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研究室訪問、するべき?いつする?何をする?

研究室訪問とは

学部課程の後半や大学院進学後には、文系理系を問わずほとんどの人が研究室(あるいはゼミ)に所属することになります。研究室訪問とは、所属する研究室を選ぶ、あるいは探す段階で情報を得るため実際に研究室を訪ねることです。この記事では「進路を検討中の学部生が大学院の研究室を訪問すること」を研究室訪問と呼ぶことにします。学部生として所属する研究室(ゼミ)の選び方については、また別の機会に紹介しようと思います。

なお、文系において研究室とゼミはほぼ同義なので、呼称は「研究室」で統一します。
「文系」だとまだ主語が大きいので、例によって心理学、それも実験心理学系を専攻している人の研究室訪問を扱います。

自分の場合

いきなりで恐縮なのですが、私は研究室訪問というものをしたことがありません。研究室訪問をしないまま外部の大学院に進学してしまったのです。
研究室訪問をしなかった理由というのは、当時コロナ禍真っただ中だったからにほかなりません。そもそもどこの大学も構内に部外者が立ち入ることを禁じており、研究室訪問などできる空気ではありませんでした。

ただ、訪問できない代わりにオンライン面談という形で先生と話す機会をいただきました。その研究室の雰囲気がわかるわけでもなければ院生と話すこともできないですが、何もしないよりはモチベーションも上がるし、お互いに安心して入試を迎えることができると思います。

研究室訪問はするべきなのか

結論からいうと、大学院進学を考えているなら研究室訪問は必須です。上述のように私の場合は状況が状況だったので面談以上のことはできていません。しかし、面談だけで研究室について十分な情報が得られていたかというと、そんなことはなかったと思います。やはり大学や研究室の雰囲気は肌で感じないとわからないし、その方が入試へのモチベーションも高まります。
感染症対策で入構制限がかかっているなどの事情がない限りは、どんなに遠くても一度足を運んでみるべきだと思います。

研究室訪問はいつがよいか

研究室訪問をする意志が固まれば、次はそれをいつ行うのか、について考えなくてはなりません。

ですが、この問いに具体的な答えを出すのは難しいです。1つ確かなのは、出願当日までには研究室訪問を済ませておく必要があるということです。つまり、大学4年生の6~7月ごろまでには済ませておかなければいけません。ではいつぐらいから始めればよいのか。
私が聞いた中で一番しっくりくる答えは「研究の話ができるようになってから」というものです。「研究の話」という言葉の指す範囲も広いですが、「こんなものに興味がある」「こんな研究をしてみたい」といった漠然としたものでも大丈夫です。研究の話題を出してみれば、あとは先生の方からいろいろ教えてくれることも多いです。研究室を探す段階にいるなら、その時点ですでに研究室訪問する資格を持ち合わせている、といえるかもしれません。ただ、メジャーな専門用語について最低限の知識をもっているほうがよいです。先生と話すときに専門用語の意味を理解できていると、会話を円滑に進めることができ、訪問をより有意義なものにできます。学部2~3年生ぐらいのレベルでいいと思います。
これらのことを総括すると、研究室訪問はだいたい学部3年生後半~4年生春の間に行うのがよさそうだ、と言えそうです。

研究室訪問では何をするのか

私は研究室訪問をしたことがないので詳しいことは言えませんが、先生や院生と話をすることがメインとなります。ただ話をするだけでもいいのですが、少し頼めば研究室や実験室を見学できるはずです。院生と話す場合は、院生の人たちが普段仕事(?)をしているスペース(院生室)を見学させてもらうのもいいと思います。実際に見聞きすることで情報やモチベーションを得ることを最優先に考えます。
実際にどんなことを話せばよいのか、何を持っていけばいいのか、といったことについてはまた別の記事で紹介できればと思います。


この記事では、研究室訪問に関するあれこれについて実態や私の考えを紹介させていただきました。ただ上述のとおり私は研究室訪問に関してはエアプそのものであり、これ以上の感想やテクニックを語ることはできません。対面での研究室訪問が永遠に解禁されなくなったような場合に限り、私はこの記事を意思決定のための資料として強く推します。
結局のところ、「情報を得る」という目的のためにどん欲に行動することが最も重要なのだと思います。

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