけ?
宮本 その記憶もない(笑)?
橋本 はい(笑)。TOの真後ろで仕事をしていたんですけど、後ろにMQさんを見つけてしまって……。多分、一度上に上がってから降りて声をかけさせていただきました(笑)。
宮本 失礼がないようにね(笑)。
MQ   (笑)。それで少しお話をして、また試合を見ていたら橋本さんが私の前に来たから(笑)。
一同 ハハハハハ。
宮本 前にいた子に後ろから声をかけられて、話し終わったら前にいるって、ちょっとビビりますね(笑)。MQさんに話しかけるのはやっぱり緊張した?
橋本 緊張なんてもんじゃないですよ! まずサインをお願いしようなんて思ってなかったんですけど、みんなが「サインもらってきなよ!」って言ってくれて。「見れるだけでいいから」って言ってたんですけど、「もう会えることなんてないかもよ?」って言われて、そうだなって思って(笑)。そこから何にサインを書いてもらうかを15分ぐらい考えました!
MQ・宮本 ハハハハハ。
宮本 結果、何にサインを書いてもらったの?
橋本 携帯ケースが透明だったので、それに書いてもらいました。サインをお願いする前に、心を落ち着かせるために一回控室に戻ったんです。あとはリップも塗り直しました(笑)。

このタイミングで会えたのも運命かなって

MQ   会場で声をかけてもらったときに、ガチ感がめちゃくちゃ伝わったから、私も何かお返ししないとなって思ったんです。それでもしもう一回会ったら、リュックにつけていたZOOSのキーホルダーをあげようと思って。そしたら、帰りにバッタリあったから、「これ、よかったら」って言って渡しました。
橋本 あれも待ち伏せだったんですよ。
MQ    あ、そうなの(笑)?
宮本 ハハハハハ。
橋本 サインをもらった後にロゴの話は出ていたから、「名刺を渡してきなよ」って言われたんです。それで名刺を持って、もう一回声をかけようと思ってたんですけど、どうしたらいいかわからなくて……待ち伏せしてました(笑)。
宮本 あー、何回も行くと迷惑かな、とか思うよね。
橋本 そうなんです。そしたらキーホルダーをいただいて、それもやばかったんですけど(笑)。その時に名刺をお渡しして、「実はこんなことをやりたいんです」って伝えさせていただきました。私が1人で、「MQさんにお願いしたい!」って言っていたのに、みんなが背中を押してくれたんです。そこからはまた私が一方的に、「こんなことをやりたいです」って連絡をさせてもらいました。そしたら連盟でも、「グッズを作ろう」とか色んな話が上がってきたので、「全部まとめてMQさんにオファーしてみたらいいんじゃない?」ってなったんです。
宮本 そこで全部が繋がったんだ。
橋本 そうですね。それで正式なオファーをさせていただきました。
MQ   すごいですよね?
宮本 すごい! 聞いてるだけで楽しいわ!
一同 ハハハハハ。
MQ   想いはすごく伝わってきたし、儀礼的なオファーには感じられないような情に訴えるものがあったんですよね。変な言い方ですけど、このタイミングで会えたことも運命かなって思いました。これはやらなきゃっていうか、むしろやりたいなっていう気持ちにさせてもらえたんです。そこから打ち合わせをしたんですけど、プレゼン資料もすごく一生懸命作ってくれていて、「今までのインカレはこうだったけど、これからのインカレはこうしていきたいから、こういうロゴが欲しい」とか。本当に私を必要としてくれていることが資料からも感じられました。毎回2、3時間ぐらい、「あーでもない、こーでもない」って言いながらね(笑)。
橋本 ハハハハハ。
MQ   楽しい会議をさせてもらいました。
宮本 橋本さんも楽しかったでしょ?
橋本 楽しかったです!
一同 ハハハハハ。

学生たちから「ここを変えたい」っていう思いの強さを感じた

MQ   ロゴをどう扱っていくかとか、ロゴをこうやって育てていきたいとか。そういう気持ちを持ってくれて、色々考えてくれたことが、私は本当に嬉しかったですね。
宮本 それは嬉しいですね。それこそ、橋本さん達は今年で卒業していなくなっちゃうけど、そのロゴが今回の大会をきっかけに、こういう思いを持って生まれて、使われ続けるっていうところが一番ビビッときた?
MQ   そうですね。本当にリスペクトっていう表現が正しいかわからないけど、お仕事としてオファーしてくれたんだなって感じました。「ちょっとこれをやってほしいです」って感じでは全くなかったですね。
宮本 ある意味、都合よく学生という立場を使って甘えることもできるけど、ちゃんとビジネスとして向き合う姿勢と情熱が伝わったってことですね。
MQ   そうなんです。インカレは歴史のある大会じゃないですか。だから正直、やれるだけで喜びもあったんですけど、クリエイティブに対する考え方だったり、学生たちから「ここを変えたい」っていう思いの強さを感じました。そういう気持ちで依頼してくれたことが私も嬉しかったし、ZOOS(3x3)でも、「クリエイティブって大事だよね」ってところを大切にしてやってきたので、ひとつのスポーツ団体がそういうところに力を入れたいって思ってくれているだけでも嬉しかったです。
宮本 ある意味、ZOOSで広がった世界観でもあったかもしれないですよね。それこそZOOSの桂葵さんは早稲田大学でインカレを優勝して、MVPを取ってますからね!
MQ    そうなんですよ! レジェンドですから!

先輩達からの応援メッセージ!

ダブドリVol.18 10月27日に発売!

ダブドリ有料コラム「ブリッジ」毎月更新中!
最新号 インカレを沸かせたあの男が、30歳でBリーグに……
池田慶次郎、30歳でプロバスケ選手になる

THE RISE 偉大さの追求、若き日のコービー・ブライアント 発売中!

ダブドリのもう一歩内側へ!メンバーシップはこちら👇
有料記事の「ブリッジ」「みやもんのバスケットnote」他、有料コンテンツを月額500円で全て読めちゃう!


この記事が参加している募集

Bリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?