弱い自分にムカつき過ぎて、本気でロッカーを殴った夜。


特別ではないなんでもない日にあったこと。後輩が、上司に「退職を理由にそっけない対応をされる」と相談をしていました。

そのことについて今回は書こうと思うのだが、今回はこの顛末ではなく、「誰かの為に考えた言葉をどう取り扱うことがいいのか」ということについて書いていきたい。そう思っています。


まずその後輩女性と最初に会ったときのこと。
一昨年の11月頃の中途採用になるのですが、指導担当になったのでよくお喋りをしました。最初は「とても気が合うな、」と思いました。
これはお互いそうだったと思いたいところですが、自然と住んでいる場所だとか、自炊をしているかだとか、高校生の頃にどんな青春を過ごしていたのかについて喋っていました。気が合うので、休日、2人でラーメンを食べに行ったこともある。

今となってはこのとき親しくなりすぎたのかなと思っているが、人間関係というのは、結果を出してみないと良し悪しは判断できないのだなと改めて思う。

そしてだいたい半年くらいが経ったとき、プライベートの人間という感覚が強くなってしまったのか、先輩で同僚である僕に「ごちゃごちゃ〇〇さんが喋ってホントムカつくんですよね」とすぐに愚痴を言うようになった。それだけならいいのですが、「それは考えすぎじゃない?」と言うと、「もういいです」と言って、キレてかえってしまった。

なんじゃ、それは。彼女のことが少し苦手になった。

「優しさ・好意を受け取ること」は当たり前のことでて、思い通りにいかないことは「ムカつく」と否定しているようだった。最初は「気が合うな、」と思っていたけど、段々とちょっと苦手になった。


そんなことが何度かあってから、いつしか、言いたいことがあったとしても何も言わないようになった。それはよくないことだけど、ついモヤっとした気持ちを言葉にしなかった

こうやって書くとわざとそうしているようだけど、ほとんど無意識。そして今回のことに繋がってしまう。

数か月前に「仕事を辞めようと思う」と彼女から相談を受けたとき、モヤモヤと言いたいことがあったけど、何も言わずに、「辞意」を受け取った。そしてそれはそのまま辞表として上に上げたのだけど、彼女のとっては「そっけない対応をされている」ということになったのだ。そして、しばらくして本部の上司に相談をしていた。

そのあと、彼女とは会社で話しをした。そしてすぐに誤解は解けたのだけど、そこで、これまで言うべきだったことをたくさん思い浮かべた。

おそらくこういう夜は誰にでもあるのだろう。そういうときっていろんな考える。
その夜は眠れないまま2時くらいまで目だけを閉じて、何度も架空の女性と話しをした。どうやって彼女を怒らせることなく、伝えたいことを伝えるか。
そして成功した。そこには、サッカーと将棋の例えを交えて、彼女を否定しないで伝えると言うモノだった。「新しい自分を少しずつ見つけて欲しい」、そうやって架空の彼女となんども話しをした。
いろんな言葉を紡ぎ出したのだが、そのとき頭にインプットされた言葉は今後、人生のなかで似たような人と出会ったときに使うことになるのだろう。

だけど、潔癖症な自分は、これは彼女のためへの言葉だから、他の人には使いたくないなと思ったという話しでした。

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