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【日記/53】おそるべしコンプリート欲

「ストレングスファインダー」なるテスト、というか診断をやったことがある人はいるだろうか。

『さあ、才能(自分)に目覚めよう』といういかにも自己啓発っぽくて口にするのが若干こそばゆいタイトルの本があるのだけど、「ストレングスファインダー」は、この本を新品で買うと受けることができる(本にコードがついているのだ。一度使ってしまったコードは使用不可。つまり中古だとテストが受けられない)。

私はなんちゃら診断みたいなのをやるのが意外と好きなので、昔この本を買って、テストを受けてみたことがある。ストレングスファインダーはその名のとおり自分の強みを診断するテストで、34の資質のなかから、自分の強みである上位5個を当ててくれるのだ。

で、それによると私の上位5個は、「収集」「適応性」「内省」「戦略性」「共感性」だったのだけど、これはなかなか当たっている。特に1位の「収集」は、それは強みじゃなくてただの性格だろとも思ったのだが、とにかく1位が「収集」ということに関して異論はまったくない。

「収集」とはずばり集めることだけど、そうなのだ、私は集めることが大好きである。

8月上旬に行なったイベントでは、最近ハマっていることとして「いろいろな麻薬や準麻薬が世界のどこに分布しているか調べて地図を作っている」という話をさせてもらった。これは、麻薬や準麻薬を調べて地図を埋めるという情報収集作業である。会場では「そんなの作ってどうするんですか?」という質問も受けたのだけど、作ってもどうもしない。ただの私の個人的趣味というか遊びというか、情報収集という作業そのものを楽しんでいるので、作ってどうするとかいう発想はないのである。ただ、地図をコンプリートしたいのである。

旅行に関してもそうで、私は我ながら、自分の旅はスタンプラリー的なところがあると思っている。もっと現地の人と交流とかしないとダメだよとも思うのだけど、究極、私を突き動かしているのはコンプリート欲なので、スタンプラリーでもいいのである。世界地図を机の上にばっと広げて、行ったことのある国や都市を眺めているのが楽しい。そして、行ったことのない国や都市を、今すぐにでも埋めたい衝動に駆られる。スタンプラリーの旅に意味はあるのかというと、ない。なぜならコンプリートしたいだけだからである。旅から得た経験をどうこうしようとかいう発想はない。なぜなら、ただ本当に、コンプリートしたいだけだからである。

そして、そんなコンプリート欲に駆られて、最近ブログのカテゴリを大幅に変更した。新たに国、というか地域カテゴリみたいなのを設けたのである。

もとから「チェコ」というカテゴリはあったのだけど、それに加えて「東アジア」「東南アジア」「南アジア」「北米」「南米」「西欧」「南欧」「ロシア・ソ連」「東欧」「中東」「アフリカ」みたいなカテゴリを作った。あと「ポリネシア」とかもある。そのうち「ミクロネシア」と「メラネシア」も作りたい。「中央アジア」も作りたい。そう、つまり……

世界をコンプリートしたい!!!!!!

どうして私はこんなにコンプリートしたいのだろう。病的なコンプリート欲である。ああコンプリートしたい。コンプリートしないと死んでしまう。コンプリートしないと気になって気になって夜も眠れない。どうして私以外の人はコンプリートせずにすました顔をしていられるのだろう。なぜコンプリートせずにいられるのだろう。私はコンプリートしたい、コンプリートだけがモチベーションだ。

自分1人では不可能なことはわかっているのだけど、私は自分のブログを、百科事典みたいにするのが夢である。一生かかっても無理だけど。

私は脳みそが動く限り、ひたすら死ぬまでコンプリートを目指すのだろう。哀れなコンプリート妖怪である。コンプリートコンプリートコンプリート……

(※とはいえ、上記の区分法だと「ローマ帝国について書きたいときはどのカテゴリを使えばいいんだ? モンゴル帝国のときは?」みたいな問題が生じるので、それはまた改めて考えたい。)

شكرا لك!