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第12のトコロ:スターウォーズの日(前編)

人生折り返し地点を過ぎた訳アリ独身女性が「興味あったものの今まで行ったことなかったトコロ」を今体験する。

今回のトコロはスターウォーズの日。初参加というわけではないが、このところスターウォーズのイベントからは足が遠のいていた。私のような旧作のファンがたどる道はいくつかに分かれると思う。

「旧作だけがスターウォーズだ!」派。
ルーカスがディズニーに魂を売る前だけしか認めない場合、25年前のファントムメナス公開には複雑な想いを抱いただろう。ただしエピソード3でスターウォーズは完結するというルーカスの言葉を信じて楽しめたはず。

「スターウォーズは全てスターウォーズだ!」派は本編もスピンオフも映画もアニメも楽しんでいるだろう。確実にディズニーチャンネルに加入している。

だが私は
「熱意は衰えたもののダラダラ観てる!」派だ。
旧作を初めて観た時は興奮して38度の熱をだし、リマスター版では感動で泣いた。全体を通しては、映画エピソード1から9ととスピンオフを1作観た程度。

そんな中、エピソード1『ファントムメナス』公開25周年記念特別上映ということで、六本木ヒルズTOHOに行ってきた。わざわざ六本木を選んだのには理由がある。



もう昔過ぎて検索にもひっかからないのだが、六本木ヒルズで行われたスターウォーズの日イベントに参加したことがあるのだ。3時間ほど行列に並んだあと、ダースヴェーダーの像の前で、持参したライトセーバーを振り回した。そのときの証拠写真もある(載せない)。

上映会場はどこだろう。待ち合わせによさそうな場所を発見。

どこにも何も買いてないので2階にあがってみた。


係員の方に1階ですよと言われて戻るがちっちゃい!これは気づかない!数量限定のポスターをいただいたのだが、そちらを貼ったほうがよかったのでは?


気を取り直して。

イベントに参加するのも楽しいが、心を動かされるのは映画である。もう何度も観ているが、やはりオープニングでは胸が熱くなる。アナキンが登場しただけで涙を流してしまうのだから、クワイ・ガン=ジンの死亡フラグが立った時点で嗚咽を漏らす状態であった。

重要な人物が亡くなるシーンは演出で気づかされるからつらい。時折りアップになるキャラクターの表情からは怒りや悲しみ、焦りなどが伝わってくる。映像のスピード感が揺らぐ。そして悲壮な音楽が高まっていく(スターウォーズの日当日に参加したイベント内でココに触れるインタビューがあり「イントロで成功した」などと語っていた。ええ、その通り)。


『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』でも同じ目に遭った。私のお気に入りが殺されると気づいたときは、気が狂いそうだった。


映画が終わりエンドロールへ。ここで隣の人が席を立ち帰ってしまった。余韻に浸らないタイプなんだろうが、映画は最後まで観なくてはいけない、エンドロールで終わりとは限らないからだ。

ネタバレになるので映画名は伏せるが、一旦バッドエンディングになりエンドロールが流れたあとに「真のエンディング」が明かされるというものがあった。観客の3分の1くらいはエンドロールが流れ始めたときに席をたったので、おそらく結末に納得できず不満だったのだと思う。

まだネットのなかった時代の話だ。彼らはあの映画が実はハッピーエンディングだったことを知る機会があっただろうか。

チラッ。


今回のファントムメナスではエンドロール後、新作の特別予告を観ることができた。

※追記:エンドロール後にダースヴェイダーの呼吸音が鳴るのは最近流行りの演出だそうです。

後編に続く。

#創作大賞2024
#エッセイ部門

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