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看護師さんになる前の初心note

 大学4年間で国際保健、へき地医療、地域保健などに興味を持ち様々なイベントに参加したり、組織の運営をしたりと、とにかく色々やってきた。その中で私は春からがん専門病院で働く道を選んだ。このノートに初心を書いておき、悩んだときに見直せたらと思う。とってもとってもキレイ事しか書いていない自信がある。
だが、これが正真正銘の看護学生最後の思いだ。

〜この記事で書くこと〜
⑴なぜがん専門病院なのか?
⑵どんな看護師になりたいのか?
⑶この病院で何を感じ取るのか?

⑴なぜがん専門病院なのか?

 ❶母の影響
 私が高校生の時、母に耳下腺のがんが見つかった。当時、私はサッカーの全国
大会や受験が重なり、母の置かれた状況を理解することが出来なかった。
 また、家族という立場で自分が母にどう働きかけたらいいのかちっともわからなかった。
 看護学部に入学したころはがん看護の分野に進むことは考えていなかった。
しかし、Team ACCの方との関わりや実習でがん患者さんを受け持たせて頂いた経験から、私自身が「看護者」であり「がんと共に生きる人の家族」である自覚がようやく芽生えてきた。そして、がんになった人ががんと共に生きていけるよう少しでもお手伝いができたらなと感じるようになった。こんな経緯からがん治療に特化した病院を就職先に考えた。

Team ACC(https://team-acc.amebaownd.com
⇨腺様嚢胞癌に罹患した方と家族のために体験者が共に生きるための情報やパワーを交換するチーム。母のつながりでイベントなどに参加させて頂いた。

 ちなみに母は3年目に一度再発したものの、自身のがん治療の経験を生かして起業するほど元気。良ければこちらのHPもご覧いただきたい。
https://www.nekojitadou.jp)

 ❷がん看護に魅力を感じたから
 がんの治療は主に手術療法・放射線療法・化学療法がある(部位によって異なるが)。それらの治療によって様々な副作用が生じる。それらの副作用は個人によって異なり、患者さんに合わせてその人にあった工夫や対処をして、患者さんと共に治療を乗り越えていく。実習でその過程を経験させていただき、それが私にとってやりがいを感じたので、がん看護がしたいと思った。

 ❸看護師さんのプロ意識を強く感じた。
  がん専門病院はいくつかある。また、がんは国民の二人に一人がなる疾患でもあるため、がんの病棟は全国にたくさんある。よって、様々な就職先の選択肢があった。何箇所かの病院のインターンシップに行った。そして、就職先に選んだ病院が一番、看護師さんの振る舞いが素敵で、一人一人がプロの看護師としての自覚を持って行動しているのを感じた。これが病院を選んだ決め手だった。

⑵どんな看護師になりたいのか?

 一言で表すと、
「病室に入った時に心地よさを感じてもらえて、頼りになる看護師さん」
になれたらいいな。やはり、患者さんの人生の中で最大級に辛い時期の方に関わらせていただくお仕事だから、患者さんに嫌悪感だけは感じてもらいたくない。

 あとは、他の看護師さんやコメディカルの方を上手にコミュニケーションをとっていきたい。
してもいい失敗は恐れずにやっていく。
素敵な看護師さんを見て学ぶ。
そして、女社会を上手に楽しく生きていけたらハッピーだな。
と思う。

⑶この病院で何を感じ取るのか?

別のノートにも書いたけど、私は幸せのコップが満ち溢れた看護師さんが増えて欲しい。それが実現できる医療現場を創り上げるために、これから始まる看護師の経験の中で医療現場を確かめようと思う。私の病院潜伏における観察項目を大まかに挙げておく。
❶看護師の人間関係のストレスってどんな感じなの?

❷看護業務でもっとよくしていける部分の発見

❸看護師の生態を知る

❹看護師の組織がどう機能しているのかを知る。

❺夜勤っているの?

❻日々の看護の中で患者さんとどれほど密に関われるのか

などを感じ取って来る。

もちろん、看護師の基礎的な技術・知識の習得は頑張る。だけど、ただ単に技術を習得するだけでなく、一つ一つ疑問を持って取り組んでいく。
患者さんへのより良い医療のために、そして医療者のより良い医療環境のために
真っ白な気持ちで医療現場を感じ取っていきたい。

病院看護師になる三日前の今、入ったら出てこられない洞窟に入る感覚(入ったことはないが)。多忙な業務に翻弄されず、看護師という国家資格を自分を殺すためではなく、自分を生かすためのツールとして利用していけますように。

令和2年3月29日







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