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ひねりを加えたトロフィエ バジルソース

序章 反省だけなら猿でもできる

ひとつひとつ手作りするパスタはイタリアマンマの味。で、やってみたら難行苦行の二時間生地と格闘。いつから格闘技になってしまったの、パスタ作り、な感じに。

ふつーならここでいやになってやめるところを、むくむくっとやる気がでてしまう、変態なわたし。手が忘れていないうちにもう一度チャレンジしてみようと思ってしまったのでした。

頭ぶつけるの好きな(?)私でも同じ轍を踏むのは避けたく、って別のところにぶつけたりしてますが。反省してても仕方がないので、まずはうまくいかなかった理由など、ない頭絞って。

最初紐状に伸ばしてから切って整形しようとしたら、紐状に伸ばすところから既に伸ばすと縮む、伸ばすと縮む、が始まってしまい、さらにそこから整形するときにまた伸ばすと縮む、もう、伸びるのいや!といやがるのを無理やりな、パワハラ炸裂な状態。訴えられたら、間違いなく刑務所行き(泣)。
これに乾燥という敵が待っていて、乾いてくるとのし台の上を空滑り。コロコロしようと思っても、ずる〜、ずる〜、で全く伸ばせなかったのでありました。
多分、ずるずる作業してたので、伸ばす途中でグルテンさまの強固なネットワークができてしまったのが原因かと。休ませてソフトになったところで、すっとやればなんとかなるのではないかと。
と、レシピ本にある通りにやったのですが、あるあるな話で、台の材質とか、捏ね方のくせとか、作業する場所の湿度とか影響するので、一度やり方変えてみようと。
で、前回もご紹介したイタリアマンマのやり方、生地をちぎって、手のひらでコロむぎゅ〜で、引くときにひねりまで加えてしまってて。超難しそ〜、と思いつつ、これをマンマまねしようと。ほんと、マンマユート(ママ、助けて)。

生地をトロフィエにす

Pezioさんが00粉がいいんじゃない、と前回教えていただいて。で、粉は00粉。あとは水とオリーブオイルと塩だけ。

水回しした後。デュラムセモリナ粉とはずいぶん違うのがお分かりいただけるかと。00粉、粉が細かくてさらさらしていて、吸水が早く、粘りが出るのが早い気がします。

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15分くらい伸ばして畳んでを繰り返して、むぎゅ〜っと指で押しても、なにするんじゃ〜、と戻るくらいの弾力が出るまで。ラップをして30分以上おやすみいただいて。

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まず、生地をちぎって

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最初マンマのまねしようとおもったら、じぇんじぇん無理。でますは伸ばして。

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手刀をきるような感じて斜めに擦っていくと、あら不思議

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まだまだマンマのようなきれな形にはなってませんが、なんとなくひねりができて。なんとなく錘(つむ)に似ているような。これが指に刺さって眠りの森の美女、なんて考えてる場合ではないので、とりあえず、今回はこれでいくことに。

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これ、サイドメニューなので、数はこれくらいで。不揃いですね〜。まだまだまだな感じ。ま、これで20分くらいでできたので、とりあえず時短はクリアー。もそっと慣れてやり方工夫すれば、なんとかなりそう。ちょっと嬉し〜。

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バジルソース

これもマンマ、助けて、な感じで、ジェノベーゼにしようと思ったらまさかの松の実ストック切れ。だれだ〜、たべちゃったの、と言っても仕方がないので、バジルソースにすることに。ちょっとさみし〜。

バジルを刻んで

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にんにくみじん切りにして

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パルミジャーノすりすり

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オリーブオイルたら〜っと入れて、ブレンダーでぎゅい〜ん。滑らかになるくらいまで。

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ちょっとひねり

ジェノベーゼでパスタといえば、茹でた細切りのじゃがいもとさやインゲン加えたもの。

これまで作った時、茹でたじゃがいもだと微妙な感じがしてて。もっと味のしっかりしたじゃがいもで作れば違うのかな〜、イタリアのじゃがいもは味違うのかな〜、なんで入れるのかな〜と思ってて。

松の実もないし、この季節さやインゲンもないし、じゃがいもだけ入れても微妙だし、、、、どないしまひょ、、、と、その時思い出したのが、ケイチェルおじさんが紹介されてて、ユイじょりさんが作ってらしたミクニシェフのフライドポテト。
茹でて加えるじゃなくて、これをトッピングして混ぜながら食べれば、松の実なしでもコクも加わっていいんじゃなぁ〜い、とひらめいて。ほんと、持つべきものはnoteの友。感謝しかございません。イタリアのマンマには怒られそうなアレンジですが、じゃぱんなわたくしですのでお許しいただくことにして。

やった〜、これで行こか、と思ったら、野菜スライサー持ってないことに気がついて、が〜〜〜ん。で、地道に包丁で、、。

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千切りというより、百切りな感じ。太さも揃ってないし。わたしの腕ではこのくらいで限界(泣)。水に晒して、よく水気切って。

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オリーブオイルもったいないので、下半分くらいつかるぐらい。180℃で揚げ焼きな感じでじゅわわ〜、時々煽って油回しながら火を通して。火が通ってきたら200℃にあげて、かりっとさせて。

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油切って、塩胡椒して。う〜ん、見事に太い。野菜スライサー買おうかしらん、って、どうも手まで千切りにしそうで怖くて買っていないわたし。

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三味一体

いつものように海水くらいの塩入れた湯でパスタゆでゆで。錘がお湯を泳ぐ、というより、投槍のような、、テルモピュレーを守るたった300人のスパルタ、攻める10万のペルシャ、、、とよしなし事はおいておいて、、、泡で見えませんね(笑)。5分くらい。

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フライパン少し温めておいて、バジルソースと茹で汁少々入れて、湯切りしたパスタを入れて和えて。

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お皿に盛って、ポテトフライトッピングして、フィナーレ!。

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メインのお料理

いつものように”何がいい”とお伺いしたところ
”ボンゴレを所望する”とのみことのり。
望まれればお出しするのが調理人の務めでございますので、こちらも腕をふるって。時々振るいすぎてすっぽ抜け、空回りもしておりますが。曰く、過ぎたるは猶及ばざるが如し、、てわたしのためにある言葉みたい(泣)。

いつものようにフェットチーネで。

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ボンゴレ・ロッソというより、浅蜊の出汁入りトマトソースな感じなのもいつも通り。玉ねぎとセロリをじっくり炒めて入れた甘めの味も。

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使わなかったセロリの葉っぱはオリーブオイルと塩胡椒、ブラックオリーブの実をちらしてサラダに。

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パスタにパスタ?と驚かれているあなた。大阪では火薬、じゃなくて加薬ごはんとうどん一緒に食べるではございませんか。。。炭水化物二段重ね、ハイカロリーの道まっしぐら、でも美味しいんですよね〜。バジルソースとトマトソースの相性も良かったし。

トロフィエは、前回のものより、コシが少し弱い感じ。もうちょっと捏ねた方が。一度休ませてから、捏ねて、もう一度休ませるやり方もあるので、これは次回の宿題。ソースのからみは良くなってるので、ひねりは良いかも。さすがマンマの技。

フライドポテトをトッピングして、混ぜながら食べるの、あたりです。ポテトとソースのからんだパスタの、食感と味のコントラストありながら、調和してて。
ワインよりビールの方が合いそう、ということで飲んでました(笑)。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
明日が素敵な一日でありますように。

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不思議な模様の雲。龍の鱗のようにも。

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