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オトナの「写真」学【2015年5月号第1特集】

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2015年4月の記事一覧

プラズマ研究の第一人者・大槻義彦教授もお手上げ!“科学”で唯一解明できないあの超常現象写真とは?

――火の玉やUFO、心霊写真など、これまでさまざまな超常現象の“証拠”を科学の力で次々と葬り去ってきた大槻義彦教授。時には、テレビ番組で超常現象肯定派や霊能力者たちと激しいバトルを繰り広げては、そのエキサイトぶりを視聴者たちに届けてくれた人物である。そんな大槻教授に、写真の加工技術が急速に進化する昨今の“超常現象”写真の変容について、話を聞いた。あの、話題の超常現象写真の正体も明らかに!?

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GHQに方向性を定められ、朝鮮戦争で評価され… 戦争が世界市場制覇へ導いた!?日本社会とカメラメーカー史――日本社会とカメラ産業

GHQに方向性を定められ、朝鮮戦争で評価され… 戦争が世界市場制覇へ導いた!?日本社会とカメラメーカー史――日本社会とカメラ産業

――世界に冠たる日本の産業であるカメラ業界。しかしなぜ、他のどの国でもなく、日本企業が世界のカメラ市場において覇権を握ることができたのか? 20世紀初頭から現在まで、国内カメラメーカーの産業としての動向が、日本社会の変革にどのように左右されてきたか、110年余りを紐解いてみた。

 あらためて言うまでもないが、世界中で売られているカメラの大半はメイド・イン・ジャパンだ。2013年の調査では、デジタ

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木村伊兵衛も愛国心を煽った? 軍がプロパガンダに動員!報道写真と大日本帝国の蜜月――写真と戦争の危ない関係

――報道写真。新聞やグラフ誌などのジャーナリスティックな写真をそう呼ぶことが多いが、戦前から戦中、それはプロパガンダと同義になり、日本文化をアピールするための手段にもなった。そんな報道写真のキケンな歴史に、本誌で「写真時評」を連載する小原真史氏と写真史家の白山眞理氏が迫る!

 日本の報道写真はどう生まれ、戦争とかかわったのか――。2014年刊行の『〈報道写真〉と戦争』【1】(吉川弘文館)はそのこ

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「撮る技術」だけではない、「学問」の可能性とは? 天皇御真影からJKプリクラまで――写真を巡る学問の最前線2015

――写真系の専門学校のみならず、美大・芸大でも基本的には実技系の講義が多いが、それでも座学系の学問もないではない。そこで本稿では、実技系とは違う、「学問として」教えられている写真関連の学術体系のいくつかを紹介してみよう。

 今でこそ、美大・芸大に写真学科、もしくは写真コースが存在することは当たり前になっているが、日本において「写真」をその学究対象とした学問分野の状況は最初から順風満帆というわけで

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ブログ王・海老蔵を抑え、インスタ女王は水原希子!編集部オススメ要チェックアカウント――SNS最後の楽園【2】

――前記事でも述べた通り、インスタグラムにはすでに多くの芸能人が参入している。ここでは、サイゾー編集部が厳選した、インスタをちょっとな斜め目線で楽しむためにフォローしておきたいインスタグラマーをご紹介!

■股間アップでフォロワー日本一――水原希子
@i_am_kiko/フォロワー2.1m人 
https://instagram.com/i_am_kiko/

女性のファンが多く、マスメディアにも

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写真共有アプリから一大SNSへ……いいね!をむさぼる女子急増中 写真SNSインスタグラムの正体――SNS最後の楽園【1】

――写真加工アプリとして、ほかのSNSで共有されるサービスインスタグラムが、ここにきて、さらなる広がりを見せている。世界中のセレブや、日本の芸能関係者に爆発的に広がり、そのフォロワーにまで波及しているのだ。SNS最後の楽園と呼ばれるその構造や、今後の展開を探った。

四角形の、その外側に雰囲気を漂わせるのが最重要!
こう写せばいいね!がもらえる?インスタ解説
ただ闇雲に写真をアップしても、誰かに評

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面倒なのはアーティストだけじゃない イチモツを出せば一流!?厄介な海外写真家事情――流出防止の撮影ウラ話【2】

――前記事ではアーティストの写真事情に触れてきたが、ここでは、その被写体を撮影する側である“写真家”に目を向け、アーティストよりも面倒な実態を探ってみた。

最近では「VOGUE」の表紙を飾り、不買運動まで発展させたキム・カーダシアン。パパラッチ対策のため、月2000万円を費やしている体が、こちら「PAPER」の表紙。

