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これからデータサイエンティストを目指す人へ!おすすめの本3選

はじめまして、株式会社D4cプレミアムでデータサイエンティストをしている新卒入社2年目の瀬戸です。

今回の記事ではデータサイエンスに漠然と興味がある方向けに、「データサイエンティストの仕事を知る上で読んでよかった本」を紹介させていただきます。

この記事のターゲット

・データ分析に興味がある方、現在勉強している方
・データサイエンティストの仕事を詳しく知りたい方
・データサイエンティスト職の就職活動に向け学習したい方

執筆者について

私はアナリティクス・エンジニアリング・グループに所属しており、ソフトウェアエンジニアリング要素が比較的強い案件を担当しています。現在は新規データビジネス創造のための探索的なデータ分析やソフトウェア開発を行っています。

大学では環境科学を専攻しており、どちらかというと調査とかフィールドワークや実験が好きな学生でした。プログラミングはPythonを少しかじった程度でしたが、コーディングは楽しく適正は感じていたため、IT業界に飛び込みました。そのためIT系の業務知識は主に当社の新人研修や書籍から学びました。そんな私が、データサイエンティストという仕事を知る上でとても参考になったおすすめの3冊をご紹介いたします。


1.「データサイエンティストの要諦」:データサイエンティストという仕事の大枠をつかむ!

データサイエンティストの要諦
・出版社:幻冬舎   ・発行日:2021年4月27日
・著者:加藤良太郎、高山博和、深谷直紀   ・ページ数:147

【本書の概要】
著者らが考える「理想のデータサイエンティストの姿」について書かれています。本書では、これからのデータサイエンティストは分析スキルや数理モデルを構築するスキルを持っているだけでは足りず、顧客の課題解決につながる提案ができる能力が必要である。すなわちデータサイエンティストには「コンサルティング能力」が不可欠であると述べられています。また必要とされる他のスキルについてもページを割いてまとめられています。

【この本を選んだきっかけ】
新卒1年目で社内研修を受けていた頃、「そもそもデータサイエンティストってなんだ?」という疑問から言葉の定義について考える機会があり、ページ数が少なく、短時間で読めそうだったので手に取りました。

【感想】
まず何より本書の少ないページ数で、データサイエンティストの現状の課題やあるべき姿がまとめられており、仕事の内容について理解を深めるだけでなく、自分自身のキャリアを考えるという意味でも役立ちました。本書はコンサルティングスキルの重要性に焦点が当てられており、ややデータサイエンティストの定義について限定的な印象を受けました。あくまで私が実際に働いた経験での話ですが、データベースや分析システムのアーキテクチャなど、ソフトウェアエンジニアリングに関する知識も必要でした。そういったスキルがあると、業務で対応できる幅も広がると思います。一方で、コンサルティング業の経験がある方は、前職での経験をどのようにデータサイエンティストとして活かせるのか具体的にイメージできると思います。

【おすすめする読者】
・コンサルタントからデータサイエンティストを目指す方
・短時間でデータサイエンティストについて知りたい方


2.「AI・データ分析プロジェクトのすべて【ビジネス力×技術力=価値創出】」:データサイエンティストとして働くことをイメージする!

AI・データ分析プロジェクトのすべて【ビジネス力×技術力=価値創出】
・出版社:株式会社技術評論社  ・発行日:2021年1月2日
・著者:マスクド・アナライズ、伊藤徹郎、小西哲平、西原成輝、油井志郎
・ページ数:299

【本書の概要】
データ分析プロジェクトにアサインされたデータサイエンティストが、プロジェクトの様々なフェーズで注意・検討すべき事項を細かく紹介しています。データ分析のノウハウだけでなく、データを取り扱う上で注意すべき法律の問題や、社内外のステークホルダーとの関わり方、各業界のデータ活用事例など、データ分析ビジネスについて網羅的に紹介されています。

