【D2Cブランド分析】〜カスタマイズサプリFujimi〜
初めまして。
「D2Cの教科書」ライターの永野と申します。
このnoteは、D2Cについて基礎知識から最新のトレンドまでを網羅した、D2C特化型メディアです。
近年注目を集める「D2C(Direct to Consumer)」。
D2Cとは、メーカーが、自社製品を自社ECサイトやSNSなどの自社チャネルで販売するビジネスモデルのことです。
「D2Cの教科書」では、毎回、国内外のD2Cブランドを一つ取り上げ、その強みや戦略を徹底解剖していきます。
今回はトリコ株式会社が行っているカスタマイズサプリのFujimiについて分析しました。
【トリコの会社概要】
会社名:トリコ株式会社
所在地:東京都新宿区新宿1丁目16−9 3F
設立 :2018年04月24日
代表者:藤井 香那
資本金: 1億8,600万円
事業 :プロダクト事業
メディア事業
ビジョン
トリコは上記のビジョンのもとユーザーに寄り添ったプロダクトを作る、D2Cベンチャーです。
トリコには、大きく3つの事業がありますが、今回はFujimiについて考察していきます。
【Fujimiの特徴】
Fujimiには以下の3つの特徴があります。
日本初のカスタマイズサプリメント
Fujimiは、日本初のカスタマイズサプリメントと言う点が1番の特徴です。約20問の肌診断に答えると、診断結果から自分にあったサプリメントがカスタマイズ処方される仕様になっています。
1日分の分量を1袋ごとにまとめたパッケージング
私もサプリメントを飲む時に、錠剤が複数あっていちいち面倒だったり、取り出した時に落としてしまうと言った経験があります。
なので画像のように1日1袋飲むだけと言うのは、利便性がとても高いと言えます。ビジョンにもある通り、ユーザーの飲むシーンまで考慮したパッケージングになっています。
今までのサプリ=ダサいという概念を壊すようなブランディング
インスタグラムやHPの投稿やデザインを見る限り、飲む体験の他にも所有しているだけでお洒落になれるようなブランディングを行っています。また、上のインスタグラムの投稿のようにユーザーと一緒にブランドを作っていく姿勢もポイントです。
また、ブランディングについて実際に代表の藤井さんも、Fastgrowの記事でこう言っています。
サプリメントって、胡散臭くてダサいイメージがありませんか?その印象、根本から変えていきたいんです。もっとスタイリッシュで、おしゃれなものをつくりたい。
つまりFujimiの特性をまとめると
「買う、飲む、持つ」の3つの体験をユーザー目線で設計したサプリメントと言えるでしょう。
Fujimiの特徴が分かったところで、フレームワークに沿って、Fujimiを分析して行きます。
【PEST分析】
コロナの影響で外部環境は大幅に変化しました。Fujimiで言うと、リモートワーク増加によって、ECの利用率が増えたことや、在宅ワークで運動が減った分、健康に気を使う層が増えてきたことが追い風になっていそうです。
【競争環境】
Fujimiを取り巻く、業界競合、価値競合、ユーザーのニーズをまとめると、上記のようになります。この上で、Fujimiが競合には満たせていない、ユーザーのニーズを満たしているものが成功している要因になります。
先ほど特徴で挙げたように、「買う、飲む、持つ」の3つの体験をユーザー目線で設計し、手軽にユーザーニーズを満たしていることが成功の要因と考えることができます。
【マーケティングミックス】
基本的にプロモーションはWEBのみでした。その中で、各チャネルを見て感じたことは、SNS広告やアフィリエイトでのプロモーションの仕方と、リスティングの指名検索や自社のSNSでのプロモーションの仕方が少し異なっていたことです。
前者の場合は、”価格訴求”→”一般的なサプリのLP”
後者の場合は、"ブランディング訴求"→”肌診断へストレスなく遷移するLP”
このように流入チャネル毎に訴求軸とLPを使い分けていました。
【STP分析】
セグメンテーション/ターゲット
ターゲットとしている層は20~50代の女性です。
行動特性としては、比較サイトなどをよく見て、効果/効能を見て商品を選ぶことが多い。SNSで情報収集をすることが多い。フォローする人は美容や食事のアカウントが多いSNSで情報収集をすることが多い。
などが考えられます。
また嗜好性としては、効果は大前提で、使用シーンやプロダクトのオシャレさを重視する。所有するとオシャレ感が出るものに惹かれる。
などが考えられます。
KWとしては、
・自分で選ぶのが面倒で手間と感じている
・効能だけでなく所有する楽しさを求める
がポイントになってきます。
ポジショニング
上記のターゲティングを踏まえて、カスタマイズ(選ぶ必要がない)×オシャレのポジショニングを取りに行っていると考えられます。
まとめ
以上D2CブランドFujimiの分析でした。最後に今までの分析をまとめるとこのようになります。
徹底的にユーザー目線を大事にしているFujimiに今後目が離せないですね!
最後に、D2Cの教科書を運営している株式会社NILでは、D2Cブランド立ち上げのサポートを行っております。
お気軽にこちらからお問い合わせください!
また「ぜひnoteに取り上げて欲しい!」というD2Cの会社様がいらっしゃいましたら、同様にこちらから連絡ください!