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渾身のピッツァ6種、がナ・ボロ・タンに(泣)。

始まりは突然に

「そういえばピッツァ、しばらく食べてないね」
と、突然の詔。そう言われてみればピザパンみたいなの作ったのはいつだったけな、くらい昔のお話で。もうここであったが三年目、って親の仇ちゃうってね。って一年前だったり。”そんな昔の事は忘れたさ”なんて。モノクロ映画ファンぐらいでしょうね、知ってるの(泣)。

 ご近所さんで最近ピッツァつくられた、といえば泣く子も黙る(?)スイーツから中華からおフランス料理まで作れちゃうケイチェルおじさん。もう職人ちゃうの、ってくらい手慣れた美しい仕上がりで。で、これ見たあとで作るのはハードルがチョモランマより高いんですが。ま、ご要望とあればたとえ水の中水の中、でございますので(暑いのは苦手です(笑))。

さて、何を作るか。

うちのオーブン、天板サイズの関係で25cmφくらいしか焼けないので、いっそ20cmφにして思いつくまま何種類かやってみようかな、ひさびさだし、ってことで、6種類にすることに。この暴走が悲劇(喜劇?)の始まりになるとは気づかずに、ひっさびっさのピッツァだぁ〜、るん!と始めたのでございます。

  • マルゲリータ

  • ジェノベーゼ

  • ゴルゴンゾラとオリーブの実

  • カルツォーネ

  • パルマ風

  • 茹で卵とオリーブの実・玉ねぎ・アンチョビ

の6種類。あ、名前はちゃんとしたのあるんかもしれないですが、そこはそれ、いい加減なわたしですので、ご容赦を。っていうか、調べたけどよくわかんないので。良い加減なら素敵なんですけどねwww。

生地を作る

 作り方はおいたんとほぼ同じですんで、詳しくはそちらをご覧くださいませ、って一応こんな感じ、ってくらいにはお目もじさせていただきますのでご笑覧くださいませ。一応ピッツァ・ナポレターノを目指して。
粉はカプート・サッコ・ロッソの00粉。なぜかピッツァ用のをストックしてあって。どーしてかな〜、って知るかい、ってね。実はパスタ作る時の打粉、いろいろ試すなかで、これが一番さらさらしていて使い易くて。よく職人さんが手でぷゎ〜〜って粉振りますよね。あんな感じにしやすいんで。。。粉フェチ以外にはど〜でもいいことですがwww。時々ショートパスタとか北イタリア風の卵入りパスタ作る時にも使ってます。

持ち上げても着れない、ちゃう、切れないくらいぴよ〜んと伸びるようになるまで捏ねて捏ねて。氷水使ってるのは、冷蔵庫で寝かせるんで、発酵が不均一になるのを防ぐためらしいです。へえ。富澤商店のサイトの受け売りです。https://tomiz.com/recipe/pro/detail/20161220132248
ううう、6等分になってない。大中小揃い踏み、って、白波五人男、”あ、こいつぁ春から、演技がいいわい〜”、、、って6つあるんですよね(笑)。そもそも重さ測れってことですよね。

トッピングたち

なんせ6種類ですからね。それも使う素材、クロスオーバーするから、準列組み合わせのマトリクスになるんで、ちゃんとついてきてくださいましね、って振り返ったら誰もいないいないばあ、だったりして(泣)。そういえば、数学、行列あたりから珍聞漢文になった記憶が。どっちが行でどっちが列かすぐ忘れて。3次元のベクトル計算なんて完全に死んでました〜、そもそも緻密な頭しとらんですからね〜。

トマトソース

 トマトだけで作るお店も多いですが、ちょっと甘味を出したかったんで、炒めた玉ねぎ加えてとろっとするくらいまで煮詰めて。漉すともったいないんで、ブレンダーでギュイ〜〜ンで。

カルツォーネのリピエノ

 大蒜、鷹の爪で風味づけしたオリーブオイルで、舞茸、茄子を水気飛ばすように炒めて軽く焦げ目つけて。これに、ゴルゴンゾラと摺ったグラナパダーノを混ぜて。

しっかり水分飛ばしておかないと生地が破れたり底が抜けたり、ってなんで知ってるんでしょうねw。

トッピングいろいろ

定番のモッツァレラ、グラナパダーノ、黒オリーブの実、みじん切りの玉ねぎ・黒オリーブの実・アンチョビを叩いたの、ゴルゴンゾラ・グラナパダーノ・みじん切りの大蒜混ぜたもの、固茹での卵のスライス。ほんま、こうやってあーでもないこーでもない、って考えるのって楽しい、ってちょっと変態、てことは不完全変態、ってことは太古の昔から生きているあの虫さんと一緒?、、、近いもんがあるかも(泣)。

マルゲリータのモッツァレラはブーファラ(水牛)使うんらしいですが、お高くて手も足もでなくて、でヴァッカ(牛)で我慢(泣)。
ゴルゴンゾラだけだとちょっとお味がきついのでグラナパダーノ加えて。そういえばゴルゴンってメデューサのことだから見たものは石になってしまう、って村の名前が由来だそうなので関係ないですねwww 。村の関係者の方、ごめんなさいです。

