いじめられっ子は弱い子なのか〜サイコパスになれたら日誌2019年1月3日〜
「ミスミソウ」という漫画を読みました。
ざっくばらんにストーリーを書くと、舞台は地方にある廃校寸前の高校で登場人物は主にそこの少人数の生徒とその親。
主人公は黒いロングヘアーの綺麗な子で親の転勤の事情で東京から地方に引っ越してくる。
もともと廃校寸前の学校にいた子たちは、主人公を集団でいじめる。
主人公は親に迷惑をかけたくないために、いじめのことは打ち明けず、廃校になるまでのあと数ヶ月の我慢だと学校に通い続ける。
ところが主人公に対するいじめは、さらに過激さを増して主人公の家族を巻き込み、のちに主人公はいじめっ子たちに対して血みどろの復讐を始める・・・。
話が進んでいくたびに誰も救われない展開となるが、読み終わったあとはどこかスッキリした印象を受けました。
いじめっ子は許されるべき存在でないかもしれないが、ミスミソウではただいじめっ子をひどい奴とは描かずに各々のキャラのバックグラウンドが描かれながら話は進んでいく。
バックグラウンドを知るにつれて、ただの陰鬱で救いのない漫画を描きたかったわけではない作者の作品に対する姿勢が垣間見えました。
勧善懲悪のはなしに落とし込むのではなく、いろんな人の事情があることで本来弱い者が強い側になぜつこうとするのかが分かります。
集団いじめを仕掛ける側、またそれを知っておきながら無視するどころか集団いじめのボスと仲良くなろうとする教師、あとはそれの取り巻き。
ただ彼らを悪い奴らとして描くのではなく、必ずしも人間には時には間違っているのは分かってても、でも間違った選択をしてしまう秀逸な人間ドラマが描かれます。
気になる方はぜひ。
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結局のところ、いじめが起きる原因とはほんのささいなことです。
残念ながら、ほんのささいないざこざで若い命を絶つケースがこの国では毎年のように起きています。
いじめは起きます。
どこでも起きます。
ほんのささいなことで。
ほんのささいなことが原因で起きるなら、もとは大したことないんです。
それが大きなことになる前に、逃げたほうがいいです。
いじめの原因なんて、人間のちょっとした嫌な感情を埋めるためのもんでしかないですから。
その感情は誰でも持ってます。
だから感情のコントロールは大事ですねってはなしでした。
今日はちょっとあっさりと済ませます。
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