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過去と今をつなぐ架け橋

富嶽三十六景がオークションで
落札されたニュースが流れました

葛飾北斎による版画集
海外でも大変人気なようです

東海道五拾三次という浮世絵もありますね
その中の一つに「由井 薩埵嶺」と
題した絵が存在します

東海道五拾三次 由井 薩埵嶺

描かれている場所は現在の
静岡県の東名高速
由比パーキングエリアあたり

薩埵峠(さったとうげ)という場所

静岡県に赴任していたころ
車移動の休憩場所として
よく訪れていました

作者の歌川広重が
この場所から見た景色を描いたのだろうと
思える場所があります

そこに立つと絵とまったく同じ
構図の景色が広がっている

東名高速が眼下に走っているので
多少違いがあるものの

切り立つ峠から
海岸線が湾曲した遠く向こうに
富士山を拝む構図はほぼ一緒

その場所に立つと
歴史に触れているというか
悠久の時を超えているというか
なんとも言えない思いになります

同じような感覚は
神社仏閣で手を合わせている時にも

ずっと昔から色んな人が
さまざまな気持ちを抱えて
きっと参拝しているのだろうな
手を合わせて来たんだろうな

そう考えると
いま現在から過去まで
歴史の深さが自分の中に広がる

美術品としてのお金の価値はさておき

当時を生きた人々と
現在を生きる人々との架け橋になる

歴史的な場所や品から
感じ取るものは多いですね

最後までお読みくださり
本当にありがとうございます

連続投稿483日目

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