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【ブリッジ】Vol.34 池田慶次郎、30歳でプロバスケ選手になる(後編)

営業マンと社会人バスケ選手を続けること、7年半……富樫勇樹やベンドラメ礼生、田渡凌らと同世代の池田慶次郎は、30歳でプロ挑戦を決断する。そのきっかけは、彼ならではのものだった。アースフレンズ東京Z入りして開幕して1ヶ月が経ち、これまで主力選手としてプレーしていたキャリアから一転、出場機会が少ない状況に「もどかしさ」はあると言うが、悲壮感はない。その話しぶりには、今年9月にチームより出された契約リリースで触れられた「温めてきたバスケットへの想い」を感じられるほど。後編では、プロ入りまでの一部始終と、盟友にも言っていない目標を明かした(取材日:10月29日)。

前編はこちら

挑戦の理由…国体とバスケ熱とお客様

大橋 30歳でプロ挑戦という今回の決断に至ったきっかけはあるんですか?
池田 コロナ禍でバスケットができない期間を終えて、国体の東京選抜にもう一度選んでいただいて、徐々に体力や試合勘が戻って“まだ自分はできる”という実感があったんです。特に、その実感を得られたのが2022年10月の国体準優勝でした。その大会でのパフォーマンスが自分なりにすごく良くて、三井住友海上にずっといる道と、そうでない道を考えるようになったんです。バスケットに対しての“熱”がある状態で自分はこのまま人生を進んでいいのかと。挑戦したいと、ずっと思っていたんですよ。
大橋 Bリーグにですね。

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