【この本を選んだきっかけ】
先輩社員が社内の情報ポータルサイトにて、おすすめ書籍として紹介しており興味を持ちました。

【感想】
本書は項目ごとに読書対象を「学生」・「ジュニア」・「シニア」の3つのカテゴリで分類しています。前半のカテゴリは特に就活生や転職を希望する方が読むと、データサイエンティスト職のイメージを持つ上で非常に役立つと感じました。
また現役データサイエンティストとして働く方にとっても、手元においてあると安心する一冊だと思いました。
データサイエンティストとして歩き出したばかりの頃は、まずは作業者としてデータと向き合う機会が多く、プロジェクト全体のことは見えなくなりがちです。本書の「シニア」カテゴリに分類されている項目では、プロジェクトマネージャがどのようなことを考え振る舞うべきか紹介されているため、キャリアの浅い私でもプロジェクト全体を俯瞰する助けとなったのが印象的でした。

【おすすめする読者】
・データサイエンティストを志望する方すべて

新卒・キャリアチェンジ問わず、未経験の方でもデータサイエンティストの仕事内容についてイメージを持つことができると思います。面接対策にもおすすめです。私の就職活動時にもこの本があったらよりこの職種のイメージを明確に持てたと思います。

・データ分析プロジェクトのイメージを掴みたい方

3.「東京大学のデータサイエンティスト育成講座 Pythonで手を動かして学ぶデータ分析」:実際に手を動かしデータ分析に挑戦する!

東京大学のデータサイエンティスト育成講座 Pythonで手を動かして学ぶデータ分析
・出版社:株式会社マイナビ出版 ・発行日:2019年8月28日 第7版発行
・著者:塚本邦尊、山田典一、大澤文孝 ・ページ数:425

【本書の概要】
本書の特徴は自分で分析を実行できるコードを中心に解説がなされていることです。紹介されているコードを「写経」することで実際にデータ分析の実務に必要な基礎知識とその実装方法を知ることができる入門書となっています。データの読み込み方から分析手法、可視化手法などを初心者にもわかりやすく説明されており、シンプルで平易なコードを一つ一つ確認しながら実行し進めていける形式で紹介されています。

【この本を選んだきっかけ】
本書を読んだのは就職活動時で、ぼんやりIT系の職に就きたいと考えていたころです。データサイエンティストという職種を知り、大学時代にかじっていた統計を仕事に活かせるかも、と思い興味本位で手に取りました。データサイエンティスト職を目指してプログラミングを始めた際に読んだ最初の一冊になります。

【感想】
私は本書でデータ分析の勉強を始めたこともあり、個人的に非常に思い入れのある本です。厚めの本ではありますが、基本事項を丁寧に解説しており、コードも他の書籍に比べ平易な記述である印象です。これからデータサイエンティストを目指す方においては、本書を通してPythonプログラミングにチャレンジしデータ分析のイメージを掴んでみたり、Pythonで何ができるかを知るなど広く学ぶことができると思います。学生の方なら卒論や修論等の解析の幅を広げることができるおすすめの1冊です!

【オススメする読者】
・Pythonでのデータ分析に挑戦したい方
・データサイエンティストの実務をより詳しく知りたい方

まとめ

今回は、データサイエンティストの仕事に興味がある方向けに3冊の書籍を選びました。
1冊目はデータサイエンティストという仕事の大枠をつかむために。
2冊目はプロジェクトにアサインされた状況を想定し、より詳細に仕事の内容をつかむために。
3冊目は実際に自分の手で分析を始めるために。

データサイエンティストとして働き始めて2年目となる私も、入社当初はわからないことだらけで時間を作っては本を読み学習しました。もちろん実践で新しく学ぶことは多くありますが、プライベートな時間で読んだ本が実務に役立ち、それが力となることは大いにあります。

今回ご紹介した本がお役に立てば幸いです!

(書き手:瀬戸)

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