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学振日記② 今頑張っていること

ゴールデンウイークという名の平日が近づく4月末,学振の申請書作成は新たな段階を迎えました。ある程度文章がまとまってきたので,先生だけでなく多くの人に見てもらいながらブラッシュアップを重ねる段階です。

ここからはより一層有意義でわかりやすい申請書を書いていくことが求められます。この記事では,自分の申請書を少しでも良いものにするために頑張っていることを羅列していきます。

①先輩の申請書を見る

申請書の作成に向けて最初に始めることです。昨年の12月あたりから先輩の申請書を集め始め,精読するという作業をずっと続けています。わかりやすく伝えるためのライティングスキルもそうだし,図や見出し,その他様式など先輩方の細かな工夫を探していくときりがありません。

②図を頑張る

自分の研究を他者に効率よく伝えるために重要なのは,結局のところ専門外の人でも直観的に理解できるような図を載せることです。わかりやすい図を作ろうと試行錯誤するうちに頭の整理ができ,自分自身の研究をより深く理解することにつながる,という効果も期待できます。

③自己分析

これ以降のセクションはみんなが同じようなことばかりを書くことになるので,審査員にとっての重要性については諸説ありますが,かといってここで隙を見せるわけにもいきません。自分という分析しようのない空虚な存在を分析し,強みや課題を書き綴る必要があります。まあM1の研究が全く進んでいないといえば嘘になる程度には積み重ねてきたことがあるので,その過程で得られた何かしらに焦点を当てて深掘りすることになります。

④業績ブースト

自己分析セクションには研究者としての強みを裏付ける目的で自身の業績を記入する箇所を設けることができるのですが,M1の時に学会発表をサボっていた私にとってこのスペースはあまりにも広すぎます。確かに私にはA4で2枚分も埋められるような強みはないのですが,かといってスカスカなまま提出しても印象が良くないです。業績がないなら作ればいいのです。まずは半年ほど温めてきたデータをもとに学会発表のアブストラクトを書いて投稿しました。採択通知が間に合ってくれると嬉しいのですが…。あとは大学関連の某機関が募集している研究助成に応募しましたというのは嘘で,執筆時点でまだ手続きをしていません。助成金の獲得は業績と呼べるか微妙なところですが,積極性を示すには良い試みだと思います。

⑤募集要項・スケジュール等の把握

大体こんなことを書けばいい,大体いつまでに何をやればいい,といったことを漠然と頭の片隅に置いておきながら日々を過ごすというのは,少々危険です。ということをM1の間に痛感してきました。募集要項を読み込み,提出書類のすべてに目を通し,締め切りの日時をしっかり把握しておく必要があります。直近だと,所属部局に提出書類一式を確認してもらう事務チェックなるものがあり,これの締め切りが5月中旬に迫っています。実はブラッシュアップなどと悠長なことを言っている場合ではないのです。

⑥論文を読む

よもすがら申請書のwordファイルとにらめっこしていると,大学院生の本分である研究と勉強がおろそかになってしまいがちです。久しぶりに論文を読もうとしても読み方がわからなくなってしまっており,恐怖を感じるということが最近多くなってきています。知識や能力が衰えると当然ながら申請書の内容にも悪影響が出てきます。最新の研究を知らない人間が最先端の研究を計画できるわけがありあません。これまで続けてきたはずのルーティンワークを絶やさないようにし,常に知識をアップデートしていかねばと常々思っています。


この記事は4月末には執筆を始めていたという旨を冒頭に述べていますが,気がつけば5月になりゴールデンウイークに突入してしまいました。こんな自分が学振の締め切りを守れるのかと不安の絶えない日々ですが,気力の続く限りこれからも進捗報告を絶やさないようにしたいです。

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