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旅のきろく

旅のはじまり、はじまり。

どうも、まつむらです。
KAIGO LEADERS界隈ではだいちょと呼んでいただいてますが、
松戸ではまつむらさんと言われてます(距離感・・・!)

今年は変化の年になるので、名の通り心機一転、noteでも始めようかなと思ったのです。

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2019年3月をもって、6年間お世話になった法人を退職した。

この法人で理学療法士としてのキャリアをスタートさせ、僕のベースになったことは間違いなく、
感謝の一言で言い表せないほどお世話になった。

そして4月からは、
まちのコーディネーターとして松戸の市民活動や暮らしづくりのサポートを。
Mi-Project理事長(2019年4月1日付で理事長となりました)兼まつど暮らしの保健室代表として(活動の記録はこちらでも)、団体運営を通じて専門職や素人専門家、地域住民のサードプレイスの場づくりを。
そして、理学療法士として在宅支援を。

(Mi-Projectの発生背景や僕自身のこと等はぜひこちらをご参照ください!)

つまりは、
生業の主軸を理学療法士からまち(市民活動)のコーディネーターへとシフトさせる。

なぜ、主軸を理学療法士から市民活動のコーディネーターへ路線変更したのか、不思議に思う人ばっかりだと思うが、
個人的には、緩やかな考えや感覚(バランス)の変化だと思っている。

「なぜ」コーディネーター?

今日は、その「なぜ」を掘り下げたい。

僕の判断の基準はリハビリテーションの概念がベースになっていて、
マズローの欲求段階説における日常生活の安定から自己実現の欲求の達成まで全てに影響していると考えている。

よく、「自分らしく」という文言を見かけるが、
ずっとその解釈に苦しんできた。
けど、【その人の欲求とこだわり】を同義として捉え、それが自分らしくという文言として表せられるのではないかと思うように、最近はしている。

そういった意味では、
僕がこれまで携わった医療保険や介護保険内のリハビリテーション(医師の指示のもとにおける理学療法)に限界を感じることが多かった。

入院、訪問、通所などで理学療法士として支援できる範囲は深く重要であることに異言はないが、

生活をもっと掘り下げ、欲求や泥臭い支援を可能にするには、それだけでは難しいことが多かった。

予防といった分野でも同様のことが言えると思う。

行政で予防分野に予算を当てても、限界はあると思っている。

ここでいう限界や違和感は、その地域や人となりの背景をいかに知ることができるかという視点を指す。

入院やサービス開始となる「はじめまして」から、時間や制約が多い中でその人となりを知るには限界がありすぎる。
ゲッターズ飯田でない限り無理ゲーだ。

リハビリテーションや理学療法の前段階として、
人となりを知り、欲求の行く先を示し、ともに考え伴走するスタイル
どうしても置いてけぼりになってしまい、
目先の退院支援や自立支援になってしまう。

その限界を感じた。

では、どうしたら、日常生活や日頃からの延長線上で、人となりやその人の欲求を知ることができるだろうか。

僕が気付いてしまったのは、お金ではない報酬で、課題解決や価値創造を実現しようとする人々がたくさんいるということだ。

生活の中で感じる違和感を解決したい!もっと良くしたい!
そういった欲求は、まさに興味関心を通じた人となりを知れ、欲求を知ることができる。

こんな出会い方、知り方があるのか・・・・

その出会った人々の背景にも様々な人はいて、困っているであろう人だっている。


また違った視点に立つと、
時代の変化は目まぐるしく、社会課題はさらに複雑を極め、
これまでの単一的なアプローチでは限界を迎えている。
それは教育や経済、環境問題や文化、福祉などどの分野にも言え、あらゆる民主化の必要性が訴えられてるように思う。
俗にいう「地域共生社会」にも当てはまるだろう。

そういった背景もあり、またコミュニティも変容してきている中で、いかにネットワークをもち、多様なステークホルダーと協働していくかが鍵ではないかと思う。

これらはあくまで、
地域の中の課題解決や地域をよりよくしたいという共通のビジョンがあってこその話だが、
僕が気付いてしまった存在の人たちは、共通のビジョンを持っている。

「地域」という言葉は非常に曖昧で、
限定された小規模な集団から自治会・町会、地区、テーマ型コミュニティのどれも指すと思うが、
結局はソフトまたはハードとしての個人の集合体に行き着き、
ネットワークが地域である。

日常生活や日頃からの延長線上で、人となりやその人の欲求を知ることには、ネットワークの一部になるしかないと思った。

生活のネットワークの一部になれば、人となりや欲求を知る関係性は時間をかけて作ることもできるし、「いつまでも自分らしく」を叶えたい人々に対する伴走を生活の一部の中でアプローチできる可能性を感じた。まさに、地域包括ケアシステムよりも、地域包括ケアネットワークだ。


ネットワークには、つなぐ「人」が欠かせない。

これがコーディネーターという存在だ。

幸い、僕は様々なコミュニティに属し、ファシリテーションやコミュニティマネジメントを実践しながら学ぶ機会に恵まれた。
もちろん今でも失敗しながら学んでいる身だが、
コーディネーターという存在はこれからもっとクローズアップされるだろうし、
限界を感じていたリハビリテーションの可能性や多角的な支援がコーディネーターという立場ならば創造できると感じた。


『松戸に住む人・松戸を支える人』をよりよくしたいというビジョンを、
より実現可能なものにするために、僕は路線変更を選択した。


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理学療法士の免許や経験を通じて、医療、介護、福祉の知識を得てきたが、
コーディネーターという立場のほかに、Mi-Projectというコミュニティやその中で展開している「まつど暮らしの保健室」も、その生活の中でのネットワークの一部を目指している。

これからは、
より具体的なコーディネーター(生活支援コーディネーター)のこと、
場づくりのこと、
まつど暮らしの保健室のこと、
理学療法士のことも少し。
などなど。
様々なテーマを取り上げて、ビジョンに向けた僕の旅路を残していきたいと思う。


あらためて。

旅のはじまり、はじまり。


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