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映画『365日のシンプルライフ』から学ぶ、モノは人を幸福にするか?

※ちょっとネタバレします

週末にAmazonプライム・ビデオを漁ってたら、観たことのないタイトルを発見しなんとなく興味を惹かれたので試聴。

あらすじを更に要約すると、失恋して自暴自棄なった主人公は家にあるモノを全部トランクルームに預ける超断捨離生活を決行。そして以下の生活のルールを決めたのである。

・1日1個だけ取り出せる
・1年間続ける
・1年間何も買わない

映画冒頭の1日目は真冬のヘルシンキを裸で駆け抜けるところから始まる。この時点で彼がなぜ失恋したのか、そしておそらくフラれたてわあろう理由がわかる。コイツは紛れもなく変態だ。

そして迷わずコートをゲット。コートは下に何も着てなくても隠せるので外に出れるし(靴履いてないけど)いざとなったら袖に足を入れて寝袋にできることが発覚。超便利なマストアイテムだったのだ。

こんな感じで1日1個、『これ必要だわ』って思ったモノをピックアップしていく。(しばらくノーパンで仕事行ってたりしてウケた。いざとなるとパンツなんて優先順位低いらしい)

一週間くらい続けたときに彼は気付く。『この毎日少しずつ必要なモノが増えてく感覚、幸福感ハンパない。この1年は祭りだな!!』と。

しばらくして彼にいい感じのガールフレンドができる。初デートのサイクリングに自転車が必要になったので自転車をピックアップ。更に母親に『毎日手洗いするって逆にたくさん水使うしエコじゃなくね?』と言われ、友達に協力を仰ぎ洗濯機運んでもらうことにした。

そしてデート3日前に事件が起きる。
『自転車が盗まれ、自分で取付けた洗濯機が水漏れでぶっ壊れるのである』(不運すぎるでしょ)

この辺りで彼は気付く。あと見てる側も気付く。
『モノが増えたことでリスクも増えたからストレス溜まってきた』

・・・というような映画なんですけど、この一つの解がわりとしっくりきてですね。モノは壊れるし無くなるかもしれない。所有する喜びと同時に責任(リスク)が生じるため不安やストレスも生じる。結果モノを所有することが全て幸福と言えないのではないか、という結論なんです。

僕も割と心配性な純A型でして、少し良い洋服買っても『汚れたらどうしよう』と思ってほぼ着なかったりして。購入したときは気持ちが良くて、幸福感を得てることは間違い無いんですが、振り返ると所有したからこそ発生した責任(〜しなければならない)やストレス(選択する際の迷い)があるなと。

僕は小売業界に携わっているのでモノを買って貰ってナンボなのですが、幸福を得るために必要なことはモノを手に入れることだけではなく究極、『むしろ買わない』という選択肢もあるんだなということを勉強させて頂いた次第です。こういう視点でモノを選べるようになったり人に勧められるようになればより幸せになるのかしら…。

モノに支配されないように生きる

これが幸福を感じるためのヒントのようです。
(さて断捨離しよか…)



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