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【ダブドリ×JUBF 連動企画 インカレ2023インタビューvol.5】 インカレ、もうひとつのストーリー 〜大学バスケとクリエイティブが繋がったとき〜 MQ x JUBF橋本愛玲菜 後編

12月2日、今年も大学日本一を懸けた戦いが始まる。

インカレの愛称で親しまれてきた本大会も75回目を迎え、本連盟((一財)全日本大学バスケットボール連盟)は、大会ロゴのリニューアルを始めとする様々な取り組みを推進。その一環としてバスケ雑誌『ダブドリ』とコラボさせていただき、これまで知られてこなかった新たな側面から、大学バスケの魅力を発信していく。

選手も、チームスタッフも、運営スタッフも。みんな、大学生。それぞれの想いで駆け抜けた4年間の全てを懸けて、大学生が創り出す、忘れられない戦いを、皆さんにお届けします。((一財)全日本大学バスケットボール連盟一同)

 学生達の熱い思いに触れ、ダブドリはインカレ2023の新しいチャレンジをご協力させていただくことになりました。今回は1人の大学生の強い想いが現実となり、キービジュアルが新しくなるまでのストーリーに迫ります。このインカレにかけているのは、選手だけではありません。ぜひ最後までお読みいただき、大学バスケの魅力が少しでも多くの方に届けば嬉しいです。(ダブドリ編集長 宮本將廣)

大学バスケは魅力がたくさんあるけど、入り口が少ない

宮本 僕も女子のリーグ戦の取材に行った時に、橋本さんに声をかけてもらいました。その時も想いがめちゃくちゃ伝わってきて(笑)。やっぱり根底には学連で仕事をしながら、もっと大学バスケを広めたいとか、魅力を知ってほしいっていう気持ちが強かったっていうことですよね?
橋本 そうです! 大学バスケって本当に魅力がたくさんあるんですけど、入り口が少ないなって思っていました。だからこそ、MQさんやダブドリさんと一緒にやらせてもらうことで、私たちの代でひとつ壁を越えられたらいいなって。でも、本当にこんなことになるとは思いませんでした。
一同 ハハハハハ。
宮本 僕もまさか大学バスケで、MQさんと一緒になるとは思いませんでした(笑)。
MQ   ハハハ。私はずっとNBAを追いかけてきて、仙台89ERSを見たことをきっかけに、Bリーグでもお仕事をさせていただくようになりました。Bリーグに関わり始めたら、「Wリーグや3x3もおもしろいよ」ってオススメされることが増えたんです。本当にタイミングがよくて、そこからお仕事をさせてもらう機会にも恵まれました。そしたらSNSで、「今度は学生バスケも見てください!」って声をかけてもらって、大学バスケも見てみたいなって思っていたら橋本さんと出会えて、今回に繋がりました。私の入り口はいつもSNSで、カテゴリーが広がるごとに色んなことを教えてもらえて、お仕事に繋がって……。本当に私は恵まれているなと改めて感じていますね。

