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給料が上がらない理由 前編

前回の記事(WEEK24)で説明したように、投資には大きく分けて5つのステップがあり、その中で『自己投資』が一番最初のステップです。


・なぜ『自己投資』が一番大事なのか?

それには以下の2つの理由があります。
① 給料は上がらない
② 3年以内に大リストラ時代


自己投資をせず、今の会社にいたとしても給料が上がることはありませんが、自己投資をしたとしても今の会社にいては給料が上がりません。それでは、「自己投資しても意味ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、3年以内に大リストラ時代を迎えると言われていることから、今後の日本で生き残っていくために自己投資せざるを得ないのです。


そして、これからそれらについて事実ベースで解説していこうと思います。

この記事を読んで学べること3つ
① 国の現状の把握
② 個に対しての影響
③ 投資意識(自己・金融)

前回の記事をすでに読まれた方は、ある程度自己投資について意識があると思いますが、さらに増やしていく必要があります。


・GDP(Gross Domestic Product)とは何か

GDP(国内総生産)とは、国が儲けたお金(『民需』と『国』の儲けを合わせたお金)のことです。

GDPは、『名目GDP』『実質GDP』の2種類に分けることが出来ます。

① 名目GDP(金額)
= 物価の変動を含めた金額のこと 

② 実質GDP(数)
= 購買行動を表した経済の指標

※『実質GDP』を経済の指標として参照するべきです。購買行動を見たGDPの方が経済をしっかりと見ることが出来ます。

『名目GDP』と『実質GDP』の違いをわかりやすくするためにガリガリ君を例に出して考えてみましょう。


では、続いて『経済成長率』の求め方についてです。実質GDPから経済が成長しているかどうかがわかります。先程のガリガリ君の例を当てはめてみると、以下のようになります。

日本の一人当たりのGDPは、世界の国々と比べても低いです。
(1988年:世界で2位, 2018年:26位↓)

その要因として以下の理由が挙げられます。
① 定年雇用努力
② 年金受給引上
③ 外国人労働

なぜなのか。

「安い人件費で働くため給料が上がらない」

「お金がないから消費が回せない」

「消費が上がらないから国は儲からない」

そして、今後も少子高齢化であるため日本のGDPが下がっていくことは避けられないと言われています。


・日本はインフレ?デフレ?

国の現状を知るには、『インフレ』『デフレ』について理解する必要があります。

インフレ
= 物価が上がり、お金の価値が下がる

デフレ
= 物価が下がり、お金の価値が上がる


『インフレ』『デフレ』を判断するために以下の式を使います。

先程のガリガリ君の例を当てはめて見てみると、

70万 (名目GDP) ÷ 60万 (実質GDP) = 1.16 (GDPゲフレーター)

GDPゲフレーターが1以上であることから、『インフレ』ということがわかります。

例を用いて解説すると、

例)コンビニで100円で買えるアイスがあります。

《インフレの場合》
100円だったアイスが110円に値上がりすると、100円では買えなくなってしまったため、お金の価値が下がったことになります。

《デフレの場合》
それとは反対に、100円だったアイスが50円に値下がりすると、100円で以前の2倍のアイスが買えるようになったため、お金の価値が上がったことになります。

簡単にまとめると、
『物価が上がれば円の価値が下がる』
『物価が下がれば円の価値が上がる』


・今現在の日本は『インフレ』『デフレ』どちらでしょうか。

正解は『インフレ』です。(556 ÷ 540 = 10.2962963)

その理由として、安倍元総理が2012年からインフレ政策をしてきたからです。インフレになるということは、所得が上がり、消費が上がり、物価の価値が上がり、いい方向に景気が良くなることです。

『良いインフレ』というのは、このように経済が回っていることを指します。


<日本とタイの給料所得>

なぜ株価が上がっているにもかかわらず、日本の給料は上がらないのか。


ここから先は、後編で解説していこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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