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教えて院長 第2回「今、学生に戻って就職の医院見学に行くならどこを見ますか?」

以下ダイジェストまとめ

見学は10軒20軒と沢山行くべきです

就活の時は沢山見学に行って全体像を把握し、就職しようと思っている歯科医院が全体の中でどういう位置づけなのかを知ることが重要。10~20軒ぐらい行っても良いのでは?開業までに1度は、自分が「将来こういう場所でこんな風に開業しよう」と思っている姿に近い歯科医院で研修する事が大事ですね。仕組みなんかも勉強できるし。田舎で開業するのに都心で勉強してそのまま開業したりするのは良くないです。地域性というものがありますから。

エンドができたらこっちのもの

最初の3年から5年は基礎からしっかり勉強できる医院に就職することが重要。保険診療でも手抜きしない。そしてエンドをみっちり時間を掛けて学べることが重要。(エンドができれば後はどうとでもなる)エンドがきちんとできる先生はどこでも歓迎される。

最初に勤めるところって大事だよね

最初に勤めたところといえば、最初の医院が院内感染防止対策がゆるゆるだと、清潔不潔を区別しない癖がついて、あとで非常に苦労します。一度身についてしまった癖ってなかなか治らない。

外来環・か強診を算定している医院は保険上別格扱い

感染対策への取り組みは厚生局のホームページなどである程度知ることができる。歯科外来診療環境体制加算(外来環)、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)という所の両方に医院名が乗っていたら、「院内感染防止対策をしっかりやっています」自信を持って国に申請しているってことです。

「外来環」や「か強診」を申請している医院は以下の要件を満たしています。
・タービンなどを患者さんごとに滅菌している
・AEDや救命救急薬品を備え付けている
・衛生士を雇用している
・安全対策や高齢者に関する知識を講習会で学んでいる事
・地域連携の輪に入って医科や介護との連携を取っている

これは見学に行ったときにもちょっとカルテを見れば分かります。初診料や再診料のすぐ下に、か強診、外来環の加算がついていれば、申請している医院である事が分かります。この要件を満たしているからこそ普通の歯科医院より高い保険点数を算定できます。保険点数で別格扱いなんですね。(それゆえ勤務している人の待遇なんかもしっかりしていることが多い)申請しているのにちゃんとやってなければ、診療報酬を不正請求していることになりますので、そういう医院に就職すると不正行為に巻き込まれる可能性がありますのでやめておきましょう。

長くなったのでこの辺で一旦切ります。
(次回へ続く)


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