自分の始まり

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僕にとって
特別な日だった

あれから40年
色褪せることはない

ある意味あの日から
僕の人生が始まった

それは今に続く
この先も続いていく

僕は自由を手にした
卵の殻を破った

自分の力で立ち
自分の足で歩き始めた

自分は人と違っていい
そう認められた気がした

自分だけ羽根が
白じゃなかった

しばらくそれに
気づかなかった

なぜ僕だけ
僕って何

多くの選択を
訣別をしてきた

自分の人生は一度きり

だから僕は本で
他人の人生を学んだ

だから僕は舞台で
他人の人生を演じた

父親になった今も変わらない
存在の耐えられない軽さ

2.1