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本当の私に会いに行く


4月になり、桜が満開になる。

久々の投稿です。お元気ですか。

これから投稿する文章は、未来の私へ、送る手紙です。未来の私が、この投稿を見て、その時の自分を思い出してくれていれば、良いなと思います。

「お元気ですか」と言っている私は、今まで出来ていたことも、どうにもやる気が起きなくて、絶望感が毎日続いていた。
私は、私のことが好きではなかった。


大人になると、やらなければならないことが徐々に増え、自分の思うままに行動できないことが続いていた。

仕事も4月から新しい業務になり、思うままに人と話せなくて、どうしてなんだろうか、人と話せない自分が嫌だった。その「嫌な私」が毎日続く日常生活が積み石のようになっていき、もう、どうしようもなかった。どうにも、自分の価値を見出せなかった。

好きだったあの人からも、連絡が途絶えた。一緒に生活をしようと考えていた。日常は自分が思うままに進まない。そんなことが沢山な日常で、心も擦り減り、好きだったことが「好きだ」と感じられなくなっていた。なにもかも疲れてしまっていた。


そして私は「逃げたい」と思った。
それなら「旅に出よう」と思い立った。このままでは、いてもたってもいられなくなる。
どうにもならないのなら、いっそのこと、旅に出てみる。それが、私を守る最善の行動だった。

私は、「私が私でいる」ために。そして心が躍って、ワクワクしていたあの頃の私に会いに、旅に出た。

行き先は、長野県松本市。
初めてのひとり旅。 日常から解放される感覚。
私が、心躍る、その感情、感覚をひたすらに感じていく。
お気に入りの靴と、服を着る。
そして、一冊の本を手に持って旅先へ向かった。


「松本市時計博物館」
その時代を生きた人たちを支えた「時計」。国や時代によって、時計のデザインや形、音が変化していく姿が、私をより一層ワクワクさせた。

そして、蓄音機。私が1番見たかったもの。
生演奏は聴けなかったものの、その時代の「音楽の在り方」その音楽を聴く人々の姿が情景として浮かんでくる。タイムスリップした感覚を覚える。

19世紀のアメリカで使用されていた蓄音機



一歩外に出ると、2024年の4月。晴れ渡る空と桜。暖かくて少し冷たい空気。春と夏の間のような気温。


川沿いを歩きながら、そよ風で花びらが舞い落ちていく風景を見る。
まだ、生きていて大丈夫。
“ 私はこの地に来るために今日まで生きてこれた ”
生きるのは上手くないし、正しいこともよく分からない。今までの私は、“ 私 ”を保つのに精一杯だった。保つ力も有限で、力尽きそうだった。それでも私なりの考えで、行動して、生きる。それで良いんだ。もう1人の私が、教えてくれた。

風がとても心地良かった。 清らかな空気を感じ取る。
自分で見る景色ひとつひとつが、別世界に舞い込んだかのように、心が少しだけワクワクした。
心が躍っていたあの頃の私に会えたね。そう思えて安心した。私は、まだ生きていていいんだ。

思いやりの心。言葉で通じ合い、温かくなる心。

私にとって「良い」と思っていたことが、相手を傷つけてしまったり、自分で考えを正当化して、「これでいい」と決めつけてしまったり、時には勘違いが起きてしまったり。
今の仕事や人間関係、想いを寄せるあの人も、相手のことを考えすぎて、気にしすぎてしまう自分がいた。

そしてこの旅で、気づいたことや知ったこと。

・「自分を好きになる」ことがまず大事である
・その次に、相手に思いやりの心を持つことができるようになること。
・立ち止まって考える。
・伝えたいことは、ちゃんと伝える「勇気」を持つ

私に足りない部分、生きていく上での価値観を、改めて考えさせられた旅だった。


私に足りない部分を、少しずつ満たしていく。私の世界を、少しずつこれからも広げていく。
自分の足で、歩いていく。 そんな私を、自分でこれからも愛していってね。私が好きな私をこれからも忘れないでいて。

2024年4月の私より。



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