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東京大会 女子日本代表 vs ニュージーランド GAME2 恩塚HC、林咲希インタビュー

国内最後の強化ゲームに快勝した女子日本代表。大学バスケから日本代表までを取材する中で、ずっと聞きたかったことがあった。大学バスケからWリーグ、そして日本代表のキャプテンとなった林選手。大学時代も大学初のインカレ優勝に導いた彼女に、後輩たちに示したいものを伺った。(取材:宮本將廣)

恩塚HC会見

宮本 4日の試合後にギャップポジションのお話を伺いました。
(4日のインタビューはこちら)

今日はそこの穴がなくなっていて、ディレクション、プレッシャー、ポジショニングが明らかに向上していました。その中でも個人的に印象的だったのは、ガード陣のスタントですね。すごくよくなったと感じました。おそらく一昨日と同じぐらいのポゼッション数だったと思うんですが、いいディフェンスをして失点を減らせたことはすごく評価できると思います。ボールマンディフェンス、スタントなどの質はパリ五輪でかなり鍵を握ると感じています。そこに関しての今日のパフォーマンスには満足しているのか、それとももうちょっと改善が必要なのか。そのあたりはどうでしょうか?
恩塚 そうですね。そこは一昨日の試合からの課題として捉えていたところであり、仰っていただいた通り今日の試合は確実に改善していたと思います。昨日の練習でうまくいったシーンとうまくいかなかったシーンの全てを共有して、ご質問いただいたディフェンスの部分をひとつのポイントとして戦おうと伝えました。日本代表の選手たちは頭もよくて、タフに守ることができるので、相手の戦術に対するアジャスト能力がすごく高いんですね。試合の中でアジャストをし続けていけば、相手はどうしてくるかと言うと能力活かした1on1を仕掛けてくると思います。そこの勝負になることをしっかりと理解した上で、相手の最後の一手まで封じにいくことが勝つためのポイントだと考えています。その中での課題ですよね。今後突き詰めたいのは、ボールマンの意図を理解してボールマンがアタックしそうだったら、周りが深めに絞る。ボールマンがパスを考えているのならパスコースを消していく。ボールマンの隣でスクリーンアクションが起こっていたとしても、ボールマンの意図を読んでどこが危ないのかっていうのを理解して、危ないところを手厚くする。そういった質の高いディフェンスを続けることで、シュートを先送りさせるようなディフェンスを目指して行きたいなと思っています。

林咲希選手会見

宮本 今回のパリ五輪に向けた12名の中で、大学バスケを経験した選手は林選手(白鴎大学卒)と本橋選手(早稲田大学卒)の2名となりました。同じタイミングで開催となったジョーンズカップには、白鴎大学の佐藤監督と後輩たち3名が大学カテゴリーの日本代表として世界と戦います。そして、今回の東京大会の前には北海道大会が行われましたが、北海道では来週から新人インカレが開催され、白鴎大学の1、2年生たちが優勝を目指して戦います。大学時代の林選手はずっと優勝まであと一歩と悔しい想いをし続けていた白鴎大学に、初めてのインカレ優勝をもたらしましたよね。そういった経験を経て、キャリアを積み重ねてパリ五輪では東京五輪を上回る金メダルを目指すわけですが、改めて後輩たちに示したい想いや姿があれば教えていただけますか。
 はい。そこに関して後輩たちだけでなく、応援してくれる多くの方々、そしてバスケットボールに興味を持ってくれているすべての方々に私たちのバスケットを見ていただいて、「日本のバスケはすごいな」と思っていただけるように頑張りたいと思っています。私は大学の4年間ですごく成長できたと感じています。大学バスケを経験したメンバーは菜子さんと私の2人ということで確かに少ないですけど、高校からWリーグで戦っているトップレベルのメンバーの中に入ったとしても、自分のプレーを思い切ってやることで自分の強みをどんどん発揮できると感じています。私もそうですし、後輩たちには国際大会で自分のプレーを出し切って、世界と戦えるということをどんどんアピールしていってほしいなと思います。そして、A代表に入ってもっともっと高みを目指してほしいなと思っています。

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