知らないうちに、バスケの楽しみ方の幅が広がっていた

宮本 MQさんは、高校までバスケットボールを一生懸命やっていましたよね。大学でデザインの道に進むことを決めたタイミングで、バスケットボールからは一旦離れたと思うんですよ。僕もそうだし、これを読んでくれている方にもそういうタイミングがあったと思うんですよね。
MQ   そうですね。本当にそのタイミングで、私は一旦バスケから離れました。
宮本 結果的にお仕事を通じて、またバスケットボールに戻ってきて、当時は選択することのなかった大学バスケという時間と巡り巡って向き合う時がやって来た。そんなMQさんは、今回のインカレをどういう風に楽しみたいと思っているのか。今回、聞いてみたかったんですよね。
MQ うわー、いい質問ですね(笑)!
宮本 あ、ありがとうございます! 実はダブドリという媒体でインタビュアーをやらせてもらっていまして!
一同 ハハハハハ。
MQ 私は自分がプレーヤーだったから、バスケはプレーするものって思っていたところから、NBAというエンタメというか、人間離れしたすごい世界を見て、「私が知ってるバスケじゃない!」って思ったんです。それでNBAにハマったから、正直に言うと日本のバスケには興味がなかったんですよ。ただ、NBAを何シーズンか見てきた頃に、ちょっと慣れてきたというか。そのタイミングでBリーグも盛り上がってきていて、ちょっと見てみたいなって思ったんですよね。
橋本 めちゃくちゃわかります!
MQ  きっと知らないうちに自分の中で、バスケの楽しみ方の幅が広がっていたんだと思います。スタッツもわかるようになったし、シーズンのレギュレーションも理解してきて、試合の勝ち負けだけじゃないところの楽しみ方を見つけれるようになってきた。そのタイミングで色んな人が、「Bリーグも面白いよ」ってきっかけをくれた。それで見に行ってみたらバスケはもちろん、選手の出身校だったり、チームカラーだったり、色んな楽しみ方があって、「Bリーグも面白い!」ってなってたんです。自分が小中高と必死になってプレーしていた楽しみとは、また違う角度からバスケットボールを楽しめるようになってきたのが、私も嬉しかったというか。
宮本 プレーするものと思っていたバスケットボールが、NBAを見続けてきたことで、色んな情報をキャッチする能力が上がったんでしょうね。
MQ   そうそう。それこそアメリカではカレッジって、NBAに行く選手がたくさんいるからすごく注目されるんですよね。今回、日本の大学バスケを調べていく中で、日本も同じだなってことがわかって、それにプラスして日本の部活っぽさというか。大学ごとにカラーは違うけど、何か心に刺さるものがきっとあるんだろうなって。私は今回それを初めて体験するので、すごく楽しみです。目の前でプレーしている大学生達が、ここからBリーグやWリーグという舞台に行くんだなっていうのを見届けられる時間なんだなってこともすごくワクワクしています。

会場に来てくれる人達や選手達にとって最高の大会になってほしい

宮本 まだ大学バスケを見たことがないバスケファンもたくさんいると思うし、今回のインカレで初めて見る方もたくさんいると思います。橋本さんはどんなところに注目して欲しいですか?
橋本 私が注目して欲しいのは、学生スポーツの尊さですね。全てをかけるとか、本気で向き合う熱量って、プロ選手になると違う形になるのかなって思っています。純粋に仲間と一緒に頑張りたいって気持ちは、見ているだけですごく心に刺さるし、BリーグやWリーグで大活躍するであろう選手が間近で見られる最後の大会もこのインカレです。だからこそ、BリーグやWリーグが好きな人にも見て欲しいっていうこともずっと思っていました。河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)の世代が、今回の大学4年生だし、1つ上ですけど、富永啓生選手(ネブラスカ大学)もNBAに行けるんじゃないかとか、W杯で世界と戦えることを証明してくれました。今、バスケは注目されていると思うし、彼らに負けないぐらいの魅力的な選手がたくさんいるので、それを伝えたいし届けたい。そして、これからの大学バスケに繋げていきたいです。
宮本 おそらく、大学バスケは人間性が一番見えるカテゴリーだよね。
橋本 あ、そうです! 良いところも悪いところもそのままなんですよ。大学生だからこそ、ありのままに感情を表現できるというか。ベンチが最悪な雰囲気の時もあるし(笑)。逆に学生らしい応援で盛り上がっている観客席とかも注目してほしいです!
宮本 ありがとうございます。最後に橋本さんから、MQさんに伝えたい今回のインカレ注目ポイントをお願いします。
橋本 なかなか個人的なことは言えない立場でもあるので、今までは言えなかったんですけど、私は女子の学連なので、女子選手の魅力を知って欲しいです。個人的には白鴎大学を見て欲しい。彼女達は決して高校の時にトッププレーヤーというわけではなかったけど、今年もリーグ戦で優勝したんです。
MQ    あ、こないだ皇后杯でWリーグのチームに勝った大学?
宮本 そうそう。日立ハイテクと東京羽田ヴィッキーズに勝ったんですよ。
橋本 彼女達はすごく練習もするし、個じゃなくてチームケミストリーで勝ってきたんです。そんなバスケは見ていても楽しいし、チームのみんながひとつになって戦っていることを感じられるので、ぜひ注目して欲しいです。あとは本当に大学生達のありのままを見て欲しい。嬉しいことも悲しいことも全部そのままなので、コートで笑っている姿も泣いている姿も見て欲しいです。
MQ   やばいなー。私、そういうの弱いんだよな。
一同 ハハハハハ。
MQ 想像しただけで、目頭が熱くなる(笑)。
橋本 やっぱり最後だから。バスケ人生がここで終わりの子もいるし、「こんなに上手いのに、続けないの?」って選手もたくさんいます。それぞれのストーリーを見つけて楽しんで欲しいです。あと、私たち学連の頑張りにも注目して欲しいです!!
MQ   大事! そこは大事!
橋本 学連に所属している子は、チームでマネージャーをしていたり、チームに帯同せずに学連に専念していたり、色々な形があるんですよ。大会期間中に一番頑張っているのは学連だといっても過言ではないんです! 自分でいうのもなんですけど!
一同 ハハハハハ。
橋本 学連には勝ち負けとかゴールがないので、頑張る理由ってなんだろうって思っちゃう時が正直あるんですよね。それでも、会場に来てくれる人達や選手達にとって最高の大会になってほしい。そんな想いを持って、みんながやっています。
MQ   それはもすでにめちゃくちゃ伝わってますよね?
宮本 そうですね!
橋本 大学生のクオリティかもしれないけど、そこも含めて大学生らしい大会を楽しんで欲しいです! 効率が悪いなって思うかもしれないし、みんなが走り回ってると思いますけど、一生懸命頑張って私たちのできる最高の大会にしたいので、そこも応援してくれたら嬉しいです。