ジェノベーゼ

もうこれは皆さまご存知の通りで。イタリアのマンマはペコリーノとパルミジャーノ入れてるんですが、やさしめの味にしたかったんで、グラナパダーノに。

ご存知かも、ですが、一応受け売りで。超絶簡単に言うと、作り方はほぼ一緒で、パルミジャーノより熟成期間が短いのがグラナパダーノ。旨味は少し少ないですが、その分ミルクの風味を感じます。ペコリーノは羊のお乳で作ったもので、塩気が立ってて、ちょっと癖のあるミルクのコクが。ロマーノとサルドがあって、どちらも作ってんのはほとんどサルディーニャ島らしく。熟成してないフレスカは最古のスイーツって言われてるセアダスに使われてたり。

はい、ここで、これまでに出てきたトッピングを全て述べよ、なんて言ったら殴られそうな。ま、ここまでは良かったんです。手間かかんないものが多いし、混ぜるだけのも多いので。

焼きを入れる

っていうとその筋みたい、ってちゃいますが。。。焼きを入れられたのはわたしの方で、、、と、ここから始まるのが泪なくしては語れないお話だったり。

マルゲリータ

 薄く伸ばした生地にトマトソース塗り塗りして、賽の目にしたモッツァレラとバジルの葉を散らして、オリーブオイルぐるっとひと垂らし。バジルは焦げないように後乗せしたんですが、諸事情でちろっと焦げてます。

ジェノベーゼ

薄〜くトマトソース伸ばした上にジェノベーゼを伸ばして、モッツァレラぽちっぽちっくらいにトッピング。

ゴルゴンゾラとオリーブの実

ゴルゴンゾラ、グラナパダーノ、大蒜をまぜたものを塗って、その上に輪切りのオリーブの実を散らして。

カルツォーネ

茄子と舞茸を炒めたものに、ゴルゴンゾラとグラナパダーの混ぜたのを入れて軽く和えたものをリピエノに。生地にトマトソース塗ってから入れて、生地を二つにたたんで縁を閉じて。で、写真は撮れませんでした(泣)。理由は後ほど。
ズボンという意味らしく、ピザ生地での包み焼きで、オリーブオイル塗ってから焼いて、っていうことで富澤商店のサイトで誤魔化しておきますwww。

パルマ風

 パルマはトマトソース使うらしいのですが、なしなので、風ですぅ。生地にオリーブオイル塗って焼いたものに、ルッコラと生ハムとグラナパダーノ乗せて、オリーブオイルひと垂らし。

茹で卵とオリーブの実・玉ねぎ・アンチョビ

たぶんどっかで食べて美味しかったんで作り始めたような気がするんですが、記憶がなく。ふっふっふっ、そんな昔のことは忘れたさ、って、くどいってねw。単に忘れっぽいだけですが、いつもどーでもいいことはよく覚えるのに肝心要なことはすぐ忘れたり。どういう頭しとるんねん、ですね(笑)。

後書き

うすうすお感じの方はいるかも、の鴨葱ですが、なんで切った写真しかないねん、と思し召しのあなた。そこには深〜い桶、じゃなくて訳があるのでございます。

その1

生地の伸びが予想以上に悪く、伸ばしに時間がかかって。ほんまは室温4時間寝かせてから冷蔵庫、もしくは冷蔵庫で24時間以上寝かせなあかんのに、時間が少し足りず。加えて寒い日だったんで室温も低く。発酵はいい感じだったんですが。で、作んのに精一杯で、できた傍から食べられてしまった、というか、あったかいうちに食べてほしかったんで。

その2

以前作ったピザパンの時はパン焼きの感じで250℃だったんですが、今回目指せ、ナポリピッツァ、ということで350℃で。で、6種類あるんで、一度に2枚づつ焼こう、なんて思ってしまって。天板に生地乗せて、トッピングしてから天板直火で少し炙ってからオーブンにイン!、でうまくいくはずが、10分たっても焦げ目がつく気配もなく。。。で、あちゃ〜、となって、あたふたとガスのグリルにスイッチ。で、マルゲリータのバジルが焦げてしまって。2枚同時がいけなかったんか、カタログあるあるでほんまは350℃まで上がってなかったか。ガスのグリルだと5分くらいで焼き上がるんで、はじめっからこっちでやってればあたふたしないで済んだかも。とはいえ、伸ばしてはトッピングして焼き、を6回繰り返すどったんばったん。阿修羅さまのように手が6本あればな〜、って頭も三つないとダメですねwww。

ということで、ホールの写真は撮れず。なんか頑張ったわりに空回り、ってしょっちゅうやってますね(笑)。で、ナポリタンならぬ、な・ぼろ・たん になってしまった、というオチでございましたとさ。ち〜〜〜〜〜ン。

  • 禁止の終助詞”な”

  • 形も作り方も”ぼろ”ぼろになってしまいましてん。

  • もう”たんそくしかありませんですぅ、って短足という噂もwww。落胆の”胆”も含まれてま。

ほんにおいたんのレベルの高さ、改めて思い知ったのでございました。こんど修行させていただきに伺いたいくらいですぅ。
ちなみに、お味はよかったのがせめてもの救いで。耳のところもバカウマで。低温で寝かせてのじっくり発酵、深いです。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
明日の日も素敵でありますように。
また、一刻も早く世界が平穏になることを祈りつつ。

川辺の雪柳。春風に揺れて。


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