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Wales Life 第2章の始まり

made in Walesのモノを集めたLife style shop cymry(カムリ)です。

少し前になりますが、「Walesでもらった、いちばん大切なもの」という記事の続き。

ホストご夫婦の粋な計らいにより、引き続きPenpontに居候(しかもご飯付き)をしながら、帰国までの約2ヶ月間、アウトドアショップで働かせてもらうことになりました。

そのアウトドアショップ「Likeys(ライキーズ)」がある町・Brecon(ブレコン)は、Penpontからバスで15分ほどのところにある、買い物をしたりと日常的に来ていた人口8000人ほどの小さな町です。Walesにある3つの国立公園のうちの1つである「ブレコンビーコンズ国立公園」内にあり、国立公園の玄関口として、登山やキャンプなどのアウトドア好きな人々が集まるため、多くのレジャー客で賑わっています。Likeysは、町の中心部にある建物の1階と地下1階、2フロアを店舗とするお店でした。

Likeysの店舗

初めての出勤日。お店に恐る恐る入ると、「よく来たね!入って入って!これからよろしく!」と陽気に迎えてくれたのが、店主のMartin Like(マーテイン・ライク)と奥様のSue(スー)でした。Likeysの店名は、Martinの名字であるLikeからきています。

店主のMartin

Marinは、長年自宅でトレイルランニングに特化したショップを経営していました。Walesでは、おそらく一番古くからトレイルランニングのギア見てきたと自負する人で、その当時はまだそのようなショップがなかったため、イギリス全土からお客さんが訪れたといいます。(ヘリコプターで来た人もいたのだとか)その知識量もさることながら彼のアウトドア愛と、そして気さくな明るいキャラクターでファンも多く、Martinに会いにだけくるお客さんもいるほど。

Martinの妻・Sue

そして、Martinの妻であるSueもお店で働いており、これまたMartinと同じかそれ以上に陽気で、優しさの塊みたいな人。みんなのお母さん的な存在でお店を支えていました。数年前に膝を痛め、もうレースなどには参戦していないものの、中国で行われている砂漠のレース「ゴビ国際100kmレース」などを完走するほどの元アスリートです。(Sueの後ろに額装されている、砂漠を登る写真は当時のレース中のSueの写真!)初日からこんな素敵な2人に迎えられ、ドキドキ緊張していた気持ちがスッとほぐされ、ここで働くのが楽しみになりました。

そして何より、MartinやSueはじめここに居るスタッフ、お客さんがトレイルランニングやトレッキングをはじめとする“アウトドアが大好き”だという共通点で繋がっていて、それに私も少しばかりジョインさせてもらい共有させてもらえること。また、Walesで新たな“居場所”ができたことがとても嬉しく感じたのです。

たった2ヶ月だけではありましたが、Likeysでの日々は、Penpontで働かせてもらっている日々とはまた違う出会いや経験をたらしてくれました。実は、Likeysは残念ながら経営難により2019年に閉店してしまった、今は無きショップでもあります。お店で購入するよりも安価なオンラインでの購買へお客さんが流れていってしまったりした状況が、少しずつ経営を圧迫していった結果だと聞いています。

私は、Likeysでの日々を通して、ただのモノの購買以上に大切なことを見て感じてきた気がするので、そんな大切な記憶を丁寧にこれからも少しずつここで綴れたらと思っています。


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