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デザイナーのリモートワーク

現在、誰も予測しなかった新型コロナウイルスへの対応のため、さまざまな会社や組織でリモートワークが実施されています。突然の事とはいえ、準備期間が少ない状況下で始めざるを得なかったのは否めません。ですが、その中で滞りなく業務を行うことは、多くの方々の変化への柔軟な対応力によるものであると思います。

たき工房は約115人のデザイナーが在籍しており、ディレクターとデザイナーがひとつのチームをつくって仕事をしています。少数のデザイナーをマネジメントするディレクターもいれば、多くのデザイナーを抱えているディレクターもいます。デザイナーはPCをメインに使う仕事のため、比較的リモートワークしやすい職種ではありますが、それだけでは成果を出すには難しいことがあります。

ここではリモートワークの中で、たき工房のディレクターたちがどのようにデザイナーをマネジメントしているか、そしてデザイナーたちが個々に気をつけているポイントなどをいくつかご紹介します。


ディレクターとしての取り組み

◎ デザイナーに対して細やかな状況の確認

リモートではビデオ会議やメールなどオンラインでのコミュニケーションになるため、デザイナーたちの感情やストレスまで読み取るのが難しいのが問題です。そのため、作業を手分けをするか、引き上げた方が良いかの判断を、通常時よりも早めにすることによりリスクを軽減し、デザイナーが作業に集中しやすい環境をつくります。内容が複雑で文面のやりとりだけでは難しくなりそうな場合ももちろん、必ず直接電話かビデオ会議で確認します。

◎ チームのリモート会議では、若いデザイナーを積極的に参加させる

通常、複数の出席者によるチーム会議では、会議を効率よく進行させなければならないため、リーダーや経験のあるメンバーの発言が多くなりがちです。リモート会議は尚の事、使用ツールや通信状況の問題もありますが、出席者の反応を読み取ることが難しく、会議の進行と効率を考え発言者を限定するため、リアル会議よりも若手の発言が少なくなるかもしれません。

そのため若手のデザイナーたちの参加意識を高めるために、会議の中で彼らの意見や発言を促すためのアジェンダを設けます。一例を挙げますと、あるチームでは毎週月曜に、30人ほどのZoomによる定例会を行なっています。そこでは会社からの共有連絡、各ディレクターによる仕事の進行状況等が伝えられますが、それ以外にも10分間のブレイクアウトルームでのグループトークを数回設定して、ある議題(仕事以外の話題)について自由に話してもらいます。小さなアイデアですが、リモートでは普段仕事以外に人と話すことが少ないため、メンバーにも好評で、ちょっとした息抜きにもなっています。

◎ ディレクターが簡易的なレイアウトや写真合成をする

口頭で説明するだけでなく、ディレクターが実際に大まかなレイアウト等の作業をすることで、デザイナーとの共有を図ります。経験豊富なデザイナーは言葉で説明してもディレクターの意図は理解できますが、経験が浅いデザイナーには、通常の環境でも中々難しいものです。コミュニケーションを取りづらいリモート状況において、過度な負担を軽減させることにより、デザイナーの作業をシンプルにします。

◎ チームに最適なツールでタスク管理

Slack、Trello、Skype、サイボウズなど、それぞれのチーム形態に最適なツールにより、スタッフとのコミュニケーションを図り、スケジュールを素早く視覚的に把握することができます。案件の進捗がリアルタイムで確認できるので、チームメンバー同士の情報共有がスムーズです。


デザイナー個々の取り組み

◎ 服装や髪型など、出社時と同じような状態に整える

自宅作業だからといって起きたままの格好や部屋着で仕事をしたり、リモート会議の時だけ服を着替えるのではなく、仕事に入る前に服装を変え、髪型などの身だしなみを整えることでオンオフの境目をつくり、気持ちと行動の切り替えスイッチを自らつくります。

◎ 作業ごとに場所を変える

例えば朝のメールチェックはベランダ、1つ目のデザインはリビング、2つ目の案件の企画は書斎など、可能ならば部屋を変えて作業することも、制作の意欲に繋がります。デスクトップでデザインしている場合、PCを移動させるのはなかなか難しいのですが、散歩をしたりリラックスする時にアイデアが出るように、リモートワークだからこそ、気分転換は常に気をつけます。

◎ スケジュールに1日の業務時間割を入力する

作業を始める前に、その日の作業の時間割を入力してスケジュール管理をします。自宅勤務はオンオフの切り替えが難しい。業務の優先順位を考えることも含め、ダラダラと作業をしないためにも予定を組んで進行します。

◎ アラームを設定して作業に臨む

自宅では誰からも指摘されないため、休憩もとらずに長時間作業してしまうことがあります。それを解消するため、作業案件ごとに目安の時間を決めてアラームを設定します。作業時間はオフィスで仕事をするよりも、注意深く集中しすぎないようにすることが必要です。

◎ オフィスではできない休憩の取り方をする

普段オフィスでの休憩というとコーヒーを飲んだり軽食を取ったり、誰かとオシャベリしたりするくらいですが、自宅で仕事をするからこそ、あえてその状況を上手く活用します。ベッドやソファーで横になる、散歩をする、シャワーを浴びる、など、自宅でしかできない質の高い休憩を取ることで、気分転換やリラックスにつながり、作業効率を上げることになります。

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リモートワークは「通勤しない」「自分の時間を有効に活用できる」などのメリットがありますが、「環境の整備」「対人関係の構築」「人材育成」など、まだ解決しなければならない課題も多く、それぞれの会社や組織においても問題が違うのは悩ましい限りです。今回書いた内容が少しでもお役に立てましたら幸いです。


デザイナーの育成についての情報を発信します。
たき工房には115人のデザイナーが在籍しており、日々さまざまな仕事で自己研鑽をしています。また、キャリアと適性に応じた研修・育成制度が、個々の能力向上に活用されています。
デザインには、一気に上手くなるような一発必中の魔法はありません。繰り返し反復することにより、少しずつ、デザインクオリティが上がっていきます。
このコラムでは、たき工房のデザイナーたちがどんな方法でスキルアップをしているのかをご紹介しますのでご覧いただければと思います。
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デザイン内製化にお悩みを抱えている企業のみなさまに、デザイナー育成に関する、スキルアップやモチベーション向上のサポートをしています。Adobe アンバサダー幹事 https://www.taki.co.jp/lp/designadvisor/
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