【大事なお知らせ】 大学バスケが次のダブドリに掲載されます!

宮本 最後に大事なお知らせをお願いします!
橋本
 はい! 今大会はダブドリさんにご協力いただいて、色々な発信をさせてもらっています。そして私たち学連のゴールとして、学連が選ぶベストチームをダブドリでロングインタビューをしていただけることになりました!
宮本 ダブドリVol.19(2月発売予定)で、学連が選ぶベストチームのロングインタビューをさせていただきます。14ページの特集ですね。
MQ    えー!! 楽しみ!!
橋本 大会期間中の話とか、今まで知られることのなかった学生らしさとか、4年間の選手達の思いをもっと知ってもらいたいなって思って、今回お願いさせていただきました。
宮本 偶然なんですけど、僕がダブドリに入社して、「インタビューを企画からやってみてよ」って言われた最初のインタビューが、インカレ2021でベスト4になった愛知学泉大学だったんですよ。それもあって、今回相談をもらった時に、「そうだよね、大学バスケの魅力を知って欲しいよね」って僕も思ったし、学連で頑張った子達にとっても頑張った証を作れたらいいなと思いました。2年前にインタビューをさせてもらった愛知学泉大学には、今はWリーグで活躍している鬼塚彩乃選手(日立ハイテク)、坂本雅選手(アイシンウィングス)、石牧葵選手(姫路イーグレッツ)、あとはU19日本代表だった石原柚香選手(紀陽銀行ハートビーツ)が在籍していました。当時の前評判はベスト8ぐらいかなって感じだったけど、その愛知学泉大学が拓殖大学に劇的な勝利をした。そういうドラマに心動かされて、「今、この子達の話を聞きたい!」って思って、ロングインタビューに行かせてもらったなって。そういう気持ちも橋本さんに思い出させてもらったし、そこには学連のみんなの頑張りもあるんだよってことを今回は伝えられたらいいなって思っています。
MQ 楽しみです!
橋本 こんな機会をいただけることはなかなかないと思うので、まずは素晴らしいインカレにできるように頑張りたいと思います!

先輩達からの応援メッセージ!

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