蝕まれる

腰から太腿にかけて
痺れが取れない

体力が衰えると
気力も衰える

ジムやランニング

みんなやってるのは
そういうことだった

山中教授は言った
マラソンと研究は似ている

ゴールまで遠く
走ることは単純

もっと言えば駅伝だ

自分一人では
ゴールに辿り着かない

先人の研究成果
周囲の環境整備

そしていつの間にか
バトンを後進に渡している

チェロを弾いていても
体力の衰えが身に沁みる

やりたいことを
先延ばしにしてはいけない

ナチズムのようで
合理的ではない

それでも僕は
合理性の限界に立っている

いや現代人はみな
身体が冒されている

長生きしても動けない
そんな長生きに意味はない

5.11

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