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“流出”を防ぐための厳しきフォトセッション マドンナとは目を合わせるな! 外タレ撮影事情、厄介列伝――流出防止の撮影ウラ話【1】

――写真技術の進歩により、レタッチが当たり前となったこのご時世。イメージを大事にする芸能人やアーティストにとって、もはや必然の作業となった今、撮影そのものに敏感となるのも致し方ない。本稿では、海外アーティストに目を向け、そんな“面倒な”写真事情を追った。

■修正必須の元祖ディーヴァ
マライア・ キャリー[補正度数]85%

1970年生まれ。いかなる時も“美”に対する意識を遺憾なく発揮。容姿端麗

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「俺とSEXしてる気で撮られろ!」少女マンガで“カメラマン”はなぜ人気の職業なのか!?

――少女マンガにおいて、憧れの大人のオトコとして「カメラマン」という職業についている人物が登場する頻度は低くない。「カメラマン」は、なぜ少女マンガにおいて人気のアイコンなのか? 柴門ふみ、新條まゆ、矢沢あい、ジョージ朝倉らの作品から、マンガにおいてこの職業が果たしてきた役割を考察する。

 現実には、表に名前の出ないような地味で堅実な仕事が大半を占めるカメラマンという職業。にもかかわらず、物語の中

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元有名写真張り込みカメラマンが告白!手紙を盗み、マンション踊り場で待ち伏せ……張り込みはやりたい放題!――雑誌低迷時代のスクープの作られ方【2】

――ネットが発達した昨今では、写真週刊誌も苦しい中で日夜スクープを追っているようだが、週刊誌が華やかなりし頃はどうだったのか? ここでは、かつて大手誌にいたカメラマンに過去の話と、現在について聞いた。

 年々張り込み写真は厳しくなりつつあるようだが、では、写真週刊誌が全盛の時代はどのような張り込みが行われていたのだろうか?80年代~90年代にかけて、10年間某大手写真誌で張り込みカメラマンとして

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スクープを狙う週刊誌記者たちの覆面座談会 張り込み中にカーセックス!?【秘】張り込み現場舞台裏――雑誌低迷時代のスクープの作られ方【1】

――売り上げ落ち込む紙メディアだが、「週刊文春」「FRIDAY」をはじめとした写真を押さえたスクープはいまだ健在。日夜、張り込み班のたゆまぬ努力によって、それらは生み出されているのだ。ここでは、そんな各種週刊誌の張り込み班記者が集まり、スクープ写真の現場について語った。

『張り込み日記』(ナナロク社)

[参加者]
A…元週刊誌編集者
B…大手女性誌記者
C…写真誌カメラマン

A タレントや有

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ニャンニャン写真、カメラ小僧、CMアイドル……俗な目線で読み替える、写真と広告とメディアの【裏】30年史

――1980年代以降、使い捨てカメラ、チェキ、カメラ付きケータイ、スマホと、カメラはどんどんと身近さを増してきた。その中で生まれたスキャンダルや写真界におけるブームを拾い上げながら、写真というメディアの国内30年史を『1995年』『ラーメンと愛国』の速水健朗が読み解く。

 写真とメディアの正の歴史は、アート、(いわゆる第四の権力としての)報道ジャーナリズム、公式記録などと結びついてきましたが、写

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グラドルDVDメーカー代表に聞く“変形水着”ブームの背景――“男性の視点”から進化したグラビアアイドルの水着【2】

――グラビア写真集の歴史から水着の変遷を紐解いてきたが、その亜流ともいえるのが変形水着だ。なぜ、このような水着が生まれたのだろうか?

浜田翔子『愛の季節2014 恋について語りましょ~こ』(シャイニングスター)。この眼帯ビキニは“花粉症マスクビキニ”とも東スポで報じられ話題を呼んだ。

 本文中でグラドル水着の最先端として触れた眼帯ビキニや変形水着。その水着を積極的に取り入れたDVDをリリースし

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ハイレグ、ローライズ、眼帯ビキニ……写真集の歴史から紐解くグラドルと水着の考証学――“男性の視点”から進化したグラビアアイドルの水着【1】

――若者向けの男性誌で水着姿を披露するグラビアアイドル。これまで数多くのグラビアアイドルが輩出されるも、昨今では「AKB48に活躍の場を奪われた」といった話も耳にする。だが、当企画では、そんな話は置いといて写真集から読み解く、“水着の形の変遷”に注目してみたい。

 グラビアアイドル(以下、グラドル)の歴史の始点をいつに置くかには諸説あるが、アイドル研究家の北川昌弘氏は「もともと純粋なグラドルは存

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