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バーチャレin神奈川を終えて

コロナ禍で様々な大会がなくなってしまった中高生向けに企画されたバーチャルディスタンスチャレンジ(バーチャレ)。陸上競技を愛し、そして未だに関わり続けている僕にとっては(自分の走る機会が奪われたということも含め)辛かった。実際に中高生の悲痛な叫びをSNSで目にすることもあった。

そんな僕の呟きに神奈川版を企画しているという選手が反応してくれて、バーチャレ神奈川の運営に携わることになった

動き出して1ヶ月ほど。勢いで駆け抜けた感じが強い。けれど、その勢いがなければ開催することは出来なかったかもしれない。元々学生数人で考えていた企画。なかなか前に進まない。大会運営をするにしても僕らにはノウハウがない。どうやって動いたらいいのかもよく分からなかった。会場はどこにするのか、規模はどれくらいのものにするのか。あまり大きくすると感染症対策も大変だから地区を限定しよう。なんて問題が山積み。

途中で、僕らの試みを知ってくださったという県内の高校陸上部の顧問の方と繋がることが出来た。ここがかなり大きなポイントだった。陸協など他の組織を動かすには大人の方の協力なしには難しいと実感した。

問題のひとつ、まずは会場決定だ。神奈川県内には陸上競技場が多くあるが、コロナ対策ということで貸切利用をすることを禁止しているところがほとんど。特に横浜や川崎など都市圏はかなり制限が厳しかった。そんなこと言って、サッカーでは使ってるのに。また費用の問題もある。競技場を貸切するにはそれなりの値段がかかった。

色々と当たってみて、入場人数500人という制限付きで横浜市の三ツ沢競技場を借りることが出来た。しかし、時間は8:30~13:00まで。競技をするとなると、かなり厳しい時間だった。

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📸by 西郡徹

会場が決まり、ひと段落着いたところで、本大会の前に1度プレテストの意味も込めてやってみよう、という話が上がり、三ツ沢と並行して貸切の話を進めていた平塚競技場で「第0回」という形で実施をした。参加選手は運営メンバーの顧問の先生の学校を軸に何校か。この試合が引退試合となった3年生もいたようだ。

この時は平塚市陸協がかなり協力的に動いてくださり、スムーズに運営することが出来た。しかし本番は参加者も増え、陸協の協力もない。競技場側は実施に難色を示していたのもあり、不安は募るばかりであった。

陸上競技には、写真判定というシステムがある。ゴール地点に赤外線を発する機械を置き、そこをトルソー部分(首から下の胴体部)が通過したのを検知し、タイムを計測する。これがあると、電動計測ができ正確なタイムが計測出来る。これがないと、手動計時といって、ストップウォッチで測ることになる。しかしこの写真判定機を設置、作動させるには専門の知識がいるので素人だけではどうにもならない部分だった。また作動させてから実際に使えるまで1時間ほど要するため、開門してから競技開始の時間までに迅速にそして正確に行う必要がある。ここはボランティアで来てくださった県陸協の方々を中心にやってくださった。(平塚の時は競技場に着いた時点で、既に平塚市陸協の方々が準備済みだった。頭が上がらない)

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📸by 西郡徹

他にも、スターター、出発係(写真判定室などの準備が整っていることを確認し、スターターに競技開始を促す。本部に競技人数の伝達もする)、救護、受付、放送、スタブロ設置・撤去、消毒、などなど、専門的な知識を要する役割は多数。本当に、多くのボランティアの方に助けていただいた。そして、普段はあまり意識が行かなかったが、これだけ多くの方に支えられて競技会を運営しているんだということが身に染みて感じられた。プログラム編成などは友人がガッツリ休日を潰しながら頑張ってました!🙇‍♂️

僕のやっている長距離種目は、言ってしまえば走る身体とストップウォッチさえあればタイムトライアルという形で簡単に競技ができる。実際に、僕の周りの市民ランナーの方が主催で個人的にタイムトライアル会をやっていた。しかし、短距離種目やフィールド種目(バーチャレ種目に走高跳があったが、今回はマットが使えず断念)は用具、人員が必要。このような形でないと競技会としては難しい。改めて、今大会に関わってくださった方に御礼申し上げます。







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📸by 西郡徹

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📸by Daapiyo


それにしても、暑かった!救急車を呼ぶような事態にならなくてよかったと思う。インカレ、インターハイファイナリスト、優勝者など、ものすごいメンバーと走れたことは中高生の財産になったんじゃないかな...なっていたらいいな...

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📸by 荒木紗耶


協賛企業の株式会社明治、スポンサーとして商品提供をして下さった

UMEMARU Inc. 守屋様、山本工学株式会社 SWANS 竹林様、東京農大発 株式会社メルカード、株式会社アノマ、横田 真人様

ありがとうございました!

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僕にとっても、「記憶に残る夏」になりました



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